2022/11/25

Vol.26
「TRAIN SUITE 四季島」オリジナルこけし
~伝統と想いの詰まった「卯三郎こけし」がもてなす、ぬくもりとあたたかさ~

東日本の各地には、宮城県の「弥治郎こけし」や「鳴子こけし」、青森県の「津軽こけし」をはじめ、それぞれの地域独自の特徴を持ったこけしが数多く存在します。
もともと江戸時代末期から明治の終わりまで玩具としての歴史を持っていたこけしは、東北地方の温泉地では土産物としても売られるようになりました。多くの方が「こけし」と聞いて、まず想像する形状の、これら「伝統こけし」に対して、時代と共に進化し、既成の枠にとらわれない自由な表現が特徴の「新型こけし」は、その豊富な形や色彩、モチーフから「創作こけし」と呼ばれています。その中でも「創作こけし」の発祥の地であり、生産量日本一を誇る群馬県の「卯三郎こけし」を紹介いたします。
「卯三郎こけし」は数々のコンクールでも高く評価され、日本国内だけではなく、海外でも愛されています。高い技術力やデザイン力を活かし、様々なキャラクターこけしが作られており、トレインクルーと車掌をイメージした「TRAIN SUITE 四季島」オリジナルの3種類のこけしも、ここから生み出されました。職人の手により一刀一筆に丹精を込めて作られたこけしは、トレインクルーの正装の制服姿、白の料飲サービス用の制服姿、車掌の制服姿が忠実に再現されています。

  • こけしと言えば木。「卯三郎こけし」に使われている木は全て自然豊かな群馬県の山々から集められております。その自然の恵みに、代々受け継がれているこけし作りの匠の技が加わり、木に命が宿ります。木だからこそ感じられるぬくもりやあたたかさは、手に取れば誰もが感じていただけることでしょう。
  • その愛らしい表情から、私たちトレインクルー、車掌のおもてなしの心と同じあたたかみを感じていただけたら嬉しく思います。
    「卯三郎こけし」と同じ群馬県出身である私もとても愛着を感じており、ご旅行中の皆さまに自信をもってご紹介しています。
    「人と人をつなぐ」ともいわれているこけし。いつまでも旅の想い出をつなぐ象徴として、ご自宅でも飾っていただけましたら幸いです。
トレインクルー 神保 恵美