小松彩夏さんと旅する岩手

本州一の広さを誇る岩手県。広大な自然はもちろん、歴史や文化、そして「人」とのふれあいを体感できます。そんな岩手のあちこちに、岩手出身の女優・小松彩夏さんが出かけて来ました。6回に分けて、心が豊かになる旅をご紹介します。

癒しの時間を楽しんで縄文文化を学ぶ

第6回 県北エリア

この連載では、岩手県出身の女優・小松彩夏さんが地元・岩手の各エリアで、自然や歴史、文化、人とのふれあいを楽しんだ旅を紹介しています。

アルパカと戯れる小松さん

美肌になると評判の珍しい塩の湯は、
ミネラルがぎゅっと詰まった天然薬湯

八幡平や安比高原をはじめ、壮大な自然が広がる県北エリアは、県内有数の温泉地。個性豊かな温泉が点在していますが、全国的にも珍しい「強塩泉」のお湯を楽しめるのが、新安比温泉・静流閣です。
山小屋のコテージをイメージしたロビーには、南部鉄器のオブジェや木のアートが飾られモダンで落ち着いた雰囲気。
コロナ対策も万全で、館内各所に消毒液を設置しているほか、ソファーやドアの取っ手なども1日数回消毒。食事の際もテーブルの間にロールスクリーンを設け、向かい合わせにならないよう座席を工夫したり、料理も個別盛りで提供しています。

ロビーに佇む小松さん
ロビーの中央にはテーブル式の暖炉が設えられ、煙突の縁は南部鉄器に漆をほどした印象的なモチーフ。暖かな火もおもてなしのひとつです。

新安比温泉には、二つの源泉があります。通称「金の湯」「銀の湯」と呼ばれるお湯は、どちらも珍しい「強塩温泉」という泉質です。
太古の時代に地中に閉じ込められた古い海水が源泉で、塩分濃度は海水の2倍以上。体が芯から温まり、湯上りは滑らかですべすべの肌になるため、女性のリピーターが多いというのも頷けます。
鉄分やホウ酸など薬効成分もたっぷり含まれているため様々な効能があるほか、新地代謝やデトックス機能を高める効果もあります。

金の湯
大浴場「金の湯」のお湯は茶褐色。溶存物質が非常に多い「高張性温泉」で、薬効成分が体内に吸収されやすいと言われています。他にお湯が柔らかな「銀の湯」や露天風呂(ラジウム鉱石泉:人工温泉)も楽しめます。

館内施設やお部屋の入り口に南部鉄器で作ったプレートを飾るなど、岩手の工芸を積極的に取り入れている静流閣。
小松さんがお土産コーナーで注目したのも、地元の工房が手がける安比塗の美しい漆器でした。「漆の色ツヤが好きなんです」と手に取ったのは、朱に塗られた小鉢。地域ならではのお土産も、旅の大切な思い出になりますね。

漆器を眺める小松さん
安比塗や南部鉄器のアクセサリーなど、様々なお土産が並ぶショップ「悠」。
客室でくつろぐ小松さん
開放的な窓とモダンな壁が印象的な客室。窓からは美しい景色が楽しめます。