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きっかけはTOKYO SEEDS PROJECT 2019
「HELLO!有楽町プロジェクト」が始まるきっかけとなったのは2020年1月に開催したTOKYO SEEDS PROJECT 2019です。東京感動線の一環であるTOKYO SEEDS PROJECTは世界5大陸6つの国・地域より6名のデザイナーが、世界から見た山手線沿線のまちを駅員とともに巡り体験。その体験をもとにまちの個性や魅力を世界目線で捉え、まちの魅力を高めるコミュニケーションデザインを提案するプロジェクト。
TOKYO SEEDS PROJECT 2019で有楽町エリアを巡ったデザイナーは、シンガポールのXinying(シンイン)と南アフリカのBarry(バリー)。有楽町駅周辺エリアを巡り二人が感じたこのエリアの印象は「???」でした。銀座・有楽町・日比谷、少し足を延ばして築地まで、どのエリアをとっても行楽地として魅力はあるが、それぞれの個性が突出しすぎてエリアとしての特徴を表す言葉が見つからない。デザイナーたちは、このエリアを一つのイメージとして発信するものが必要だと感じていました。そして有楽町駅もまた課題を抱えていました。駅周辺の銀座・有楽町・日比谷それぞれの特色はわかるものの、駅で働いてる自分たちはこの街に暮らしているわけでもなく、数十年も長く働いているわけでもないことから、その魅力を語れるのかという思いと、このエリアの魅力を発信し駅とまちを繋ぎたいという思いの間で揺れていました。
駅員がこのエリアの個性をわかりやすく表現し、自信をもってまちの魅力を発信できるコミュニケーションデザインを提案することが、デザイナーたちの目標になりました。
「HELLO!有楽町プロジェクト」始めます!
駅員たちはXinyingとBarryへアイディアの種になればと有楽町駅の歴史や文化を調べ説明しました。「駅の名前の由来は織田信長の弟、織田有楽斎(おだ うらくさい)の屋敷があったことが有力な説で、江戸時代は徳川幕府のお膝元として大名屋敷が立ち並び、明治に入ると大名屋敷が並ぶ景色は赤レンガの西洋風の街並みに変わりました。いつの時代も多くの人が往来する地として文化・政治・経済・流行の中心地でした。銀座・有楽町・日比谷はそれぞれに独自の文化を築き上げ、個性あふれるまちへと発展してきました。ウィンドウショッピングや観劇、美術館巡りにガード下のはしご酒、それぞれのエリアに訪れる人を飽きさせることのない楽しみ方があります。有楽町駅は明治43年に開業し、開業以来110年このまちと共にあり、このまちは駅の名の通り『楽しさ有る町』なのです。」
これを聞いたデザイナーのXinyingは、話の中にあった「楽しさ有る町」という言葉に共感し、駅員がまちの魅力を知るために、まちへ繰り出し自らまちの楽しさに触れ、有楽町駅に銀座・有楽町・日比谷にある魅力「楽しい」を集め、駅に訪れる人々へ新たなまちの楽しみ方を発見してもらおう。昨日より今日、今日より明日、まちに来ることが楽しくなるように地域と連携して「明日の『楽しい』への橋渡し」をする。そのためのコミュニケーションワードとして「HELLO!有楽町」を提案しました。
有楽町の駅員たちはこの提案に共感し、自分たちが感じた「楽しい」だけでなく、まちで働く人、訪れる人、暮らす人、すべての人のこのまちの「楽しい」を集めて、まちの魅力として共有し発信していこうと決意しました。このようにして「HELLO!有楽町プロジェクト」が始まりました。
【有楽町の個性を表したロゴとキーデザイン】
Xinyingから提案されたロゴにデザインされた「楽」の字には、「有楽町」の「楽」、まちの「楽しい」を駅に集め、すべての人に「明日の『楽しい』への橋渡し」を実行していくという目標、駅がお客さまや地域にとってより身近な存在となり沿線のまちの魅力を発信・共有・創出していくという意味が込められています。
ロゴやキーデザインに使用されている形と色は有楽町駅を象徴する高架橋のアーチからインスピレーションを得ています。キーデザインを使ったアイテムを並べることで高架橋アーチが連なり、このエリアの個性や楽しいを連鎖していくというアイデンティティを表現しています。「HELLO!有楽町プロジェクト」のロゴとキーデザインにはXinyingと駅員たちの思いが詰まっています。
「HELLO!有楽町プロジェクト」第一弾、カードを使ってまちの「楽しい」を感じよう!
まち楽ステッカー&楽シェアカード
「HELLO!有楽町プロジェクト」の第一弾として、駅員は「HELLO!有楽町」を合言葉に駅に訪れる人々に、駅とまちをもっと身近に感じ、気軽に楽しんでもらえるツールを作ろう!そして駅にまちの「楽しい」を集め、駅を新たな「楽しい」の発見と出会いの場にしよう!という思いから【まち楽(ラク)ステッカー】と【楽(ラク)シェアカード】を作りました。
■まち楽(ラク)ステッカー
駅周辺にあるまちの風景やおすすめスポットをステッカーにしました。「HELLO!有楽町」を合言葉に有楽駅改札やルミネストリート、日比谷OKUROJI、エキュートエディションで配布しています。全10種類ありますので、ぜひコンプリートしてみてください!!
絵柄になっている場所に行くたびにまちを知って楽しめるステッカーです。さらに!“条件を満たすと”きっと幸運が訪れる!?シークレットステッカーをプレゼントいたします!!
【まち楽ステッカーの集め方】
有楽町駅改札係員または配布店舗スタッフへ「HELLO!有楽町」の合言葉をいただいた方にプレゼントいたします。
※1日各箇所1枚までで、ステッカーが無くなり次第配布を終了いたします。
【ステッカー紹介】
No.01 JR有楽町駅ガス灯のタイル
No.02 JR有楽町駅の赤レンガ
No.03 東京ミッドタウン日比谷
No.04 東京国際フォーラムガラス棟
No.05 和菓子 楚々(ソソ)
No.06 WHISKY HOUSE MADURO(ウイスキー ハウス マデューロ)
No.07 Tokyo noble*(トウキョウ ノーブル)
No.08 有楽町駅オリジナルクラフトビール「TASTY IPA」
TOKYO ALEWORKS STATION TAPROOM
(トウキョウ エールワークス ステーション タップルーム)
No.09 THE STAND(ザ スタンド)
No.10 有楽町駅の縁起の良いスポットがステッカーに!(シークレット)
【各ステッカー配布について】※1
・ステッカーNo.01~No.04
有楽町駅・ルミネストリート店舗で期間毎に共通のカードを配布します。
配布箇所:有楽町駅各改札 / 6:00~21:00
配布箇所:ルミネストリート店舗 5店舗 / 各店舗営業時間内※2
スチームクリーム ・ タニタカフェ・ディーン&デルーカ カフェ
あいさぽ・住友生命「Vitality(バイタリティ)」プラザ
配布期間:
No.01 ▶ 2020年9月17日(木) ~ 10月1日(木)
No.02 ▶ 2020年10月2日(金) ~ 10月15日(木)
No.03 ▶ 2020年10月16日(金) ~ 10月29日(木)
No.04 ▶ 2020年10月30日(金) ~ 11月15日(日)
・ステッカーNo.05~No.07
絵柄となっている店舗でそれぞれ配布しています。
配布箇所:日比谷OKUROJI 3店舗 / 各店舗営業時間内※2
No.05 ▶ 和菓子 楚々
No.06 ▶ WHISKY HOUSE MADURO
No.07 ▶ Tokyo noble*
・ステッカーNo.08~No.09
絵柄となっている店舗でそれぞれ配布しています。
配布箇所:エキュートエディション有楽町 2店舗 / 各店舗営業時間内※2
No.08 ▶ TOKYO ALEWORKS STATION TAPROOM
No.09 ▶ THE STAND
・シークレットステッカーNo.10
配布条件:日比谷OKUROJI」または「エキュートエディション有楽町」にて配布するステッカー(No.05~09)のいずれか1枚を有楽町駅改札係員に提示いただいた方にプレゼントいたします。
配布箇所:有楽町駅各改札 / 6:00~21:00
■楽シェアカード
有楽町エリアの楽しみ方やおすすめスポットなどまちの「楽しい」をシェアするカードです。まちの働く人、訪れる人、暮らす人、人の数だけ「楽しい」があります。皆さんのまちの「楽しい」を教えてください!カードにまちの楽しみ方やおすすめスポットを記入いただき、集めたカードを有楽町駅にババーン!と展示します。楽シェアカードでまちの楽しみ方をシェアすることで今まで知らなかった楽しみ方やスポットなど明日の「楽しい」にきっと出会えます。
・楽シェアカードの参加方法※1
いずれかの方法でご参加ください。
①有楽町駅中央口の特設コーナーにあるカードへ銀座・有楽町・日比谷ならではのまちの楽しみ方やおすすめスポットなど自由に記入し専用回収箱へ投函する。
②日比谷OKUROJI・エキュートエディション有楽町店舗設置のカードへ記入し設置店舗のスタッフへ渡す。
③Twitterへ「#ハロー有楽町」または「#HELLO有楽町」のハッシュタグを付けて投稿する。※Twitterへの投稿の場合、カードへの記入は不要です。
回収したカードまたはTwitter投稿の一部は有楽町駅中央口の「明日の『楽しい』への掲示板」に展示いたします。また、東京感動線公式ウェブサイトや公式Twitter等、まちの楽しみ方として紹介する予定です。
※営利行為、公序良俗に反するものなど不適切な内容は展示できませんのでご注意ください。
・配布店舗・配布時間について
配布箇所:有楽町駅中央改札特設コーナー/ 6:00~21:00
:日比谷OKUROJI 7店舗 / 各店舗営業時間内※2
和菓子 楚々・WHISKY HOUSE MADURO・Tokyo noble*・PUBLIC HOUSE Little GANG(パブリックハウスリトルギャング)・BEE FRIENDSHIP(ビーフレンドシップ)・ジェーエス・レネップ~hanare~・NIIGATA1〇〇(イチマルマル)
:エキュートエディション有楽町3店舗 / 各店舗営業時間内※2
TOKYO ALEWORKS STATION TAPROOM・THE STAND・nomuno EXPRESS(ノムノ エクスプレス)
※1 ステッカーが無くなり次第配布を終了いたします。
※2 店舗の営業時間は各施設のホームページをご覧ください。
ルミネストリート
日比谷OKUROJI
エキュートエディション有楽町
「HELLO!有楽町プロジェクト」にかける想い
■Xinying(担当デザイナー 写真上)
山手線の未来を垣間見る東京感動線のビジョンの一環として、「HELLO!有楽町」は有楽町のアイデンティティを強化し、有楽町駅を「明日の『楽しい』への橋渡し」にする新しい使命と「楽しい」と「喜び」を意味する「楽」という言葉を強調し、統一したイメージで駅の長期的なビジョンを簡潔かつ明確に伝えていきます。
TOKYO SEEDS PROJECTに参加させて頂き、駅に未来の種をまく機会と、プログラムが終わった後でも駅チームと一緒に取り組む機会を頂きとても光栄でした。 「HELLO!有楽町」のスタートが本当に楽しみです。これにより、将来花開くかもしれない多くの素晴らしい創造的なアイデアがスタートするかもしれませんね。 近いうちに国境が再開し、有楽町駅に行くのを楽しみにしています。
■Xinyingプロフィール
シンガポールに拠点を置くクリエイティブエージェンシー「BLACK」のシニアデザイナー。シンガポール高速鉄道のブランディングやシンガポールの官邸料理を手がけたレストラン「Violet Oon(バイオレット・オン)」のブランディング・内装コンセプト・パッケージのデザイン、シンガポールプレジデントデザインアワードの企画・展示・管理などさまざまな分野に取り組んでいる。
WEBサイト:https://www.blackdesign.world
Instagram:https://www.instagram.com/black.sg/
■有楽町駅 伊勢崎さん(HELLO!有楽町プロジェクト担当 写真下左)
JR有楽町駅は東京駅の隣にある小さな駅ですが、駅周辺には昔ながらの酒場や気軽に立ち寄れるカフェ、現代アートに浸れる美術館など楽しさが無限に広がっています。もしかすると私たち駅員よりもお客さまの方が有楽町エリアの魅力をよくご存知かもしれません。その楽しさを私たちに教えてほしい、お客さま同士で共有し合って有楽町エリアの楽しさを実感してもらいたい。そんな思いで始めたこのプロジェクト、駅員もお客さまと一緒に楽しみながら有楽町エリアの魅力を広めていきます。
■有楽町駅 飯塚さん(HELLO!有楽町プロジェクト担当 写真下右)
「有楽町の魅力をお客さまへもっと伝えたい。」
そんな想いからこのプロジェクトは動き出しました。
有楽町駅は、高級ブティックやお洒落なお店が軒を連ねる「銀座」や、劇場の街「日比谷」の玄関口です。一方で、有楽町のガード下には、レトロな雰囲気の居酒屋が並び、人情味溢れる温かさがあります。そんな“上品”で“懐かしさ”の残る有楽町の魅力を伝え、1人でも多くのお客さまの「楽しい」を広げていきます。
【参考】
■TOKYO SEEDS PROJECT 2019