JR東日本の安全の現状
鉄道運転事故
2024年度の鉄道運転事故は、133件と会社発足当初と比べ大幅に減少しました。このうち、鉄道人身障害事故が全体の約8割を占めています。なお、列車事故は発生していません。
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列車事故
列車衝突事故、列車脱線事故、列車火災事故
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踏切障害事故
踏切道において、列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故
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鉄道人身障害事故
列車又は車両の運転により人の死傷を生じた事故(自殺以外)
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鉄道物損事故
列車又は車両の運転により500万円以上の物損を生じた事故
鉄道運転事故の発生状況
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- ※2013年度第3四半期から、自殺と断定できなかった事象も鉄道人身障害事故や踏切障害事故として計上
安全に関する設備投資
会社発足以来、重点的に安全投資に取り組んできました。「グループ安全計画2028」での安全投資は約1.3兆円を見込んでおります。引き続き環境変化を踏まえた総合的なリスク評価により、効果的な安全投資を進め、安全設備の充実を図るとともに、安全性向上に資する技術開発も進めてまいります。
安全投資額とその他の投資額の推移(JR東日本単体)
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インシデント
2024年度はインシデントが3件、重大インシデントが1件発生しました。
- 東北新幹線 古川~仙台駅間
走行中に列車が分離した事象 - E721系台車枠に亀裂が入った事象
- 両毛線 岩宿~国定駅間
列車が通過する際に、踏切が正常に遮断しなかった事象 - 東北新幹線 上野~大宮駅間
走行中に列車が分離した事象(重大インシデント)
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インシデント
鉄道事故等報告規則(国土交通省令)により定められている、鉄道運転事故が発生するおそれがあると認められる事態
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重大インシデント
運輸安全委員会設置法施行規則(国土交通省令)により定められているインシデントのうち、特に異例と認められるもの
輸送障害
2024年度は、2023年度と比較すると、特に自然災害(水害と雪害)によるものが増加しました。
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輸送障害
鉄道運転事故以外で、車両や設備の故障、係員の取扱い誤り、災害などにより、列車の運転を休止したもの又は旅客列車では30分以上、それ以外の列車では1時間以上の遅延を生じたもの
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災害
暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波などの自然現象によるもの
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部外原因
線路内立入りや自殺など、当社の原因によらないもの
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部内原因
係員や車両、設備など、当社の原因によるもの
輸送障害件数

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行政指導
2008年頃~2017年3月にかけ、輪軸を車輪に圧入する際に使用する機械の圧入力値にばらつきが生じ、圧入力値が規定の範囲外の状態で営業に供していることが判明しました。また、2008年~2017年3月の間、規定の範囲外の圧入力値を規定の範囲内の値に書き換えていたことが2017年3月に判明したことから、直ちに機械が出力した数値に修正しました。これ以降の輪軸組み立て作業は、仕事のプロセスを見直し厳正に管理しております。