流通・サービス事業

リテールビジネス
- 方針
- 当社グループ最大の経営資源である駅において既存業態の磨き上げやリニューアルなどにより既存事業を伸ばしていくとともに、エキナカで培った知見やブランドをもとにグループ外への出店、卸を拡大、さらなる収益拡大を図ります。Suica生活圏拡大のためのデジタル機能としてJRE MALLやマルチエキューブを活かし、顧客接点の拡大や潜在的なお客さまニーズに合わせた情報発信、リアルとデジタル融合により顧客体験価値を向上、“集う駅”から“つながる駅”へ進化させます。
戦略
-
グループ外への出店、卸事業拡大
NewDaysはエキナカで磨いた商品力、運営力を活かし、鉄道他社などの交通拠点への出店を加速します。紀ノ国屋はブランドと商品力を活かしてPB商品の卸事業を広げます。
-
リアルとデジタルの融合による顧客体験価値向上
スマートロッカー「マルチエキューブ」の首都圏以外への拡大や、ロッカー料金のダイナミックプライシング導入で収益拡大を図ります。また、JRE MALLをSuica生活圏拡大のデジタル機能として活用し、モバイルオーダーの刷新によりシームレスな購買体験をお届けするなど、リアルと融合した施策を進めます。
社会課題解決を通じたビジネスの推進
-
荷物輸送サービス「はこビュン」の事業化により、将来的に年間100億円規模の収益獲得をめざし、大口定期運行サービスを開始します。専用車両の投入により、迅速性・定時性・速達性などのニーズに応え、物流業界の人手不足解消やCO2削減に貢献します。地方駅では駅施設と店舗の融合により地域の情報発信となる拠点の開発などを通じ、地域活性化を図ります。
-
荷物輸送専用車両内部イメージ マルチエキューブWEBサイト

広告・出版ビジネス
- 方針
- グループ内のあらゆるメディアの価値最大化のため、ビジネスモデルの再構築を図り、リアル・バーチャル両面で「融合と連携」を進めていきます。安全等の信頼感をベースに、グループ内の各種デジタルデータ、豊富なクライアントリソース、社員の創造力・機動力をブラッシュアップし連携させていくことで、外部キャッシュインの増大、ライフタイムバリュー向上にチャレンジし持続的な成長を図ります。
戦略
-
ビジネスモデルの再構築
駅空間での大型サイネージ設置や、車内でのアテンションをより効果的に獲得する施策にさらに磨きをかけます。広告販売の仕組み「MASTRUM」やデータ活用によるターゲティング配信を活用し、エリア外や街ナカのメディアにも展開することで、国際的にも注目されるビジネスへと成長をめざします。
-
デジタルデータの革新的な活用とライフタイムバリューの創出
クライアントや地域の課題に寄り添い、ソリューションをお届けするとともに、「エンタメ」「アニメ」「食」などのコンテンツを最大限に活用し、ブロックチェーンの導入や応援広告などの新規ビジネスを展開します。

海外ビジネス
- 方針
-
アジアを中心に進展する都市鉄道の成長フェーズを事業機会と捉え、駅を単なる交通結節点から「暮らしのプラットフォーム」へと転換し、J-TOD※型のビジネスモデルの確立を進めます。海外事業を通じてお客さま接点を広げて収益を生み出すとともに、日本と海外の流動やビジネス創出のプラットフォームとしての機能を果たします。
- ※J-TOD:JR East-Transit Oriented Development (JR東日本型の公共交通指向型都市開発)
戦略
-
駅を中心とした不動産・商業モデルの構築
駅周辺の商業運営(エキナカ、駅ビル、スマート自販機等)を拡大し、収益力を向上します。東南アジア・南アジアにおける駅ビル及び駅周辺不動産の開発プロジェクトに参画し、現地に根ざした事業基盤を構築します。
-
個客接点の拡大と双方向の流動創出
台湾で展開するホテルやフィットネス事業の集客力・収益力を向上します。海外事業拠点を日本情報の発信拠点と位置づけ、日本への流動創出や新たなビジネス機会を創出します。