ナナデェコール
神田恵実さん

文京区千駄木生まれ。
ファッションエディターとして働きながら2005年にブランド設立。
ブランド名は、ナナ=女の子。デェコール=装飾の仏語をミックスさせた造語
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最近では「裏参道」とも呼ばれる神宮前4丁目。
大通りとは別世界の住宅街の中に、オーガニックコットンブランド「ナナデェコール」の路面店がある。
ただし、一軒家を改築した店舗にショーウィンドはない。
訪れた人は建物右手の門をくぐり、庭伝いで商品が並んだ応接間に通され、靴を脱いで上がる。
まるで知人宅を訪問するような気楽さを、神田恵実さんは「ゆるさ」と表現した。
ナナデェコールが誕生したのは2005年。
幼少期から肌触りのよい木綿製品が好きだった神田さんは、当時話題になった健康と環境を意識するロハスブームに感化されるかたちで、自分が着たいオーガニックコットンのパジャマとネグリジェを4型つくり通信販売をはじめた。
それをまとって寝てみたら、驚くほど疲れが取れ深い眠りに包まれたという。
「オーガニックコットンの治癒力でした。人は睡眠で疲れを取り、身体をリセットさせるのが重要ですが、ファッションエディターとして昼夜問わず働いていた私自身も、エステや温泉など外からの癒しに気を取られ、内から癒す大事さを忘れていたんです」
自ら体験したオーガニックコットンの効果が話題になり、通販ユーザーとの接点も増えたことから、2012年に現在の場所でサロンを開いた。なぜ神宮前だったのか。
「事務所があった南青山時代に、運よくここをご紹介いただきました。一軒家にしたのは、都会の真ん中だからこその睡眠の大切さや、よりよい暮らし方が発信できるホームが欲しかったから。月初の週末のマーケットで2階で映画鑑賞会を開くと子供たちが寝そべりながら映画を見たり、窓際のカフェではいろんな人がランチを楽しんだり。それを可能にしてくれたのは、普通に暮らす人が多い神宮前4丁目のゆるさのおかげですね」
あるいはそんな発見も、有機的なつながりを生むこの街の力に神田さんが導かれた結果なのだろう。
「路地を歩くと、開けた窓からお風呂の匂いが漂ってきます。都会の中でぽっかり浮いた空間ですね。私はここで、気持ちよく楽しい生活をやんわり伝えていきます」。
ナナデェコールの神宮前4丁目にある路面店「salon de nanadecor」のイベントをご紹介。
同店では、毎月第1土曜日、「表参道から始まる“幸せの循環”」を目指したHAPPY RETURNSマーケットを開催。
代表の神田恵実さんによれば、「毎回、意識とスキルのある人が企画を持ち寄る会」で、トークショーやフィジカル講習、庭での餅つきなどが開催されてきた。
女性向け商品が多いブランドだが、このイベントならカップルや夫婦でも参加できるので、ぜひ一度体験を。
詳細は、ナナデェコールのホームページで。
所在地:東京都渋谷区神宮前 4-22-11
Tel:03-6434-0965
営業時間:午後0時~午後7時
定休日:月・火曜 ※マーケットは第1土・日曜に開催
http://nanadecor.com
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