東北6県の未知なる魅力を学ぶ時間 東北歴史文化講座

日本の歴史、文化史において独特の発展を遂げてきた東北にこそ、未知なるおもしろさに満ちたこの国の魅力が詰まっているのではないか——。「東北歴史文化講座」は、毎回東北の1つの県に焦点を当て、独自性のあるテーマを軸に掘り下げます。長い歴史の中で培われてきた東北の文化を多角的な視点で捉えることで、知られざる日本を再発見。2018年、東北を知る新たな好奇心の扉が開きます。

講座の舞台を旅する

第2回 第1部 古代秋田に轟いた蝦夷(えみし)の独立宣言 古代秋田の謎を旅する

講座の舞台となった秋田県の地図
秋田県埋蔵文化財センター

秋田県埋蔵文化財センター

真向かいに位置する払田柵跡をはじめ、秋田県内にある遺跡について発掘から遺物の整理、活用までを行う。特別展示室では各時代の土器や石器などを展示しており、また古代秋田や蝦夷などをテーマとした企画展も開催されている。

昭和30年代後半の東北各地での古代柵跡発掘は、それまで重要視されることのなかった東北の古代史を書き換える契機となったのです。
秋田市立秋田城跡歴史資料館/史跡公園

写真提供:秋田市立秋田城跡歴史資料館

秋田市立秋田城跡歴史資料館/史跡公園

律令国家の地方官庁跡である「城柵官衙(かんが)遺跡」として、最北にある秋田城跡。資料館では、常駐した兵士の武器や武具、役人たちによる木簡や文書など、ここでの仕事や暮らしを示す出土品を展示。また、史跡公園には政庁や東門、古代水洗トイレまでも復元され、古代秋田城のイメージが膨らむ。

  • 住所/秋田市寺内焼山9-6
  • 交通/JR「秋田駅」よりバスで「秋田城跡歴史資料館前」下車、徒歩約2分
            (史跡公園までは徒歩約3分)
  • 電話/018-845-1837
  • ホームページ/秋田市立秋田城跡歴史資料館/史跡公園 
元慶の乱の勃発した場所がこの秋田城。城柵は中央にとって、単なる政治・軍事拠点ではなく、蝦夷から北の貴重品を入手するための要衝でした。
払田柵跡

払田柵跡

古代城柵遺跡として秋田城跡とも並ぶ規模を誇りながら、歴史上の名称は明らかでない謎の遺跡。復元された高さ9.7mの外柵南門、周囲を囲む約3.6kmの材木塀で広大なスケールを実感できる。総合案内所では映像で払田柵を紹介。

※払田柵跡総合案内所:4〜11月は9:00〜16:00まで開館(12〜3月は要予約)

  • 住所/大仙市払田字仲谷地95
  • 交通/JR「大曲駅」より車で約15分
  • 電話/0187-69-2397
  • ホームページ/払田柵跡 
払田柵の創建は延暦20(801)年。桓武天皇が推し進めた蝦夷征討を受け、出羽国の拠点として造営されました。
雄物川郷土資料館

雄物川郷土資料館

秋田県内では数少ない古墳群の一つ「蝦夷塚古墳群」が広範囲に広がる横手市。資料館では県の重要文化財指定の勾玉、遺跡から出土した土器や石器などの歴史資料をはじめ、美術工芸資料、鳥獣類の剥製を常設展示する。

  • 住所/横手市雄物川町沼館字高畑366
  • 交通/JR「横手駅」より車で約25分
  • 電話/0182-22-2793
  • ホームページ/雄物川郷土資料館 
「秋田河(雄物川)以北を己が地となさん」。蝦夷の独立宣言は、秋田城を含む北方支配の拠点から手を引けという明確な政治的意図をもったものでした。
文化の館(秋田県環境と文化のむら内)

文化の館(秋田県環境と文化のむら内)

周辺にある古墳の副葬品の展示に併せて、当時の生活様式をジオラマで再現。8世紀半ばから9世紀前半と考えられている岩野山古墳群は、日本海側における最北の古墳群とされ、副葬品がこの時代の生活を伝える資料となっている。

岩野山古墳群からは太刀や勾玉などが出土し、被葬者は朝廷に従った蝦夷であると考えられます。
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