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駅の未来を考えることは、その駅のある街や、駅を訪れる人々の暮らしの未来を考えることでもあります。
JR東日本は、「あさって」の駅を建築家とデザイナーと共に考えました。
その成果を共有し、わたしたちの暮らしと駅のこれからについて、みなさまと共に考えるきっかけとしたいと思います。

駅は毎日多くの人々が使う場所。1日も休めません。世の中がどんどん変わっても、駅はそう簡単には変われません。ゆえに作られた時代の想定を今もその空間に保存しています。これまでの駅は、この想定の上にマイナーチェンジを重ねてきましたが、矛盾も見受けられます。そろそろ少し先の時代を見据えたビジョンのもとで、駅のあり方を大胆に見直す時機が来ています。 これまでの安全な運営を維持しながら、地域や利用者にもっと開かれた場所となるような、少し先の未来の駅=「あさって」の駅を思い描きました。

※「あさって」の駅は、東京工業大学とJR東日本との共同研究の成果です。東京工業大学の塚本由晴教授とマサチューセッツ工科大学のシェイラ・ケネディ教授によるジョイント・スタジオで、世界各国の学生38名が提案した、少し未来の駅の姿です。

塚本由晴(建築家/東京工業大学教授)

未来の駅では、どんな人びとが、どんな思いで暮らしているのだろうか。「あさって」の駅の提案をきっかけに、内外で重ねた対話を元に、想像した人物像が「あさって」の人びとです。

セリフも対話から生まれました。思いを口にすると、なぜそう思ったのかを自問したり、それはこういうことかと具体的な連想をしたりします。その連想も散りばめました。セリフには、新たな態度も、いまと変わらない姿勢もあります。連想には、純粋なアイデアも、すでに実現・実装されているものもあります。

駅をきっかけにはじめた連想です。暮らしと駅は、これからどうなるのか、どうしたいのか。皆さんも「あさって」の人びとの一人となって、考えてみませんか。

深沢秀一(Studio KIKIRIKI)

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本展のタイトル「あさって」には、2つの意味を込めています。ひとつは、現代という大きな変化の時代に、明日ではなく、遠い未来でもない、少し先にジャンプしてみること。全てを見通そうとするのではなく、わからないと不安になるのでもなく、まずは、ちょっと先の未来へと眼差しを運んでみること。もうひとつは、時には突飛に、本筋から外れてみること。あさっての方向へ飛んでみること。実はそこにこそ、これまでの延長線上にはない発想があるかもしれない。

テーマは、「駅」です。日本に初めて鉄道が生まれたころは、「停車場」と呼ばれていました。鉄道に乗り降りするための最小限の設備があるだけでした。その後、「駅」と呼ばれるようになり、時代と共に変わっていきました。今ではレストラン、ショッピングセンター、保育園や観光案内所など、さまざまな機能を持ち、駅はただ鉄道のためだけではなく、暮らしの拠点のひとつとなっています。

ですから、駅の未来を考えることは、その駅のある街や、駅を訪れる人びとの暮らしの未来を考えることでもあります。そして、心豊かな暮らしに向けて駅をどうするのか、を考えると、そもそも豊かな暮らしとはなんだろうか、ということも考えます。そこでは、東京という都市の成り立ちや、現代社会の諸問題、進歩し続けるテクノロジーなど、さまざまなテーマが身近に感じられてきます。

わたしたちは、「あさって」の駅を、建築家とデザイナーと共に考えました。その成果を、この展覧会で、みなさまと共有したいと思っています。舞台は、山手線の12の駅です。駅の未来について、そしてこれからの暮らしについて、ご鑑賞いただくみなさまと共に考えられればと願っております。

展覧会開催概要past exhibition

※多数のご来館ありがとうございました。
 引き続きオンライン展覧会をお楽しみください。

期間
2018年12月19日(水)―2019年2月4日(月)※休館日を除く
場所
鉄道博物館 本館2階 スペシャルギャラリー2

[鉄道博物館]

開館時間
午前10時00分〜午後6時00分
(入館は午後5時30分まで)
休館日
毎週火曜日(12月25日は開館)、年末年始(12月29日、30日、31日、1月1日)
入館料
一般 1,300円/小中高校生 600円/幼児(3歳以上未就学児) 300円
アクセス
JR大宮駅よりニューシャトルにて「鉄道博物館駅」下車、徒歩1分
〒330-0852 埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
公式サイト
www.railway-museum.jp/
主催
東日本旅客鉄道株式会社
共催
国立大学法人東京工業大学
共同企画
Studio KIKIRIKI 株式会社
協力
公益財団法人東日本鉄道文化財団 鉄道博物館
イラストレーション
白根ゆたんぽ
グラフィックデザイン
宮村ヤスヲ
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