TOKYO SEEDS PROJECT2019について

3回目の開催となった2019年度開催は、2020年1月15日~24日の10日間、6名のデザイナーを山手線エリアにお招きし開催しました。
今年も、昨年に引き続きエリアを絞っての開催に。対象は、恵比寿・品川・有楽町エリアです。各駅の駅員にも行程決めからアテンドまで深く関わっていただいたことで、デザイナーはもちろん、駅員たちにとっても、新しい発見の連続となりました。
2019
参加デザイナー
チーム有楽町
team YURAKUCHO


South Africa
Barry Maitland-Stuart
バリー・メイトランド-スチュアート


Singapore
Xinying
シンイン
チーム品川
team SHINAGAWA


Ireland
Karl Toomey
カール・トゥミー


New Zealand
Megan Au
ミーガン・オウ
チーム恵比寿
team EBISU


Argentina
Florencia Gavilan
フロレンシア・ガビラン


USA
Sarah Baugh
サラ・ボー
2019
スケジュール
日程 | プログラム |
---|---|
1/15・16 | 概要説明・全体アテンド |
1/17・18 | 2日間、3チームに分かれて山手線沿線のディープな体験へ |
1/19〜23 | リサーチ&クリエイティブワーク |
1/24 | 成果報告会 |

TOKYO SEEDS PROJECT2019
2日間、3チームに分かれて
山手線沿線のディープな体験と発表会
YURAKUCHO有楽町駅
行程
1/17
- 交通会館名店会
- 日比谷ミッドタウン
- 有楽町〜新橋駅間高架下
1/18
- 築地本願寺カフェTsumugi
- 築地本願寺
- 築地場外市場
- 歌舞伎座
- 歌舞伎座ギャラリー
発表内容
※このプレゼンテーションのアイデアとここでの言葉は、
参加デザイナーによる提案です。
これらのアイデアの実装は保証されません。
あなたの有楽町を見つけよう
有楽町駅は小さい駅であるため、利用者は駅に滞在せずにすぐに目的地へ向かい、 その結果として利用者はまちを探索する時間がなく、魅力に気づかずにいる。
有楽町駅および有楽町周辺に存在する様々な「対比」を活かし、利用者によりこの地域に興味を持ってもらうアイデンティティを考えた。
また、駅構内にある大黒様の歴史と伝統を現代風に活かせないか考えた。大黒様を駅の隅っこではなく、真ん中に置き、そして現代みんなが必要とする携帯電話を充電するためのコンセントを設置し、休んだり携帯電話を充電したりすることで、お年寄りや若者が大黒様に集まるようになる。さらに、外国人観光客も大黒様に触れる機会が増えるだろう。そして、大黒様は幸運の神様ということで、利用者にアプリを通して有楽町駅周辺のおすすめスポットをランダムに選んでくれる仕掛けを作る。それにより、伝統的な「おみくじ」の代わりに、現代的なアプリで幸運をお裾分けしてくれる。
DESIGNER
Barry Maitland-Stuart
バリー・メイトランド-スチュアート
南アフリカのヨハネスブルグ出身のデザイナー。 現在、アートディレクター兼タイポグラファーのジェシカ・パウロと一緒に、Garage Eastのクリエイティブディレクターを務めている。企業クライアントとの仕事もあるが、製品関連だけではなく、社会および市民社会のプロジェクトに焦点を当てて活動を行っている。
ストラテジーに特化しているが、作業時間の大部分をイラストレーション、ライティング、デザイン、ランニング(これは、一定の時間テクノロジーとコミュニケーションを減らし、思考やアイデアを処理する定期的な機会)に費やしている。

South Africa

Hello 樂
有楽町駅は有名なスポットを繋ぐ架け橋だが、独自のアイデンティティに欠けていて、また駅員と利用する人々が繋がっていない。
有楽町駅周辺は一等地が多いため住んでいる人は少ないが、有意義で新しい思い出や物語を作ることにより、改めて駅と周りのスポットをつなぐことを目的としている。
「Hello Yurakucho」は、駅で働いている皆が家族のように団結し、新たなアイデアを産み出し、地域を活性化させるための提案である。東京感動線プロジェクトは山手線の未来を創造しているのと同様に、Hello Yurakuchoは有楽町駅を「明日の楽しみへの掛け橋」という未来像の第一歩だと考える。
DESIGNER
Xinying
シンイン
シンガポールを拠点にクリエイティブの活動をしており、⻑く続いていくブランドを作り、進化、形作ることに情熱を注いでいる。優れたデザインは私たちの生活に価値と意味をもたらす力があると信じ、すべてのプロジェクトで、新たな高みに到達するために自分の境界を押し広げている。
ライフスタイル、F&B、政府機関など、さまざまな分野のプロジェクトに取り組んでいる。現在、シンガポールに拠点を置くクリエイティブエージェンシーBLACKのシニアデザイナー。

Singapore

SHINAGAWA品川駅
行程
1/17
- 泉岳寺
- 高輪神社
- 青物横丁
- 品川寺
1/18
- 品川歴史館
- 品川神社
- 天王洲アイル
発表内容
※このプレゼンテーションのアイデアとここでの言葉は、
参加デザイナーによる提案です。
これらのアイデアの実装は保証されません。
Shinagawa Flowing
品川駅は東京で最も混んでいる駅の1つで、毎日75万人以上の乗客がいる。ほとんどの乗客は、周辺地域にある豊かな歴史と文化に気づかずに品川駅を利用している現状を、我々は強調したいと思った。そのために、「品川フローイング」というブランドプラットフォームを提案する。その目的は、下記の3点である。
(1)駅のアイデンティティをより強くする
(2)品川の地域コミュニティと文化を紹介する
(3)駅利用客により楽しい経験をさせる
短長期的なプランを含め、人の力による公共彫刻の建設や月曜日の朝をより楽しくするためのアクティビティを導入する「ハッピー」のプログラムを提案する。
DESIGNER
Karl Toomey
カール・トゥミー
アイルランド出身でロンドン在住のデザイナー。12年を超える経歴を持ち、Nike、BBC、ユニクロ、Googleなどのグローバルブランドとのクリエイティブプロジェクトを牽引。コンテンツ作りからキャンペーンの企画まで、人との交流やユーザーエクスペリエンスまで、多岐にわたる分野に携わっている。組織や企業がお客様とより有意義かつ寛大な関係性を築けるように日々励んでいる。
クライアントワーク以外にも、遊び心満載でユーモア溢れる手法で、テクノロジーによって変化し続けている世の中に生きる私たちを、書籍、展示会、大規模なドッキリ企画などを通して楽しませるようなことに常に挑戦している。

Ireland

Megan Au
ミーガン・オウ
ニュージーランド、オークランド出身のデザイナーで、AUTのデザインとコミュニケーションデザイン学士を取得している。現在Alt Groupで様々な業界のプリント及び映像メディアのプロジェクトに取り組んでいる。ビジネス、文化的景観、社会全般に貢献することができる思慮深いデザインの力を信じている。彼女の作品は、ニュージーランドデザイナー協会、オーストラリアグラフィックデザイン協会及びタイプディレクターズクラブに認定されている。

New Zealand

EBISU恵比寿駅
行程
1/17
- エビスビール記念館
- チャイニーズダイニング方哉
- バンタンデザイン研究所
- 宝来湯
1/18
- 東京都写真美術館
- えびすストア
- 渋谷氷川神社
- GEM by moto
発表内容
※このプレゼンテーションのアイデアとここでの言葉は、
参加デザイナーによる提案です。
これらのアイデアの実装は保証されません。
nico nico at Ebisu Station
恵比寿はトレンディかつクリエイティブな場所で、食事や買い物に訪れる人が多くいる。現状を見ると、駅は周辺エリアの入り口のはずなのに、まちの一部ではないという認識がある。
駅の利用者を駅の周辺エリアにつなげるために駅ができることは何だろうか?
駅の周辺の人々が駅とのつながりを感じるにはどうしたらいいだろうか?
私たちは恵比寿駅と周辺エリアの人びとをつなぐキャンペーンを提案する。外から恵比寿を訪れる方も、地元の皆さんも、そしてJRの社員の皆さんにも楽しんでいただける、そしてちょっとびっくりしてもらえるような企画。イベントを通してワクワク感やしあわせを作り出したい。
・Pin + Connect:恵比寿エリアを探索し、ピンバッジを集める
・Living Archive:恵比寿エリアのクリエイターたちによるイベントやエキシビション
・Analog Photobooth:駅の利用者のポートレートを描き、シェアする
DESIGNER
Florencia Gavilan
フロレンシア・ガビラン
アルゼンチン、ブエノスアイレス出身のグラフィックデザイナー/イラストレーター。2017年、デザイン科の非常勤講師としても働いていたブエノスアイレス大学を卒業し、グラフィックデザインスタジオ”Pulpografía”で4年間勤務。
手がけた仕事は、エディトリアル、児童書のイラストレーションから、ブランドアイデンティティプロジェクトまで多岐にわたる。
自分のスキルを磨き続けるために、個人的なプロジェクトも定期的に行なっている。 2018年、リキュールブランドFernet Brancaのために手がけたポスターはArte Unico Poster Awardで第2位を受賞した。

Argentina

Sarah Baugh
サラ・ボー
コロラド州ドゥランゴに拠点を置くグラフィック・デザイナー。デザインを通して意味のあるストーリーを伝えるべく、さまざまな代理店やブランド、文化団体と10年にわたり仕事をしてきた。これまで関わった仕事には、ワイデン&ケネディ、J.Crew、Google、Nikeなどがある。
個人的には、ひとやコミュニティが「ホーム」と呼ぶ場所とどう関わっていくかに興味があり、リサーチをもとに経験的な実践を行なっている。凸版印刷、ロッキー山脈をハイキングすること、大小さまざまな町を散策することが好き。

USA

2019
TOKYO SEEDS PROJECT 事務局
- 友廣 裕一(一般社団法人つむぎや 代表理事)
- 矢部幹治(エージェント・ハムヤック株式会社)
- 鈴木 直之(株式会社ダイアグラム)
- 愚川 知佳(株式会社ダイアグラム)
- たかはし じゅんいち(Photographer)
- 荒井 孝治(Photographer)
- 矢島 宏樹(Photographer)
- Dennis Chia(通訳コーディネーター)
- 中村 詩織(通訳コーディネーター)
- Chloe Chong(通訳コーディネーター)