2024/3/29
Vol.42
会津塗のキーボックス
~熟練の職人技に伝統や歴史の奥の深さを感じる工芸品でのおもてなし~
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会津漆器は、1590年、戦国大名の蒲生氏郷が会津に漆器の製造を推奨したことで根付き、会津藩祖の保科氏の時代に漆の木の保護育成を奨励したことから全国へと広まったと云われています。
段階的協業と呼ばれる「木地」「塗り」「加飾」の三部門製造工程が特徴で、この工程の完全分業制を確立したことにより、堅牢な器を合理的に大量生産する体制が構築されました。この手法を用いて会津の職人たちが生み出してきた多くの品々は、人々の生活のなかで必要とされるもの、持っているだけで心を豊かにする漆器として、現在に至るまで深く浸透し愛されています。
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雪深い会津の地の人びとによって大切に育まれてきた会津漆器は、ふだん使いにも適する丈夫な器であり、地元の小学校では給食用食器としても使われています。「TRAIN SUITE 四季島」の旅の中でも、実際に手に取り触れることで、時代を超えて受け継がれる伝統や歴史の奥の深さをより身近に感じていただければ幸いです。 -
地域の魅力を再発見し広く発信すること、お客さまにお伝えをすることも、「TRAIN SUITE 四季島」を運行する目的の一つです。上質で本物を感じていただく「TRAIN SUITE 四季島」の旅の世界観の象徴とも言える工芸品を手に、東日本各地との懸け橋の旅、"深遊 探訪"へと出発いたします。