白馬マウンテンビーチへ。
夏の白馬が南国に!

白馬と聞いて連想するのは、スキーの聖地としてのイメージだろう。1998年の長野オリンピックでは日の丸飛行隊のメダルラッシュに日本中が熱狂したが、その感動の舞台になったのも白馬だ。その白馬に新たな見所、白馬マウンテンビーチが誕生した。八方尾根ゴンドラリフト「兎平駅」に隣接する「うさぎ平テラス」の屋上には、広いプールとウッドベッドやパラソルが並ぶ。遠くの山がまるで波のように見え、南国のビーチにいるかのように錯覚してしまう非日常感、それが白馬マウンテンビーチの魅力だ。

斬新なコンセプトだけではなく、設備も充実。本物のゴンドラを再利用したサウナは、首都圏からわざわざ通う人がいるほどの人気という。また、ラウンジエリアからは五竜岳や鹿島槍ヶ岳、晴れた日には八ヶ岳まで見渡せるなど、眺望も抜群だ。白馬観光開発の斎藤耕平さんは、「年間を通して白馬に訪れる人が増えるといいなと思います。地域の人々を巻き込みながら、白馬を盛り上げていきたいと思っています」と話す。地元への熱い思いが、夏の白馬を南国に変えたのだ。

白馬駅から無料シャトルバスに乗り、目指したのは栂池自然園。北アルプスの白馬乗鞍岳の麓にある花の楽園である。標高1900メートルの地点に広がるが、ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで気軽にアクセスできる。散策路を一周すると距離にして約5.5キロ、約3時間30分の行程だ。木道が整備され歩きやすいので、トレッキング初心者にもおすすめできる。6月になるとミズバショウが群生する。かれんな姿に見入ってしまい、夢中でカメラのシャッターを切った。