東北6県の未知なる魅力を学ぶ時間 東北歴史文化講座

日本の歴史、文化史において独特の発展を遂げてきた東北にこそ、未知なるおもしろさに満ちたこの国の魅力が詰まっているのではないか——。「東北歴史文化講座」は、毎回東北の1つの県に焦点を当て、独自性のあるテーマを軸に掘り下げます。長い歴史の中で培われてきた東北の文化を多角的な視点で捉えることで、知られざる日本を再発見。2018年、東北を知る新たな好奇心の扉が開きます。

講座の舞台を旅する

第1回 第1部 国づくり懸けた政宗の夢「政宗、国づくりの足跡をたどる」

講座の舞台となった宮城県の地図
仙台市博物館

仙台市博物館

仙台伊達家寄贈の文化財を保管・展示・研究。実在の日本人を描いた最古の油絵という「支倉常長像」、伊達政宗の陣羽織や具足の他、仙台藩に関わる多彩な資料を収蔵する。季節ごとに、およそ1000点の常設展示の入れ替えを行っている。

  • 住所/仙台市青葉区川内26(仙台城三の丸跡)
  • 交通/地下鉄「国際センター駅」より徒歩約8分
  • 電話/022-225-3074
  • ホームページ/仙台市博物館 
支倉常長の肖像は、十字架に祈りを捧げている武士の姿。日本と西洋の交流を示す歴史的資料として、ユネスコの世界記憶遺産に登録されています。
貞山運河

貞山運河

松島湾と阿武隈川を結び、年貢米や木材などを運んだ。伊達政宗の命により建設を開始し、明治初期に完成(※)。政宗の法名にある貞山の文字が冠された。治水・利水機能を持つ現役の土木遺産として親しまれている。

※明治中期までに、旧北上川へと至る東名運河、北上運河も建造。貞山運河と合わせた運河群の全長は約49キロメートルとなった。

  • 住所/仙台市宮城野区蒲生付近~若林区荒浜付近~若林区井土・藤塚付近
  • 交通/(岡田付近)地下鉄「荒井駅」よりバスで「新浜」下車、徒歩約15分
            (荒浜付近)地下鉄「荒井駅」よりバスで「南長沼」下車、徒歩約10分
            (井土・藤塚付近)JR「仙台駅」よりバスで「中野」下車、徒歩約10分
  • 電話/022-211-3173(宮城県土木部河川課)
  • ホームページ/宮城県土木部河川課 
東日本大震災で甚大な被害を受けた貞山運河。国や自治体、地元の人々が協力し、観光向けの渡し船や沿岸の整備など、復興プロジェクトが進んでいます。
瑞巌寺

瑞巌寺

円仁開創と伝わる古刹で、創建時は天台宗延福寺。鎌倉時代、臨済宗となり円福寺と改名。伊達政宗が江戸初期に桃山様式の粋をつくした伽藍を造営し、瑞巌寺とした。約9年間の大改修を終え、平成30年6月に落慶法要が行われる。

  • 住所/宮城郡松島町松島字町内91
  • 交通/JR「松島海岸駅」より徒歩約5分
  • 電話/022-354-2023
  • ホームページ/瑞巌寺 
藩主の部屋「上段の間」の脇には、天皇や将軍など貴人を迎える「上々段の間」があります。間取りは秀吉が築いた「聚楽第」に類似。今はなき仙台城大広間の間取りと同じだったといわれています。
岩出山城址

岩出山城址

豊臣秀吉の所替えにより、伊達政宗が約12年間城主となった。一揆で荒廃した城を、徳川家康が政宗のために改修したという。治府を仙台に移してからは、四男・宗泰が城主に。土塁や石垣が残る城址を、政宗像が見守っている。

  • 住所/大崎市岩出山字城山42-2
  • 交通/JR「岩出山駅」より徒歩約15分
  • 電話/0229-72-1211(岩出山総合支所地域振興課)
  • ホームページ/大崎市役所 
秀吉の命で京都に詰め、政宗が岩出山で過ごしたのはわずか半年。しかし、この時代に未開の大崎平野を知ったことが、後の新田開発へとつながっていくのです。
宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)

宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)

対外貿易を目的に、伊達政宗がメキシコ、スペインへ派遣した慶長遣欧使節。一行を運んだガレオン船「サン・ファン・バウティスタ」を復元し(※)、慶長使節が派遣された時代や使節の足跡、大航海時代の歴史などを紹介している。

※現在、復元船への乗船見学とドッグ棟への立ち入りは不可。

支倉らが出発する2年前、慶長三陸津波という大津波が仙台藩に襲来。その復興への思いが、国際貿易を見据えた遣欧使節の派遣を、後押ししたといわれています。
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