わいわいワイン
飲み歩き旅行記

「新潟・庄内の食材を生かした料理と一緒にワインを楽しみたい」と、ワインを愛する3人が特別チームを結成する。メンバーは老舗酒店「新潟 長谷川屋」の若き4代目・長谷川さん(隊長)、ソムリエでワイン飲食店経営の岩倉さん(女将)、お酒好きな文筆家・イラストレーターの金井さん(絵師)だ。現地でしか出合えないワインが飲めるお店で、心ゆくまで食とワインのマリアージュを楽しむ、飲み歩きの旅へ出掛けた。

まず訪れたのは新潟市内。日本ワインだけをそろえる「ナチュール」は隊長一押しのお店。新潟県胎内市で造られた発泡性のある「胎内高原ワイン」の白で乾杯。地野菜をつかった前菜の盛り合わせや、地元で採れたアジのフリットを、近年流行の「オレンジワイン」と味わった。メインの肉料理は、カーブドッチの赤ワイン「ふらみんご」を合わせる。隊員たちも大満足である。

続いて、新潟県長岡市へ。「へりていじ」は伊藤薫さん・小百合さんが夫婦で営むフレンチバル。希少な大豆で作ったおぼろ豆腐、甘長とうがらしのスパイス炒めなど、地産の食材を使った料理を次々とオーダー。小百合さんの薦めで、新潟のワイナリー「ドメーヌ・ショオ」のオレンジワイン、フランスアルザスの白ワインなどと合わせた。そのおいしさに、常連さんとの会話も弾む。

まだまだ飲み足りない飲み倒し隊は、一路、山形県酒田市へ。イタリアンの名店「アンジェロ」には、シェフの斬新なアイデアで郷土の食材を調理した、ユニークなメニューがずらり。「庄内浜まるごとペスカトーレ」は地魚の丸揚げが入った迫力の一品。「羽黒そばのペペロンチーノ」は酒田が誇る地酒「上喜元」の肴に考案されたと聞き、異色のマリアージュを楽しんだ。