鋼橋直結軌道レール締結装置の絶縁性向上

背景と目的

2018年9月9日に発生した京葉線荒川放水路橋梁の線路内発煙など、当社管内では鋼橋直結軌道における地絡や不正落下を原因とする輸送障害が繰り返し発生していた。本開発では、鋼橋直結軌道における輸送障害の再発防止を目的とし、当社管内に敷設されている、鋼橋直結軌道レール締結装置(一般部用、継目部用、伸縮継目部用)について、絶縁性能の向上を目的に開発を行った。

開発前の問題点

鋼橋直結軌道は、鋼桁上に絶縁板、軌道パッドを介して直接レールを締結する構造であるため、レールと鋼桁間の離隔が小さいことが絶縁性上の弱点であり、過去に繰り返し地絡・不正落下等の事象が発生していた。

地絡による発煙発生時の様子

開発したもの

開発対象

当社管内の鋼直締結装置の大半を占める、鋼直5形、鋼直5形(改)、鋼直改良形を対象とする。
橋桁の桁穴位置を考慮し2種類の一般部用締結装置の開発、また一般部用締結装置を改良し継目部用締結装置の開発を実施。

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施工性、コストを考慮し、締結部材は従来品を活用し開発対象範囲を限定。

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開発品の特色

絶縁性向上のポイント

  • 1.横圧受金具をFRP(ガラス繊維入)でコーティング
  • 2.締結装置全面にFRP製の絶縁敷板を敷設
  • 3.鋼直改良形はレールと横圧受具締結ボルトの間に遮蔽壁設置可能

一般部

(左)鋼直5形(改)(絶縁性向上)、(右)鋼直改良形(絶縁性向上)

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鋼直5形(改)の従来品と開発品の絶縁状態

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一般部

継目部用は一般部用をベースに、継目板・ボルトと支障しない構造に改良。
例:鋼直改良形(絶縁性向上)継目用
横圧受具の高さを低くし継目ボルトとの干渉を解消。

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伸縮継目部

継目部用は一般部用をベースに、継目板・ボルトと支障しない構造に改良。
例:鋼直改良形(絶縁性向上)継目用
横圧受具の高さを低くし継目ボルトとの干渉を解消。

  • 1.横圧受具のFRPコーティングによる絶縁体化
  • 2.床板締結部構造の改良(床板押え金具を絶縁体に変更)
  • 3.絶縁敷板の設置(横圧受具下部にFRP製絶縁敷板を設置)
  • 4.絶縁カバーの設置
  • 5.絶縁カラーの改良(パッキンを筒状に変更)

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開発して良くなった点

  • 金属部材の絶縁体化、部材間の離隔の確保等により、レール締結装置の絶縁性を向上させた。
  • 絶縁性向上により、鋼橋直結軌道での地絡・不正落下等を防ぎ、輸送障害を防止できる。

開発パートナー:興和化成株式会社 ©2025 JR EAST