人材育成
社員の果敢な挑戦と成長を後押しする仕組みの充実
職場発意の研修
社員の発意を起点として、「融合と連携」の推進、職場の課題解決や新たな価値の創造に必要なスキル等を獲得していくことを重視しています。その具体的な実践機会として、職場の実態やニーズに応じた研修や職場の垣根を超えた研修、外部セミナーの受講といった「職場発意の研修や学びの場」を設けています。2024年度は約1200件実施しました。
チャレンジツールマップ
失敗を恐れず果敢に挑戦する風土を基礎として、具体的な挑戦を通じた社員の成長を図るべく、研修を通じた知識向上やマインド醸成に加えて、技術や国際業務、財務、語学力向上などの応募型の各種人材育成プログラムを継続的に展開しています。これらの仕組みをブラッシュアップし続けるとともに、「チャレンジツールマップ」として見える化することで、社員と管理者の双方が常時閲覧・活用できる環境を整え、社員の果敢な挑戦と成長を後押ししています。

活躍フィールドの拡大
社内公募制異動と副業
主体的にキャリアを考え、挑戦する機会として、社内公募制異動を実施し、2024年度は25分野、約300名が新たなフィールドに挑戦しました。
また、社外での多様な業務経験を通じて成長の機会を得ること、経験から得た気付きを新たなサービスや付加価値の創出につなげることを目的として、副業制度も導入しています。2024年度末時点で、のべ約570名の社員が副業に従事しています。
社員とのコミュニケーション機会の創出
社員の「伸びゆく力」と「キャリア自律」を支援し、エンゲージメントを高める手段として、1on1ミーティングの導入を拡大しています。
1on1ミーティングの目的や手法を理解し、効果的に実践するため、上司を対象とした研修の実施や、上司・部下向けの動画教材を社内ポータルサイトに掲載することで、双方向コミュニケーションを充実させ、社員の成長支援機会の創出につなげています。

グループ一体となった人材育成
グループ経営の推進と「融合と連携」の観点から、若手社員から管理者層まで幅広い階層を対象にグループ一体の研修等を実施しています。
主な研修等
- JR東日本グループキャリアデザイン研修:若手社員のオープンマインド、キャリア形成支援
- 海外体験プログラム:越境経験を通じた語学力と課題解決力の向上
- 実践管理者育成研修:次代の管理者層の育成
- 技術アカデミー:技術部門の中核を担う人材の育成
- グループ経営幹部養成セミナー:将来の会社経営を担う社員の育成

Copilot入門研修の企画・実施について【横浜支社 横浜建築設備技術センター】
本研修は、「Copilotを業務で使いこなす状態をスタンダードにしたい」という職場発意の研修として企画・実施しました。
ソフトバンク株式会社を研修パートナーとしてお招きし、事前リサーチではいかに当社の業務に即した内容にできるか調整を重ねました。また、横浜支社内のさまざまな部署も参加できる条件で申請するにあたっては、費用対効果の説明や、各部署との事前調整に苦労しました。さらに、現業機関と企画部門の両方へ今回の主旨について情報配信し、申込受付を行うことで、多岐にわたる部門のニーズを把握し、研修内容に反映させるよう努めました。
これらの経緯はありましたが、研修を無事に実施できたことで、大きな効果を実感しています。参加者からは「業務効率が格段に上がった」「新しいアイデアが生まれやすくなった」といった声が多数寄せられました。研修後には資料共有やトレースを行い、継続的な学習と実践を促しています。
今回の研修を通じて、個々の社員のスキルアップはもちろんのこと、組織全体の生産性向上にも貢献できたと確信しています。今後も、社員の成長を支援する仕組みをさらに充実させ、より多くの社員がDX推進の重要性をさらに意識し、具体的な行動につなげてほしいと考えます。
PeerCross(ワーキングマザー向けのキャリア形成支援サービス)
PeerCrossはJR東日本が提供する育児休職中及び復職後の女性社員を対象にしたキャリア支援サービスです。社外の同じ境遇の人とつながりを作ることで、前向きなキャリア形成をサポートしています。なお、本サービスはJR東日本独自の社内新規事業公募制度「ON1000」から誕生したサービスです。