東京感動線

ナンセンスと向き合い、もがいた先に
カラフルな社会が見えてくる
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QUONチョコレート

QUONチョコレート代表 夏目浩次さん
代表 夏目浩次さん
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凸凹を組み合わせ
皆が豊かに暮らせる社会を

障がい者の雇用促進と低工賃からの脱却を目指す夏目浩次さんが立ち上げた「久遠チョコレート」は、障がい者が〝働ける〟場所ではなく〝稼げる〟場所。「お客さまを満足させつつ、誰も置き去りにせずにつくれるもの。それがチョコレートでした」。ほかにも「久遠チョコレート」で働くのはシングルマザー、不登校や引きこもりの人など多様だが、約500人のうち菓子製造経験者はわずか5%。「正直、調整は大変です。でも〝一流のものをつくる〟という強い想いを共有しながら真剣にもがいていれば、必ず成長しますから」と言う夏目さんがミッションに掲げるのは、センスある社会をつくること。「いまは、属性や環境を理由に生きづらさや暮らしづらさが生じるというナンセンスだらけ。それを〝仕方ない〟と片づけるのではなく、向き合って解消する。誰ひとりとして同じ人はいませんし、不要な人はひとりもいません。みんな凸凹が違っている。それをパズルを組み合わせるように織りなせば、きっと豊かでカラフルな社会になるはずです」

【画像1】
目下の目標は、国内最大級の祭典「アムール・デュ・ショコラ」で上位20位に入ること。結果を出すことで「すべての人に無限の可能性があることをひとりでも多くの人に伝えたい」という

アクセス

所在地:(豊橋本店)愛知県豊橋市松葉町1-4 榊原ビル1F
Tel:0532-53-5577

https://quon-choco.com

QUONチョコレート 
代表 夏目浩次さん

代表 夏目浩次さん
なつめ・ひろつぐ。一般社団法人ラ・バルカグループ理事長。2003年、障がい者の雇用促進と低工賃からの脱却を目的とする「花園パン工房ラ・バルカ」を開業。’14年「久遠チョコレート」事業を立ち上げた。

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