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港区芝3丁目。JR田町駅から徒歩圏内のこの地には、日本の近代化に結び付く物語がある。
日比谷通りを芝公園に向かって歩くと現れる「ホテル ザ セレスティン東京芝」は、かつて薩摩藩の上屋敷があった場所。かの篤姫が将軍に輿入れする前に過ごした。
この地に根ざして17年、「ホテル ザ セレスティン東京芝」は、2年前の大改装を経て、土地の物語を映した新たな安らぎの場所としてリオープンした。
【写真1】
ロビー奥には、薩摩切子調のアートを設置。陶器の黒薩摩や蒲生和紙を組み合わせた意匠が特徴だ。
【写真2】
同じく薩摩切子が施された照明は、カフェ&バーラウンジ「セレクロワ」のカウンターに。
「開業時から、薩摩に所縁があるお客さまが多く、改装時には土地のもつ記憶を感じられる工夫を施しました」と話すのは、宿泊支配人の池田さん。「開業時から、薩摩に所縁があるお客さまが多く、改装時には土地のもつ記憶を感じられる工夫を施しました」と話すのは、宿泊支配人の池田さん。
吹き抜けにある「KIRIKO WALL」は、薩摩切子をモチーフにした壁面アート。
ロビーは、島津十字を亀甲つなぎに充てた「KOMMON SCREEN」が、空間を穏やかに隔てる。また、伝統工芸・大島紬で装飾した客室「つむぎ」も。「ただ上質であるだけでなく、どこか懐かしさを感じられる空間で、寛ぎの時間をお約束します」。
【写真3】
島津家の紋と江戸の桜を模した「KOMMON SCREEN」からは、土地の物語をつなぐドラマを感じることができる。
千年以上の歴史を誇る「大島紬」が映える特別室
「ホテル ザ セレスティン東京芝」のもうひとつの魅力は、館内に1部屋しかないスペシャルルーム「つむぎ」。
薩摩藩の江戸上屋敷跡である立地と、明治維新から150周年という節目を記念し、設計された。
室内には、世界三大織物といわれる大島紬を組み合わせたインテリアを贅沢に取り入れ、とりわけヘッドボードのアートは、大小さまざまな柄の大島紬を採用。室内に彩りを添えている。
【写真4】
特別室
アクセス
所在地:東京都港区芝3-23-1
Tel:03-5441-4111
チェックイン:15:00
チェックアウト:12:00
部屋数:243
料金:1万4530円〜(1部屋1泊)
http://www.celestinehotels.jp/tokyo-shiba/