
相模湖駅構内脱線事故対策
2013年に発生した、中央本線相模湖駅構内での脱線事故は、事故の数日前に発生した人身事故により空気ばね装置が破損し空気ばね圧力が異常となり、結果として輪重アンバランスが大きくなってしまったことが主要因でした。
空気ばね装置の異常による大きな輪重アンバランスを検知する方法として、1両4箇所の空気ばねの圧力をモニタリングし、異常を検知するアルゴリズムを考案しました。そのアルゴリズムにより空気ばね装置の異常を検知するシステム(安研型空気ばね圧力異常検知システム)を開発し、JR東日本のE235系以降の在来線車両に搭載しています。
また、レールに貼付したひずみゲージにより測定する通過車両の輪重から、輪重アンバランスの異常を検知するアルゴリズムを考案しました。そのアルゴリズムにより異常を検知する装置(安研型輪重異常検知装置)を開発し、導入に向けて試行を行っています。