東京感動線

香りにまつわるエシカルな取り組みで
原宿という街をより豊かに楽しく
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生活の木

生活の木太田 健士郎さん
太田 健士郎さん
まち
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“昔ながら”も残る大人と子どもが楽しめる街

表参道のケヤキ並木に面した店内に足を踏み入れると心地よいハーブの香りに包まれる。
1955年に、洋食器販売店として創業以来、移り変わる原宿の街を見つめ続ける店がある。それが自然、健康、楽しさをコンセプトに、ハーブのある暮らし「ハーバルライフ」を提案している「生活の木」だ。百貨店を中心に全国でおよそ120店舗を展開するが、60年以上変わらない拠点が原宿表参道だ。

同店のリーダーを務めるのは入社2年目の太田健士郎さん。
若い世代の太田さんにとっても原宿は魅力的な街だという。

「ひと言でいうと原宿は楽しい街。多くの方が行き交う街ですが、路地に入ると、昔ながらの情緒が残っています。そんな路地裏に気になるお店を見つけたり、常々新しい発見がある街ですね」

日本では普及していない頃からハーブを少しずつ暮らしに定着させてきた生活の木。流行に敏感な若い人を中心に広がってきたが、いまでは親子でこの店に訪れる人も多いのだとか。

「原宿は、親子連れで来ても楽しい街。お子さんにも喧騒から離れた店内や、お店の前のケヤキ並木が落ち着くようで、代々木公園でピクニックをしたり、この街に来ると子どもが飽きないという親御さんの声を聞きます」

進駐軍がいる街から、前回の東京オリンピックを契機にファッションのメッカへと変貌を遂げた原宿。そして2020年、再び東京でオリンピックが開催されるが、太田さんは、より多くの方にこの街に足を運んでもらえるいいきっかけと捉えている。

「街が変わって寂しいという声も聞きますが、変わらずこの場所でお店を営む当店を、ほっとできる場所として楽しんでいただきたいですね。海外のお客さまも増えているので、和精油などで日本の四季を感じていただければうれしいです」

時代とともに様変わりしていく街にあって、変わらない親しみやすさをもった生活の木は、これからもこの街を訪れる人を優しい香りで癒やし続けてくれるだろう。

※生活の木のエシカルチャレンジ……エシカルとは道徳的、倫理的という意味の英語。生活の木ではビジネスとの両立を図りながら、世界に生活の木を植えるなど10に及ぶチャレンジを行っている

「生活の木」ウェブコラム:モノコトを通して、心を伝える

人々の価値観がモノからコトへ移行し、本当の意味での豊かなライフスタイルに注目が集まる中、モノだけでなくコトやココロを伝える展開として、店舗でのワークショップやスクール事業、さらには、エシカルな取り組みを行っている。

そのスタンスは、店舗でモノの魅力を発信するだけではなく、「世界に生活の木を植える」植林活動や精油ボトルリサイクルといったエシカル消費の循環を生み出す「エシカルチャレンジ」、現地コミュニティに大きな付加価値を与える「コミュニティートレード」、福祉をビジネスまで高める「ウェルフェアトレード」にも表れている。

近年では香りだけでなく、エシカルに向き合う企業として入社を希望する人も増えているという。

アクセス

ハーブとアロマテラピー専門店
生活の木 原宿表参道店
所在地:東京都渋谷区神宮前6-3-8
Tree of life Tel:03-3409-1778
営業時間:11:00~21:00
定休日:なし 
https://www.treeoflife.co.jp/