東京感動線

入選をきっかけに、
作品への向き合い方も変化
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「KYOBASHI ART WALL」第1回優秀作品入選者
Kokeshisky /コケシスキーさん

「KYOBASHI ART WALL」第1回優秀作品入選者Kokeshisky /コケシスキーさん
Kokeshisky /コケシスキーさん
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「KYOBASHI ART WALL」の第1回優秀作品賞に入選したお二人のうちのひとりが、コケシスキーさん。
「募集を知ったのが締め切りまでひと月もなく、家にあったキャンバスも1枚だけ。でも珍しく筆が進み、描き上げたことで満足していたのですが、入賞の知らせをいただきとても驚きました」
建設中のビルの仮囲に掲出されることも、大きな魅力となったそう。「大きさにまず圧倒されました。普段はギャラリーなどの白い壁にある作品がまちの風景の中にあるのは、内と外の関係が反転したようで、おもしろいなと思いました」

入賞を機に毎日絵を描く生活に。
「入賞の半年後に展覧会の機会をいただき、描かなきゃというのもあったのですが、どんなに疲れた日にも、線一本でも描くようにしています」
子どものときから空想好きだったコケシスキーさん。瓦礫をドレスに見立てたり、時間の積み重なりを感じたり。そんな思考のアウトプットとして、キャンバスに向かう。
「KYOBASHI ART WALL」を通じ、新しい縁が生まれ、活動の場が広がっていく。「第1回の入賞なので、ビルの完成までいちばん長く目に触れるのもうれしいですね」
生まれ変わる京橋のまちから大きな一歩を踏み出したコケシスキーさん。今後も多くのアーティストが続く未来が見える。

【最初の画像】
仮囲に印刷された自身の作品の横に立つコケシスキーさん。「自分の絵がまちの風景の一部になるのは不思議な体験。初めて見たとき、同行の弟に面倒くさがられながらも、たくさん写真を撮ってもらいました」
【画像1】
「KYOBASHI ART WALL」第1回優秀作品入選作『Hole』。2022年秋に、どこかにあるような、どこにもない情景をテーマにした個展『Somewhere』が「KYOBASHI ART ROOM」にて開催された。

「KYOBASHI ART WALL」第1回優秀作品入選者 
Kokeshisky /コケシスキーさん

Kokeshisky /コケシスキーさん
多摩美術大学デザイン科卒業後渡米。ニューヨークのPlatt Instituteを卒業、MFA取得。帰国後デザイン業に従事するかたわら、2005年より絵画制作を開始し、2016年、制作のフィールドをファインアートに移す。2023年は活動の場を広げ、関西でもアートフェアに出展し、個展を行う予定。

https://www.instagram.com/kokeshisky/
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