
安全を先取りし、事故の未然防止につなげる研究
運転士は、時々刻々と変わる状況に対応しながら列車を運転していますが、エラーの発生する危険度は状況によって異なります。このような要注意な状況に気づかないと、熟練運転士でもエラーを起こす可能性があります。
業務に直結する知識や技能はテクニカルスキルと呼ばれ、指導や訓練の中心になっていますが、これを補うためのノンテクニカルスキル(NTS)が様々な産業界で注目されています。
この研究では、鉄道の各職種に必要なNTSを抽出し、「危険検知・エラー防止」スキルという形で整理した上で、ヒューマンエラーの未然防止に活用する方法を検討してきました。
グループ安全計画2023の「うまくいっていることにも着目」する取組みを踏まえ、社員自らがリスクを察知し、エラーの未然防止につなげる力を伸ばすための手法や仕組みづくりの研究を進めています。