東北6県の未知なる魅力を学ぶ時間 東北歴史文化講座

日本の歴史、文化史において独特の発展を遂げてきた東北にこそ、未知なるおもしろさに満ちたこの国の魅力が詰まっているのではないか——。「東北歴史文化講座」は、毎回東北の1つの県に焦点を当て、独自性のあるテーマを軸に掘り下げます。長い歴史の中で培われてきた東北の文化を多角的な視点で捉えることで、知られざる日本を再発見。2018年、東北を知る新たな好奇心の扉が開きます。

講座の舞台を旅する

第4回 第2部 幻想世界イーハトーブの新検証「賢治のイーハトーブを探して」

講座の舞台となった岩手県の地図
宮沢賢治記念館

宮沢賢治記念館

詩や童話、農業、科学、宗教など、賢治の思想やさまざまな活動を5つのフィールドに分けて展示。賢治が生きた時代や地域、家族や友人に送ったメッセージなどから、彼が抱いたイーハトーブの心象世界に触れることができる。

  • 住所/花巻市矢沢第1-1-36
  • 交通/JR「新花巻駅」またはJR「花巻駅」よりバスで「賢治記念館口」下車、徒歩約10分
  • 電話/0198-31-2319
  • ホームページ/宮沢賢治記念館 
イーハトーブは「ドリームランドとしての日本岩手縣」であると賢治さんは記しています。新しいイメージをつくろうとしたことは、岩手そのものが廃藩置県後に形作られていった背景と重なります。
岩手大学農学部附属農業教育資料館

岩手大学農学部附属農業教育資料館

賢治が地質、土壌学、肥料設計などを学んだ盛岡高等農林学校(現在の岩手大学農学部)の本館を資料館として開放。卒業論文、仲間と作った学内同人雑誌「アザリア」、仲間との写真など、賢治の若かりし学生時代を垣間見る。

賢治さんの父は、明治期の花巻に開かれた書店「河北堂」、母は女性のための塾「香梅舎」に学んだ人。その先見性は、賢治さんの進学にも理解を示しました。
国立天文台水沢VLBI観測所

国立天文台水沢VLBI観測所

日本に現存する一番古い国立天文台。前身となる旧水沢緯度観測所を賢治は何度か訪れ「風野又三郎」など数々の作品につなげている。その建物は現在「奥州宇宙遊学館」として保存され、天文機器や賢治の足跡を展示している。

  • 住所/奥州市水沢星ガ丘町2-12
  • 交通/JR「水沢駅」より徒歩約25分
  • 電話/0197-24-2020
  • ホームページ/奥州宇宙遊学館 
世界で初めてブラックホールの撮影に成功した国際研究チームで、ここ国立天文台 水沢が中心的な役割。賢治さんの時代からこの場所は宇宙研究の最先端だったんですよ。
鹿踊(ししおどり)

鹿踊(ししおどり)

岩手県ではほぼ全域に伝えられている代表的な郷土芸能。五穀豊穣や念仏供養を祈願し神社での神事にて行われるが「花巻まつり」でも見ることができる。鹿踊を好んだという賢治は『鹿踊りのはじまり』という作品を残している。

  • 花巻まつり2019
  • 開催日/2019年9月13日(金)〜15日(日)
  • 開催地域/花巻市内
  • 交通/JR「花巻駅」より徒歩約15分
  • 電話/0198-24-2111(花巻まつり実行委員会・花巻市観光課)
  • ホームページ/花巻まつり 
『鹿踊りのはじまり』では、鹿が花巻弁で会話します。明治維新後、国から方言の使用を禁止するお達しが出る中、あえて賢治さんは多くの作品に方言を使っています。
SL銀河

SL銀河

JR釜石線沿線を舞台に描かれた『銀河鉄道の夜』をイメージしたSL銀河。車内は賢治が生きた大正から昭和の時代を感じるつくり。列車では世界で初めての光学式プラネタリウムを搭載するなど、幻想的な趣向が凝らされている。

  • 運行区間/JR釜石線 花巻駅〜釜石駅間
  • ホームページ/SL銀河 
銀河系の中心にはブラックホールがあることが分かってきています。銀河鉄道は銀河系の中心に向かって走りますが、その描写には最新天文学に通じる部分があります。
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