
「賢治のイーハトーブを探して」


宮沢賢治記念館
詩や童話、農業、科学、宗教など、賢治の思想やさまざまな活動を5つのフィールドに分けて展示。賢治が生きた時代や地域、家族や友人に送ったメッセージなどから、彼が抱いたイーハトーブの心象世界に触れることができる。
- 住所/花巻市矢沢第1-1-36
- 交通/JR「新花巻駅」またはJR「花巻駅」よりバスで「賢治記念館口」下車、徒歩約10分
- 電話/0198-31-2319
- ホームページ/宮沢賢治記念館

岩手大学農学部附属農業教育資料館
賢治が地質、土壌学、肥料設計などを学んだ盛岡高等農林学校(現在の岩手大学農学部)の本館を資料館として開放。卒業論文、仲間と作った学内同人雑誌「アザリア」、仲間との写真など、賢治の若かりし学生時代を垣間見る。
- 住所/盛岡市上田3丁目18-8
- 交通/JR「盛岡駅」よりバスで「岩手大学前」下車、徒歩約5分
- 電話/019-621-6678
- ホームページ/岩手大学農学部附属農業教育資料館

賢治さんの父は、明治期の花巻に開かれた書店「河北堂」、母は女性のための塾「香梅舎」に学んだ人。その先見性は、賢治さんの進学にも理解を示しました。

国立天文台水沢VLBI観測所
日本に現存する一番古い国立天文台。前身となる旧水沢緯度観測所を賢治は何度か訪れ「風野又三郎」など数々の作品につなげている。その建物は現在「奥州宇宙遊学館」として保存され、天文機器や賢治の足跡を展示している。
- 住所/奥州市水沢星ガ丘町2-12
- 交通/JR「水沢駅」より徒歩約25分
- 電話/0197-24-2020
- ホームページ/奥州宇宙遊学館

世界で初めてブラックホールの撮影に成功した国際研究チームで、ここ国立天文台 水沢が中心的な役割。賢治さんの時代から宇宙研究最先端の場所だったんですよ。

鹿踊(ししおどり)
岩手県ではほぼ全域に伝えられている代表的な郷土芸能。五穀豊穣や念仏供養を祈願し神社での神事にて行われるが「花巻まつり」でも見ることができる。鹿踊を好んだという賢治は『鹿踊りのはじまり』という作品を残している。
- 花巻まつり2019
- 開催日/2019年9月13日(金)〜15日(日)
- 開催地域/花巻市内
- 交通/JR「花巻駅」より徒歩約15分
- 電話/0198-24-2111(花巻まつり実行委員会・花巻市観光課)
- ホームページ/鹿踊
※9月第2土曜を中日とする金・土・日曜開催の「花巻まつり」にてご覧いただけます。

『鹿踊りのはじまり』では、鹿が花巻弁で会話します。明治維新後、国から方言の使用を禁止するお達しが出る中、あえて賢治さんは多くの作品に方言を使っています。

SL銀河
JR釜石線沿線を舞台に描かれた『銀河鉄道の夜』をイメージしたSL銀河。車内は賢治が生きた大正から昭和の時代を感じるつくり。列車では世界で初めての光学式プラネタリウムを搭載するなど、幻想的な趣向が凝らされている。
- 運行区間/JR釜石線 花巻駅〜釜石駅間
- ホームページ/SL銀河

銀河系の中心にはブラックホールがあることが分かってきています。銀河鉄道は銀河系の中心に向かって走りますが、その描写には最新天文学に通じる部分があります。
イーハトーブは「ドリームランドとしての日本岩手縣」であると賢治さんは記しています。新しいイメージをつくろうとしたことは、岩手そのものが廃藩置県後に形作られていった背景と重なります。