JR東日本 東京支社 事業部
首都圏えきまち創造センター
秋山美帆さん

JR東日本 東京支社 事業部 首都圏えきまち創造センター 秋山美帆さん
2011年に入社後、首都圏のエキナカ開発や横浜エリアの駅および駅周辺開発を経験。
2017年にWATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)のチームに加わり、ブランディングやPRに携わる。一級建築士
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「ウォーターズ竹芝」が生む東京の水辺の新たなる魅力
JR浜松町駅から徒歩で約6分、高層ビルが立ち並ぶ都会的な風景と、庭園をはじめとした緑豊かな環境とが融け合う地域、竹芝。
約90年前の埋め立てにより生まれた、東京ベイエリアである。劇団四季の劇場がある街としても広く知られる。
海水を取り入れる潮入の池をもつ「浜離宮恩賜庭園」、都心と臨海部を結ぶゆりかもめ、お台場、浅草とをつなぐ水上バスなど、竹芝とその隣接エリアは海とともにあり続け、海とともに発展してきた。
2020年、この場所に「ウォーターズ竹芝」が誕生する。商業施設「アトレ」として初めての“エキソト”となる「アトレ竹芝」、劇団四季の専用劇場「JR東日本四季劇場」と既存の「自由劇場」、JR東日本グループの日本ホテルとマリオット・インターナショナルが初提携したラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」、オフィスからなる複合施設で、水辺に臨むオープンスペースや船着場、干潟なども整備される。
ウォーターズ竹芝が目指すのは、“つぎの豊かさを生み出すまち”。都心の水辺という稀少なロケーションを生かした街は、文化、芸術の発信拠点として、そして心と身体を癒し、リフレッシュする都会
のオアシスとして、新たな価値を生み出していく。
街づくりのキーワードは“都心・水辺・文化”
平安時代以来の歴史をもつ浜松町エリアにJR浜松町駅が開業したのは、いまから110年前の1909(明治42)年のこと。
現在よりも海岸が近かったこともあって、開業当時は海水浴客や潮干狩り、釣りをする行楽客で賑わったという。
1927(昭和2)年には旧芝離宮恩賜庭園より東側の海が埋め立てられ、竹芝町が誕生した。
町の統合により海岸通一丁目と地名が変わった現在も、施設名や駅名に竹芝の名は残されている。
近隣には東京タワーや世界貿易センタービルがあるほか、平成には、劇団四季の劇場がオープンした。そうした歴史や文化が物語る魅力も多いが、このエリアならではの魅力といえば海に面したウォーターフロントであることに尽きるだろう。
「都心でありながら、ここまで水辺に開かれた場所はほかにありません。開発にあたって、このユニークな立地、つまりこの地域ならではの魅力を生かした街づくりを進めることになりました。キーワードは“都心・水辺・文化”。都心に残る稀少な水辺に、多様な人々が集い、新たな賑わい、文化が生まれる街づくりを目指しています」
(JR東日本 東京支社 秋山美帆さん)。
JR東日本グループは昨年、新たなグループ経営ビジョンを打ち出し、従来の「鉄道のインフラ・技術を起点としたサービス提供」から、「すべてのヒトの生活における豊かさを起点とした、価値・サービスの創造」に挑戦している。
「ウォーターズ竹芝がビジョンとして掲げているのは、“つぎの豊かさを生み出すまち”。都心にありながら、水と緑の両方を身近に感じられる稀有なロケーションを生かした、いままでにない豊かな価値を創出したいと考えています。豊かさというものは、時代によって定義が変わるものだと思いますが、都心にありながら身も心もほっとできる空間であること、それが半歩先の豊かさであると考えました。ウォーターズ竹芝は、街の賑わいを感じながら水と緑に親しむことができ、多様な人々がそれぞれに心地よい時間を過ごせる場所。さらには、東京の水辺における都心側の結節点になり得る可能性も秘めており、都心の過ごし方が変わる、ひとつの事例になると考えています」
JR東日本グループでは、これまでにも駅を中心にした街づくりに取り組んできた。
しかし駅から離れたエリアで、これほどまでに大規模なプロジェクトに取り組むのは今回が初となる。
また、タワー棟の高層階には、世界的なブランドであるマリオット・インターナショナルとの初提携によるホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション」を開業する。
「オートグラフ コレクション ホテル」は、独自性の高いブランドで、30以上の国と地域に160軒以上のホテルがあり、それぞれの場所の個性を重視した、唯一無二の価値を大切にしている。
「インターナショナルブランドと提携することによって、海外からのお客さまの受け入れ対応力を強化するだけでなく、オートグラフ コレクション ホテルならではの、都心の水辺というロケーションを最大限に生かした、独自性の高いホテル開発に取り組んでいます」
タワー棟とシアター棟に入る「アトレ竹芝」も、アトレとしては初めての“エキソト”の施設となる。
また、視覚、聴覚、世代というさまざまな環境での対話を通じて、多様な価値観に触れる3つのエンターテインメントが揃う日本初の施設「ダイアログ・ミュージアム『対話の森®』」も誕生することとなる。
「ウォーターズ竹芝に関わる人々がそれぞれ新たなことにチャレンジすることで、街とともに成長し、さらに、そこから新しい価値が生まれていくと考えています。ウォーターズ竹芝にお越しの際はぜひ、浜松町や大門など、それぞれに豊かな価値のある周辺エリアを回遊していただきたいと思います。そのような想いから、エリアの活性化を目的に、ウォーターズ竹芝公式インスタグラムで、竹芝周辺エリアの魅力を発信中です。ぜひチェックしてみてください。ウォーターズ竹芝だけで価値を完結させるのではなく、エリアの中で役割を担う存在でありたいと思っています」。
所在地:東京都港区海岸1丁目10番30号他
営業時間:施設により異なる
Instagram:https://www.instagram.com/waters_takeshiba/?
WEB:https://waters-takeshiba.jp/