共生社会

サービス介助士の資格取得の推進

高齢者の疑似体験会

すべてのお客さまに安心、安全に当社をご利用いただくために、「サービス介助士」の資格取得を進めています。2024年度末までにJR東日本グループでは51.8%の社員が取得し、資格取得で得た知識、介助技術をお客さまのご案内等に役立てています。今後も当社グループ一体となり、共生社会の実現に向け「考動」していきます。

障害当事者の皆さまと相互理解を進め、ニーズに基づくサービス改善を実施

障害当事者を招いて実施した鉄道災害訓練
障害当事者を招いて実施した鉄道災害訓練

障がいのあるお客さまや地域の皆さま、団体や学校と連携し、鉄道施設の利用体験会や輸送障害が発生した際の対応訓練、意見交換を実施しています。これらの取組みから、お客さまが感じるお困りごとやご不安を理解し、頂戴したご助言をサービス改善や社員の接遇力向上につなげ、誰もが暮らしやすい社会を実現していきます。

鉄道と地域がつながる共生のかたち

平塚駅では、かねてより共生社会の実現に向けた取組みを実施しています。2024年に神奈川県立平塚盲学校と、生徒が安全かつ安心に電車を利用できるよう「現車体験会」を実施しました。白杖のドア挟まり体験などを行い、系統を超えた社員たちが参加し、障がいのあるお客さまへの案内方法を学びました。また、神奈川県立平塚ろう学校とは、意見交換を行い、生徒からは手話を学びました。
また、平塚駅構内で障害当事者を招いた鉄道災害訓練を実施しました。目的は、鉄道災害事故が発生した際に、消防機関と鉄道機関が密接に協力し、二次災害を防止しながら円滑な救助活動を行うことです。神奈川県立平塚盲学校や神奈川県立平塚ろう学校、平塚市消防本部やJR関係機関など約50名と乗客150名を乗せた列車が転落者を確認し緊急停止する状況を想定しました。各機関が連携し、限られた物資を有効活用する方法を学ぶことで、実際の災害時に迅速かつ効果的な対応が可能となることをめざしています。

  • 神奈川県立平塚盲学校と実施した現車体験会
    神奈川県立平塚盲学校と実施した現車体験会

鉄道身障者福祉協会を通した障がい者の自立への支援

社会福祉法人鉄道身障者福祉協会は、国鉄での公務上の障がい者が集まって結成した大正10年の「鉄道公傷者互助会」と大正15年に設立された「鉄道公傷者職業組合」に歴史的系譜を持ち、身体障がい者の支援を目的とした低利融資や更生相談等の事業を行っています。
当社は、(公財)鉄道弘済会、JR各社とともに、趣旨に賛同し、その活動の支援を行っています。

社外組織との共創

日本パラスポーツ協会や日本ボッチャ協会と連携し、ボッチャ日本代表合宿の練習環境の提供や「JR東日本グループボッチャ大会」の開催等、パラスポーツの支援と普及活動を行っています。
また、㈱ヘラルボニーとの連携では、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2025」への協賛やラッピング車両の運行、盛岡駅コンコースでの壁画の展示など、グループアセットを活用した共創を行い、国内外の障がいのあるアーティストの活躍の場を広げています。
その他、2025年11月に開催される「東京2025デフリンピック」への協賛では、サポートスタッフの派遣等に加え、当社グループ独自企画の手話教室を実施し、大会の知名度向上と機運醸成に力を入れています。

関連リンク