2021/2/26

Vol.4
「満福-まんぷく-農園」の黄色いとまとジュース ~震災復興への想い~

今回は「黄色いとまとジュース」をご紹介します。
「黄色いとまとジュース」と聞いてイメージがわきますか?私は初めて聞いた時「黄色の・・・トマト?」と?マークでいっぱいでした。その正体は「イエローアイコ」という品種からつくられるジュースで、「TRAIN SUITE 四季島」が運行を開始する前に車内でご提供するお飲み物を選ぶため、トレインクルーが東日本各地を巡った中で出会い、採用したものでした。飲んだ瞬間にスイーツのような濃厚な甘みが口いっぱいに広がり、トマトジュースがあまり得意ではない私も、その美味しさに感動したことを今でも覚えています。ご乗車の皆さまも、鮮やかな色に驚かれ、その味に感動し笑顔を見せてくださいます。
そんな驚きと感動は、岩手県にある「満福農園」から生まれます。なんとも心がホッと温まる名前だと思いませんか?「食卓の笑顔、家族の福を満たす農園でありたい」と強い想いで農業に取り組み、東日本大震災からの復興の道を歩まれてきました。遠野市産のトマトを使用したジュースの他、陸前高田市では幻のきゅうりと呼ばれる「自根きゅうり」なども生産されています。
遠野市は「民話の里」とも呼ばれており、冬の2泊3日コースで最初に訪れる"深遊 探訪"の地でもあります。この遠野市で育まれた「黄色いとまとジュース」を、ぜひ車内でお試しください。
  • 「TRAIN SUITE 四季島」では、レッドアイやブラッディ・マリーといったトマトジュースが使われるカクテルも、このジュースを生かして鮮やかな黄色に仕上がります。車内でのバータイムに、トレインクルーが一杯ずつ丁寧におつくりします。
  • 素材のトマトは、糖度や水分が気候によって変化するため、その年ならではの味を楽しむことができるのも魅力ですね。 ジュースで使用しているトマトは、黄色以外にも赤、緑があり、どれも無農薬で土づくりからこだわって育てられています。利き酒ならぬ「利きトマト」などいかがでしょうか。
料飲担当トレインクルー 西村 衣代