カシオペアとは?~機関車と客車 完全解説~

寝台特急カシオペアは、1999年7月16日に
上野~札幌駅間で運行を開始しました。
JR初のオール2階建寝台客車で、より快適で
魅力ある寝台列車の旅を提供するために
「快適空間を実現した寝台列車」をコンセプトとし、
全室がA寝台個室の寝台列車として
開発されました。
オール2階建て車両により、
広いスペースを確保し、
外観は白を基調に赤・青・黄色のストライプを
配したスマートなデザインとしました。
編成は寝台車10両、食堂車1両、
ラウンジ車1両の12両編成で
客室は大きく分けて3種類あります。
また、客車を牽引する機関車は、
寝台特急カシオペアに欠かせない存在です。

機関車

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    EF510形500番台交直流電気機関車

    交流区間と直流区間がある日本海縦貫線や東北本線で使用することを目的として、JR貨物が開発した新世代の交直流電気機関車。寝台特急〔カシオペア〕〔北斗星〕を牽引していたEF81形を置き換えるため、仕様を一部変更した500番台15両を新製した。501~508・511~515号機は〔北斗星〕の客車に合わせた青色車体に金色の流星と帯、509・510号機は〔カシオペア〕の客車に合わせたシルバーメタリック車体に流星とカラフルな帯がデザインされた。2010年6月から上野~青森間の牽引機として使用されたが、運用の都合で〔北斗星〕用の青色車体の機関車が牽引することもあった。〔北斗星〕〔カシオペア〕が2016年に定期的な運行を終了したのちは、15両全機がJR貨物に売却され、〔カシオペアクルーズ〕などは元のEF81形交直流電気機関車の牽引となった。

客車

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    カシオペアスイート(展望室タイプ) 
    1号車

    E26系の上野寄り1号車に1室のみある最上級の展望室付きA寝台個室。三面ガラスで構成された展望室にはソファーとテーブルが設置され、札幌を目指す列車の最後部の流れゆくワイドな風景を堪能することができる。明るいグレーと木目を基調としたエレガントで落ちついた雰囲気の室内には、大型のツインベッドやクローゼット、洋式トイレと洗面台・ヘアドライヤーのあるシャワールームが備わる。このほか、ポップス・歌謡曲・クラシック音楽が楽しめるBGM装置、目覚まし時計、コンセントを備える。浴衣やスリッパ、フェイスタオル、バスタオル、バスマット、ハンガー、コップ、シューペーパー、アメニティグッズ(歯ブラシ・石鹸・リンスインシャンプー・メンズセット・髭剃り・ヘアブラシ・レディースセット・洗顔フォーム)など、シティホテル並みの快適な空間で過ごすために必要な備品が用意されている。

    編成表

    監修:結解喜幸

監修:結解喜幸