講座の舞台を旅する
第1回 第2部 青い森と海が育んだ縄文スピリット

「青森縄文ワールドに迷い込む」

講座の舞台となった青森県の地図
三内丸山遺跡

三内丸山遺跡

六本柱の大型掘立柱建物跡が見つかるなど、日本の縄文観を変える契機となった縄文時代前中期の遺跡。2000点以上の土偶や約420メートルの道路に伴う大規模な墓地も特異。多くが重要文化財の出土品を縄文時遊館で見られる。

  • 住所/青森市大字三内字丸山305
  • 交通/JR「新青森駅」よりバスで「三内丸山遺跡前」下車すぐ
  • 電話/017-781-6078(三内丸山遺跡 縄文時遊館)
講師/岡田 康博氏の写真

東北新幹線の線路からも近いので、車窓からも遺跡が見えます。ただし、あっという間なのでお見逃しなく!

是川縄文館

是川縄文館

縄文時代晩期の亀ヶ岡文化を代表する史跡是川石器時代遺跡の出土品に加え、国宝「合掌土偶」が出土した風張1遺跡の出土品も展示。精巧な技と意匠が凝らされた漆器や土器、土偶等が、縄文人の美意識を感じさせる。

  • 住所/八戸市大字是川字横山1
  • 交通/JR「八戸駅」よりバスで「是川縄文館」下車すぐ(土・日・祝日)、または八戸市中心街バスターミナルよりバスで「是川縄文館」下車すぐ
  • 電話/0178-38-9511
講師/岡田 康博氏の写真

合掌土偶を見るときは、縄文人がアスファルトで修復した痕跡や、赤く塗られた顔料の痕にも注目しましょう。

青森県立郷土館

青森県立郷土館

日本最古とされる約15000年前の土器片(東津軽郡大平山元遺跡出土)を始め、縄文文化の華ともいわれる亀ヶ岡文化の出土品を主とする「風韻堂コレクション」など、県内遺跡の出土品で青森の縄文文化を総覧する。

講師/岡田 康博氏の写真

縄文人の絵画表現は少ないのですが、館所蔵の「狩猟文土器」は、狩りの様子が描かれた大変珍しいものです。

小牧野遺跡

小牧野遺跡

縄文時代後期に造られた直径55メートルもの大規模な環状列石。青森平野や陸奥湾を一望する丘陵の斜面を削って土地を造成した、縄文人の土木工事を伝えている。環状列石の中からは、4つの土器棺墓が見つかっている。

  • 住所/青森市大字野沢字小牧野
  • 交通/JR「新青森駅」より車で約30分
  • 電話/017-757-8665
講師/岡田 康博氏の写真

縄文人は大規模なモニュメント(記念物)を作ることで、お互いの結びつきを強め、心を満たしていたのでしょう。

木造駅

木造駅

重要文化財「遮光器土偶」が出土した、史跡 亀ヶ岡石器時代遺跡への玄関口。約17メートルの巨大な遮光器土偶は、通称「しゃこちゃん」。「つがる市縄文住居展示資料館カルコ」(木造駅より徒歩約15分)でレプリカを展示している。

講師/岡田 康博氏の写真

しゃこちゃんの目は列車が来ると光ります。最近は観光客が多いので、列車が来なくても光るとか……。