TRAIN SUITE 四季島を支える想い

Vol.242018/08/30

株式会社ジェイアール東日本物流 上野エキロジセンター チーフ 長井 豊の想い

「TRAIN SUITE 四季島」の旅の始まりと終わりに
上野駅でお客さまの荷物を“確実に”積みおろしする。

「TRAIN SUITE 四季島」の出発直前 上野駅のホームで金色に輝くカートを押しながら忙しく立ち働く姿がある。
これから旅立つお客さまの荷物を仕分けし、時間内に列車の客室に運び込む作業に没頭するのは上野エキロジセンターのスタッフたち。
発着時の荷物の積みおろしを担当し、「やればできることを確実に行う」を心を刻み、快適な旅の裏側を支えている。

金色の手すり柵の「TRAIN SUITE 四季島専用台車」

  • 私たちの仕事は、出発前にお客さまのスーツケースやカバンなどのお荷物を列車内の客室に運び込むこと。そして到着時に列車から下ろし、お客さまの手元にお届けすることです。
    出発時のお荷物には、事前にお客さまが上野駅あてに宅配便でお送りになるものと、当日お持ちになるものとがあります。
    宅配便で事前に届いたお荷物は専用のカギ付きのカーゴ台車に入れ、施錠して倉庫に保管し、出発日を間違えないように細心の注意を払います。
    事前にお送りいただく荷物と、当日のお荷物の比率はほぼ半々でしょうか。列車の入線時刻から逆算して、出発に間に合うように、5〜6名のスタッフで、その両方を短時間でまとめ、各客室に配置していきます。
  • お客さまのお荷物を運ぶ際には、金色の手すり柵のついた「TRAIN SUITE 四季島専用台車」を使用しています。「TRAIN SUITE 四季島」のために特別に製作されたもので、足元にはフットブレーキだけでなく車輪止めもついており、誤って台車がホームに落ちたり列車にぶつかったりしないように、必ずこの両方で停止させてから作業を行っています。
    すべてのお荷物に付けられているのは、「TRAIN SUITE 四季島」のロゴマークの入った深紅色のタグ。そのタグを目にすると、「この仕事をより確実に」という思いが呼び起こされるのです。

「やればできることを確実に行う」

私たち上野エキロジセンターは、ふだんは上野駅構内にある店舗の飲料品、お酒類、おみやげ商品などの在庫管理、追加納品を業務としています。私自身は、通常はそれらに関する伝票発行というデスクワークをしているのですが、「TRAIN SUITE 四季島」の運行が開始されて以来、その発着日のみ、この荷物の積みおろしの業務を担当しています。
上野エキロジセンターでは、以前、北海道行きの寝台特急「カシオペア」の運行時にお客さまのお荷物や列車の備品を積み込む仕事を行っていた経緯があり、「TRAIN SUITE 四季島」に関しても担当することになりました。
分担や手順について試行錯誤しながら仕事を進めてきましたが、だんだんに要領がわかってきて、効率的な方法を取れるようになり、今では一人で担当する作業量が増え、時間も短縮できるようになってきました。

旅は、お荷物をご用意される時から始まっている

お客さまにとって「TRAIN SUITE 四季島」の旅は、出発前に宅配便で上野駅に発送するお荷物を用意される時点から始まっているのではないでしょうか。ですから、私たちもそのお気持ちにお応えできるように仕事に臨まなければと思っております。
毎回、荷物の積み込みを終えたあとには、ホームでのお客さまのお見送りに必ず参加しています。車内では皆さま笑顔で手を振り返してくださったり、シャンパンを片手に楽しそうにされていたり。そんなご様子を拝見しながら、毎回、お客さまには聞こえなくても、「いってらっしゃい!」と声に出して列車が見えなくなるまでお見送りしています。お客さまの旅立ちに立ち会える――。この仕事のやりがいを感じるひとときです。
株式会社ジェイアール東日本物流 上野エキロジセンター チーフ 長井 豊 [ 文=鈴木伸子 撮影=的野弘路 ]