2022/1/31

Vol.16
東北の伝統をテーマに ~「TRAIN SUITE 四季島」スタッフの制服~

「TRAIN SUITE 四季島」の旅では、様々な形で東日本の魅力をご紹介していますが、私たちが着用している制服にもそのエッセンスが込められています。クルーが着用するジャケットの色は、東北の「からむし織」や「しな布」など地域の方々の暮らしの中で育まれた大切な布をイメージしています。そして、沿線の深い緑をイメージしたフォレストグリーンは、運転士や車掌の制服、トレインクルーのボトムの色となりました。「TRAIN SUITE 四季島」に関わるすべてのスタッフとその制服が、旅の風景の一部となってお客さまの記憶に残るようにという願いを込めて作られています。
「TRAIN SUITE 四季島」の制服は、各スタッフに専用の制服があり、職種によって相応しい機能性を重視し、立体裁断という技術を用いるなどの工夫がされています。私たちトレインクルーが着用する制服は、基本となる正装、食事などのサービス用、観光の添乗用、そして客室の清掃やベッドメイク用と4種類あります。それぞれの場面で制服を着替えますので、お客さまもこの変化を楽しまれているようです。このほかにも上野駅でお客さまをお出迎えするクルーが着用する制服もあります。


制服のジャケットのボタンや襟章は、東北の伝統工芸品である「漆器」や「組紐」からイメージしています。正装と添乗用の制服の襟元にあしらわれた「津軽組ひも」の色は、役割によって、赤、青、緑、若葉と4種類ありますので、その違いを見つけてみてはいかがでしょうか。

制服をデザインされた滝沢直己氏は、「ISSEY MIYAKE」のクリエイティブディレクターを経て、多方面でご活躍されています。デザインの源となっている「TRAIN SUITE 四季島」が走る沿線の素晴らしい自然の風景や、人々の生活から生まれた工芸品などから受けたインスピレーションが散りばめられた制服が、皆さまの想い出の1ページを彩ることができましたら嬉しく思います。
トレインクルー 和久田 志保