寝台特急カシオペアは、1999年7月16日に
上野~札幌駅間で運行を開始しました。
JR初のオール2階建寝台客車で、より快適で
魅力ある寝台列車の旅を提供するために
「快適空間を実現した寝台列車」をコンセプトとし、
全室がA寝台個室の寝台列車として
開発されました。
オール2階建て車両により、
広いスペースを確保し、
外観は白を基調に赤・青・黄色のストライプを
配したスマートなデザインとしました。
編成は寝台車10両、食堂車1両、
ラウンジ車1両の12両編成で
客室は大きく分けて3種類あります。
また、客車を牽引する機関車は、
寝台特急カシオペアに欠かせない存在です。
機関車
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カヤ27形(予備電源車)
12号車に連結される発電設備のあるラウンジカー(カハフ26形)が、車両検査などで使用できない時に代わりを務める電源車。24系の電源車カニ24形を改造した車両で、発電設備と業務用室を設置。カハフ26形またはカヤ27形から供給される電源が、1~11号車の冷暖房・照明などに使用される。
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EF510形500番台交直流電気機関車
交流区間と直流区間がある日本海縦貫線や東北本線で使用することを目的として、JR貨物が開発した新世代の交直流電気機関車。寝台特急〔カシオペア〕〔北斗星〕を牽引していたEF81形を置き換えるため、仕様を一部変更した500番台15両を新製した。501~508・511~515号機は〔北斗星〕の客車に合わせた青色車体に金色の流星と帯、509・510号機は〔カシオペア〕の客車に合わせたシルバーメタリック車体に流星とカラフルな帯がデザインされた。2010年6月から上野~青森間の牽引機として使用されたが、運用の都合で〔北斗星〕用の青色車体の機関車が牽引することもあった。〔北斗星〕〔カシオペア〕が2016年に定期的な運行を終了したのちは、15両全機がJR貨物に売却され、〔カシオペアクルーズ〕などは元のEF81形交直流電気機関車の牽引となった。
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ED79形交流電気機関車
1988(昭和63)年3月に開業した津軽海峡線で使用するため、奥羽本線などで使用されていたED75形700番台交流電気機関車34両を改造して誕生した。青函トンネル通過に対応した専用機関車で、2016年3月の北海道新幹線開業まで、〔カシオペア〕をはじめとする青森~函館間の旅客列車や貨物列車に使用された。
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DD51形500番台ディーゼル機関車
全国の非電化本線用として649両が製造された液体式ディーゼル機関車。青函トンネルの開業で本州と北海道を結ぶ寝台特急〔北斗星〕が誕生したのに合わせ、重連仕様の500番台を〔北斗星〕の客車に合わせた青色車体に流星をあしらったデザインに変更。北海道内を走る寝台特急列車などの旅客列車に使用した。函館~札幌間で〔カシオペア〕を牽引する際は〔カシオペア〕のヘッドマークを掲げて走った。
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EF81形交直流電気機関車
国鉄初の直流・交流50Hz/60Hzの3電源に対応した交直流電気機関車で、全国の直流・交流区間を通しで走行する旅客列車から貨物列車まで幅広く使用。〔北斗星〕〔カシオペア〕が登場すると、各々の専用塗色機が誕生した。〔カシオペア〕専用機は79・89・92・99号機で、上野~青森間の牽引機として活躍。EF510形500番台の登場で役目を終えたが、同機がJR貨物に売却されたため、〔カシオペア紀行〕〔カシオペアクルーズ〕では再び牽引機の座に返り咲いた。現在、80(北斗星色)、81(お召し仕様)、95(レインボー色)、139(JR東日本色)の各号機が尾久車両センターに配置されている。
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ED76形550番台交流電気機関車
津軽海峡線用のED79形交流電気機関車の不足を補うため、ED76形500番台から1両を改造して津軽海峡線の550番台とした車両。551号機の1両のみ在籍し、ED79形とともに青森~函館間の旅客列車を牽引した。
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カヤ27形(予備電源車)
12号車に連結される発電設備のあるラウンジカー(カハフ26形)が、車両検査などで使用できない時に代わりを務める電源車。24系の電源車カニ24形を改造した車両で、発電設備と業務用室を設置。カハフ26形またはカヤ27形から供給される電源が、1~11号車の冷暖房・照明などに使用される。
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EF510形500番台交直流電気機関車
交流区間と直流区間がある日本海縦貫線や東北本線で使用することを目的として、JR貨物が開発した新世代の交直流電気機関車。寝台特急〔カシオペア〕〔北斗星〕を牽引していたEF81形を置き換えるため、仕様を一部変更した500番台15両を新製した。501~508・511~515号機は〔北斗星〕の客車に合わせた青色車体に金色の流星と帯、509・510号機は〔カシオペア〕の客車に合わせたシルバーメタリック車体に流星とカラフルな帯がデザインされた。2010年6月から上野~青森間の牽引機として使用されたが、運用の都合で〔北斗星〕用の青色車体の機関車が牽引することもあった。〔北斗星〕〔カシオペア〕が2016年に定期的な運行を終了したのちは、15両全機がJR貨物に売却され、〔カシオペアクルーズ〕などは元のEF81形交直流電気機関車の牽引となった。
客車
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乗務員室
1・4・12号車列車の車掌が駐在する乗務員室が1・4号車の札幌寄り車端部と12号車に設置されている。
監修:結解喜幸
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カシオペアスイート(展望室タイプ)
1号車E26系の上野寄り1号車に1室のみある最上級の展望室付きA寝台個室。三面ガラスで構成された展望室にはソファーとテーブルが設置され、札幌を目指す列車の最後部の流れゆくワイドな風景を堪能することができる。明るいグレーと木目を基調としたエレガントで落ちついた雰囲気の室内には、大型のツインベッドやクローゼット、洋式トイレと洗面台・ヘアドライヤーのあるシャワールームが備わる。このほか、ポップス・歌謡曲・クラシック音楽が楽しめるBGM装置、目覚まし時計、コンセントを備える。浴衣やスリッパ、フェイスタオル、バスタオル、バスマット、ハンガー、コップ、シューペーパー、アメニティグッズ(歯ブラシ・石鹸・リンスインシャンプー・メンズセット・髭剃り・ヘアブラシ・レディースセット・洗顔フォーム)など、シティホテル並みの快適な空間で過ごすために必要な備品が用意されている。
監修:結解喜幸
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カシオペアスイート(メゾネットタイプ)
1・2号車1・2号車に各3室があるメゾネットタイプのA寝台個室。展望室タイプが平屋構造であったのに対し、1階が寝室、2階はリビングという階段付きの2階構造となる。寝室には2台のベッドが平行に配置され、枕元に読書灯やポップス・歌謡曲・クラシック音楽が楽しめるBGM装置、目覚まし時計、コンセントが付いたコントロールパネルがある。さらに階段付近にクローゼットが設置される。車窓の見晴らしが素晴らしい2階のリビングには、ソファーと折りたたみ式のワイドテーブルが配置され、食事をしながら流れゆく車窓の風景を楽しめる。リビングのソファーは補助ベッドにもなり、寝室と合わせて3人での利用も可能。加えて洋式トイレと洗面台・ヘアドライヤーのあるシャワールームが設置され、室内でゆったりとくつろいで過ごすことができる。浴衣やスリッパ、フェイスタオル、バスタオル、バスマット、ハンガー、コップ、シューペーパー、アメニティグッズ(歯ブラシ・石鹸・リンスインシャンプー・メンズセット・髭剃り・ヘアブラシ・レディースセット・洗顔フォーム)などの備品も用意されている。
監修:結解喜幸
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カシオペアデラックス
2号車2号車の車端部に1室のみある平屋タイプのA寝台個室。ひとつの部屋の中にベッドとリビングがある構造で、窓側のソファーを補助ベッドにすることで3人でも利用できる。メゾネットタイプに比べて天井が高く、開放感があるのが特徴。洋式トイレと洗面台・ヘアドライヤーのあるシャワールームが設置されている。目覚まし時計やコンセント、浴衣、スリッパ、フェイスタオル、バスタオル、バスマット、ハンガー、コップ、シューペーパー、アメニティグッズ(歯ブラシ・石鹸・リンスインシャンプー・メンズセット・髭剃り・ヘアブラシ・レディースセット・洗顔フォーム)といった備品類が揃っている。
監修:結解喜幸
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カシオペアツイン(車端室タイプ)
4~11号車4~11号車の各車両車端部両サイド(4・5号車のみ片側)にある平屋タイプのA寝台個室。このタイプ以外のカシオペアツインと比べ天井が高く、一部の個室(6~11号車の上野寄り)は補助ベッドを使用して3人で利用できる。リビングと寝室が兼用となり、リビングとして利用する時は折りたたみ式テーブルが使用でき、食事をしながら車窓の風景を楽しめる。ソファーを倒すとベッドになり、寝室に早変わりする。収納式洗面台のある洋式トイレや目覚まし時計、コンセントが設置され、個室内で快適に過ごすことができる。浴衣やスリッパ、ハンガー、コップ、シューペーパー、フェイスタオル、歯ブラシ、石鹸が備品として用意されている。
監修:結解喜幸
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カシオペアツイン(車端室タイプ以外)
4~11号車4~11号車の1階と2階に各4室があるスタンダードタイプのA寝台個室。1階・2階ともにリビング兼寝室タイプの部屋で、車両片側にある平屋の通路から階段を昇り2階室、階段を降り1階室に入る構造となる。リビングとして利用する時は折りたたみ式テーブルが使用でき、食事をしながら車窓の風景を楽しめる。ソファーを倒すとベッドになり、寝室に早変わりする。収納式洗面台のある洋式トイレや目覚まし時計、コンセントが設置され、個室内で快適に過ごすことができる。浴衣やスリッパ、ハンガー、コップ、シューペーパー、フェイスタオル、歯ブラシ、石鹸が備品として用意されている。
監修:結解喜幸
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カシオペアコンパート
4号車4号車の車端部上野寄りに1室のみある車椅子対応のA寝台個室。部屋の入口は自動ドアで、開閉ボタンは車椅子に座ったまま押せる位置に設置。部屋から続く廊下やドアは、車椅子がスムーズに通れる広さがある。個室内は車椅子でも十分に動ける空間を確保した平屋構造で、車椅子収納スペースが用意されている。リビングと寝室が兼用となり、ソファーを倒すと車椅子利用の方のベッドとなり、付き添いの方用として2段ベッドの上段(下段部分がソファー兼ベッド)が設置されている。車椅子対応の洋式トイレはワンタッチで開閉できる自動ドアで、洗面台は車椅子に座ったまま利用できる高さになっている。このほか、目覚まし時計、コンセントが設置され、浴衣やスリッパ、ハンガー、コップ、シューペーパー、フェイスタオル、歯ブラシ、石鹸が備品として用意されている。
監修:結解喜幸
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ダイニングカー
3号車3号車の2階に客席、1階に厨房が設置された食堂車。ゆるやかなドーム型の天井、明るいグレーが基調のエレガントな色調でデザインされた落ちつきのある空間に、4人用テーブル5組、2人用テーブル4組の計28席が配置される。白いテーブルクロスと青色系の背もたれの椅子、テーブルライトが優雅なディナータイムを演出。2階の客席の車窓からは満天の星空を楽しめる。ディナータイム(17:30~20:50)ではフランス料理コースや懐石御膳、パブタイム(21:00~23:00)ではビーフシチューなどのアラカルト、モーニングタイム(翌朝6:30~)では和朝食・洋朝食などの料理が提供された。
監修:結解喜幸
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ラウンジカー
12号車札幌寄りの12号車にあるハイデッカー仕様(2階席)の展望車。誰もが利用できるフリースペースで、札幌発上野行きでは最後部の展望風景(函館~青森間は機関車次位)が楽しめる。ラウンジ内には18席のソファーや椅子が設置され、満天の星空や朝焼けの茜色に染まった空、180度の視界に広がる風景を堪能できる。おつまみや飲み物の自動販売機もあり、ゆっくりとおしゃべりを楽しんだり、車窓を楽しんだりできる。
監修:結解喜幸
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シャワールーム
6・10号車脱衣スペースとシャワースペースがあるシャワールームが、6・10号車の札幌寄り車端部に設置されている。定期的な運行時にシャワーを利用するには、3号車(ダイニングカー)でシャワーカードを購入する必要があった。
監修:結解喜幸
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ミニロビー
5・9号車5・9号車の札幌寄り車端部に、誰もが利用できるフリースペースとして、ソファーを配置したミニロビーが設置されている。
監修:結解喜幸
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乗務員室
1・4・12号車列車の車掌が駐在する乗務員室が1・4号車の札幌寄り車端部と12号車に設置されている。
監修:結解喜幸
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カシオペアスイート(展望室タイプ)
1号車E26系の上野寄り1号車に1室のみある最上級の展望室付きA寝台個室。三面ガラスで構成された展望室にはソファーとテーブルが設置され、札幌を目指す列車の最後部の流れゆくワイドな風景を堪能することができる。明るいグレーと木目を基調としたエレガントで落ちついた雰囲気の室内には、大型のツインベッドやクローゼット、洋式トイレと洗面台・ヘアドライヤーのあるシャワールームが備わる。このほか、ポップス・歌謡曲・クラシック音楽が楽しめるBGM装置、目覚まし時計、コンセントを備える。浴衣やスリッパ、フェイスタオル、バスタオル、バスマット、ハンガー、コップ、シューペーパー、アメニティグッズ(歯ブラシ・石鹸・リンスインシャンプー・メンズセット・髭剃り・ヘアブラシ・レディースセット・洗顔フォーム)など、シティホテル並みの快適な空間で過ごすために必要な備品が用意されている。
監修:結解喜幸
監修:結解喜幸