東京感動線

交流から生まれる新たな「食」。
カオスな街・新大久保ならではの
フードラボがオープン
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Kimchi, Durian, Cardamom,,,
(キムチ, ドリアン, カルダモン,,,)

交流・体験
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2021年3月28日、新大久保駅直上に、シェアダイニングやコワーキングスペース、ファクトリーキッチンを備えたフードラボ「Kimchi, Durian, Cardamom,,,(キムチ, ドリアン, カルダモン,,,)」が誕生。おなじみの韓国料理から東南アジアや中東まで、世界の食文化が集まる新大久保という立地を生かして、食を起点にさまざまな人が集い、交流し、発展していく場所を目指します。
未知なる体験ができるこの空間の魅力を、シェアダイニングとファクトリーキッチンの運営を行うオレンジページ 代表取締役社長の一木典子さん、コワーキングスペースの運営を担当するCO&CO 事業統括部長の伊﨑陽介さん、本件を含む「東京感動線」ブランドを推進するJR東日本山手線プロジェクトの古田恵美が語りました。

【最初の画像】
左から、一木典子さん、伊﨑陽介さん、古田恵美。

「食」にまつわる3つのスペースがひとつの施設に

──Kimchi, Durian, Cardamom,,,(以下、K, D, C,,,)が生まれたきっかけを教えてください。

古田:韓国料理でおなじみの新大久保ですが、近年は東南アジアや中東など、世界中から食文化が集まってきています。街に集う人も実にさまざま。国籍問わずいろんな人たちが混ざり合う多様性のある街だからこそ、「新しい食文化」と「食を通じた新たなライフスタイル」を提案できるのではないか。そんな思いから、食にまつわる人々の交流拠点となる場をつくりたいと考えました。

──新しいフードラボとしての特徴はどんなところですか?

一木:ひとつの施設の中に、3つの厨房と客席を有するシェアダイニング、「食」に関係する人の働く場となるコワーキングスペース、開発した商品を試作・提供できるファクトリーキッチンが共存しているところです。そこには、料理人や生産者、はたまたワーカーなど、いろんなユーザーが集うはず。3つのカテゴリのスペースが“ご近所”にあることで、食にまつわるアイデアが湧いたり、コラボレーションが生まれたりと、新たな可能性が広がっていくと思っています。

伊﨑:それぞれのスペースがシームレスにつながっていけそうですよね。コワーキングスペースは会員制で、すでに食品業界で活動している人はもちろん、スタートアップ企業や個人事業主の方でこれから食に携わりたい人ならどなたでも利用できます。併設のコミュニティキッチンでは簡単な調理ができるので、気軽にテストマーケティングをすることも。同じフロアにある、製造許可を取得した厨房付きの作業スペース「ファクトリーキッチン」では、たとえば商品やメニューを試作し、別の会員の方に試食してもらうようなこともできるので、ぜひ実験の場として使ってほしいですね。

一木:コワーキングスペースやファクトリーキッチンで生み出された新しい食が、いずれシェアダイニングで展開される未来も大いにあります。いきなり店舗を持つのは難しいけれど、こういう場があることでどんどんチャレンジしていける。食への挑戦の敷居を下げられるような場所にできたらと思います。

【画像1】
シェアダイニングのイメージ。

駅直上という立地を生かし、どんな人にも開かれた空間に

──JR、オレンジページ、CO&COの3社が一緒になって、場づくりを行うことの強みは?

伊﨑:インフラ整備には欠かせないJR、生活者に寄り添うオレンジページ、グローバルなコミュニティづくりを目指すCO&CO。この3社の強みを存分に生かしていけたらと考えています。僕らCO&COとしては、国際的な新大久保の街で、外国人の方が食を基盤に起業できるような環境を整えたいですね。

一木:私たちは、ビジネスに偏りすぎずに、生活する人が参加しやすいハブ的な存在になれたらと思っています。そのために生産者やシェフとの食事会や、食の知見を深める講座などを定期的に開催していきます。生活者に興味を持ってもらえるコンテンツをつくり、参加者がそこから刺激を受けてシェアダイニングにチャレンジする。そんな流れを生むことができたらすごく素敵ですよね。世の中には食にまつわる学びの場はいっぱいありますが、生活者にも開けた、チャレンジングな学びの場にしていきたいです。

古田:私たちも同じで、駅の直上という立地を生かして、一般の方が参入しやすい環境にしていきたいと考えています。K,D,C,,,に来れば、食の知見が増してワクワクしたり、食にまつわる新しい発見ができたり。食に少しでも興味がある方が、気軽に立ち寄れる場所になれたらうれしいです。

──食を媒介にして、コミュニティの輪がどんどん広がっていきそうですね。

一木:シェアダイニングでのテストなどを通して一般の方から得られた生の声は、実際にマーケティングに生かすこともできるし、JRのグループ店舗で取り扱うアイテムにも反映することもできる。食を介して人がつながったり、ビジネスが生まれたりと、施設内でぐるぐると循環して、大きな輪となって広がっていけたらいいなと考えています。

伊﨑:それに、食に携わるプロの方も横でつながれるから、おもしろいコラボレーションが偶発的に起きるようなことも期待できますよね。今までになかったような、食が集約された発信拠点になっていくと確信しています。

寛容でカオスな街から届ける食体験

──国際色豊かな新大久保から、食文化を発信することは意義がありそうですね。

古田:世界中の人が集まる新大久保は、山手線沿線のなかでも世界各国の言語が飛び交う多国籍な街。世界各国のお店が所狭しと並び、街を歩いているだけでも元気になれます。そんな魅力を、街の玄関口ともなる駅直上の施設に映し出していきたいです。

伊﨑:新大久保は昔から国籍問わず、いろいろな人を受け入れてきた歴史があります。街に許容力があるから、外国人にも日本人にも愛されているんだと思います。国際的でありカオスな新大久保のK, D, C,,,で、街の活気を担える存在になっていけたら。

一木:新大久保という街が昔からそうしてきたように、K, D, C,,,でも多様性を受け入れて“新しい食文化”と“食を通じた新たなライフスタイル”を届けていきたいと思っています。街なかにあるレストランとコラボしたりと、地域の方にも愛着を持っていただけるような関係を築いていきたいですね。

──「K, D, C,,,が気になる!」と思った方へ、メッセージをお願いします。

古田:好きなことが深掘りでき、自分の活躍の場を広げられる施設になっていると思います。この場所から新たな食文化が生まれていったらうれしいです。

一木:世界の料理を味わえたり、シェフたちのコラボレーションに触れられたりと、未知の食体験に出会える場所です。ぜひ楽しんでみてください。

伊﨑:K, D, C,,,を訪れれば、毎回おもしろいことに遭遇できます。それは食かもしれないし、新しい自分かもしれません。ワクワクするような、発見に満ちた体験が待っています。

【画像3】
コワーキングスペースのイメージ。

アクセス

Kimchi, Durian, Cardamom,,,(キムチ, ドリアン, カルダモン,,,)

所在地/東京都新宿区百人町1-10-15 JR新大久保駅ビル3・4F
営業時間/営業日により異なる

https://kdc-foodlab.com/