上野駅から始まる「TRAIN SUITE 四季島」の旅。「PROLOGUE 四季島」へご来場いただいたお客さまは、出発前のひとときをお寛ぎいただいた後、「TRAIN SUITE 四季島」の入線をご見学、そして列車へご乗車となります。その際にお進みいただくのがご乗車のお客さまのためだけに作られた専用ホーム「新たな旅立ちの13.5番線ホーム」です。その名の通り、13番線と14番線の間に設けられたホームは5号車ラウンジ「こもれび」のエントランスへとまっすぐに伸びています。入口の存在感もさることながら、ホームに足を踏み入れますと、随所に「ヒト」「モノ」「コト」を象徴した「TRAIN SUITE 四季島」のロゴマークが散りばめられ、その特別感は格別です。
上野駅には今も、石川啄木が詠んだ「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにいく」の歌碑がありますが、かつて上野駅は各地を結ぶ“北の玄関口”としての役割を担っておりました。乗客を運ぶ旅客列車としてだけでなく、首都圏から東北や信越、北陸方面へ郵便や荷物を運ぶ用途としても列車が利用されており、その積み降ろし場として使用していたホームを「TRAIN SUITE 四季島」の運行開始にあわせて、新たに生まれ変わらせました。美しく伸びるホームの背景には、実は先人たちのさまざまな想いが残されています。