DATE SEVENが語る10年

宮城県の7つの酒蔵による酒造りユニット「DATE SEVEN(伊達セブン)」。技術研鑽を目的に酒造りを分業し、毎年リーダーを回り持ちしながら、共同作業によって1つの酒を生み出している。2015年に第1号をスタートさせ、2021年にめでたくフィナーレを迎える。それぞれの震災を経験し、酒造りに日々格闘してきた7人が、この10年の思いを語り合った。

実力があるのに控えめな宮城の酒をPRするために、新しい酒を生むユニットを作ってみてはと、酒販店の方に飲み会で提案されたのが、このユニットの始まりだった。その時、たまたま集まっていたのがメンバーの7人だ。20代から50代と世代も幅広く、まさにオープンイノベーションで、いい刺激がたくさんあったという。写真は、2020年度のお披露目イベントの様子。

DATE SEVENの最終回となる2021年のテーマは「世界へも発信」。元禄年間創業の仙台の老舗で、世界的な品評会でも受賞歴のある勝山酒造の伊澤平藏さん(写真)がリーダーを務める。宮城から全国へという想いが強くあったため、全国から海外へというのは自然な流れ。世界の市場に媚びず「まっとうでいて既存のものではない」日本酒を造り、ラストメッセージにしたいという。