東京があるから、
伊豆が、あたみ熱海が、
欲しくなるのかな。
どうして近所でも手に入るのに、
食べに行きたい海鮮があるのだろう。
どうして今日も落ちるのに、見たい夕陽があるのだろう。
その瞬間との出会いを求めて、私たちは旅をする。
思い立ったらすぐに行ける、「はなれ」のような距離がいい。
日常のスイッチをすぐにOFFできるから。
指定席の番号を探し、ゆったりとした座席に収まる。
特急のスピードがビル群を窓の外に置き去りにしていく。
踊り子号は、目的地に到着するまでの時間も旅にしてくれる。
話に夢中な二人の車窓を、
いつのま間にか水平線が埋め尽くしていた。
一人ひとりのHana Restを。
伊豆・あたみ熱海で待っています。