社員の果敢なチャレンジ

グループ連携で取り組む出改札機器の故障低減

JR東日本メカトロニクス(株)
八王子支社 八王子機械技術センター

券売機等のメンテナンスにあたり、従来は故障件数の多い駅に着目して対策を取っていましたが、逆転の発想で、故障件数の少ない駅の機器管理方法に着目しました。故障データを分析したうえで、機器故障の少ない駅(営業統括センター)の社員と意見交換を実施し、徹底した清掃習慣や丁寧な取扱いが故障減少につながっていることがわかりました。こうした知見をもとに、駅社員が扱いやすい清掃キットを考案して各駅へ配付するとともに、券売機清掃の教育動画を作成し、ポータルサイトや社内SNSで水平展開しています。機器ユーザー(駅社員)との対話を大切に、さらなる故障低減に取り組んでいきます。

グループ連携で取り組む出改札機器の故障低減のイメージ

福島市内への燃料電池バス導入

ジェイアールバス東北(株)

ジェイアールバス東北では、2023年4月から福島市と川俣町を結ぶ路線で、水素を活用した燃料電池バスの運行を開始しました。既に全国で見られる車両ですが、勾配が連続する区間の運用実績や、寒冷地での導入事例が乏しいことから、メーカーのご協力のもと現地での試走を実施したり、先行導入事業者へヒアリングしたりするなど、課題を一つずつクリアしながら準備を進めました。沿線ではひときわ目立つ存在となっており、お客さまの路線バスに対する注目度も高まっています。今回の燃料電池バスの導入を通じて、JR東日本グループの環境への取組みについて、広くPRできるのではないかと期待しています。

福島市内への燃料電池バス導入のイメージ

持続的な地域づくりの取組み

千葉支社 木更津統括センター

千葉大学、複合観光施設ザ・フィッシュと連携し、鋸山の廃坑洞窟で管理されていたワインを金谷地区の新たな観光資源「鋸山貯蔵ワイン」としてブランド化しました。2022年度までは、「新宿さざなみ」を使ったツアーの企画やJREMALLふるさと納税での富津市返礼品の展開を担当していました。これまで通常の駅業務にしか従事していなかったため、すべてが勉強の連続でしたが、当日ツアーに参加したお客さまや地域の皆さまの笑顔を見て、大きなやりがいを感じました。今後も地域の皆さまと共に、「鋸山貯蔵ワイン」のさらなるブラッシュアップと、魅力ある観光資源を活かした地域活性化、持続的な地域づくりをめざしていきます。

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現場社員のDXを活用した業務改善

大宮支社 浦和東営業統括センター

当社では最新のIT技術を活用して、駅業務の効率化を実現する取組みを推進しています。浦和駅では、社内で展開されているローコードツールを活用し、駅ポスター掲出管理業務を支援するアプリを自前で作成しました。アプリの作成にあたっては操作やメンテナンスのしやすさを考慮しつつ、試行錯誤を繰り返しながら進めていくことで、業務課題の提示から約1か月という早さでアプリが完成しました。現在では、当社管内の50駅以上に水平展開され、駅業務の効率化に大きく貢献しています。今後も職場で抱える業務課題を解決するさまざまなアプリを作成し、駅業務効率化やサービス品質の向上などさらなる業務改革につなげていきます。

現場社員のDXを活用した業務改善のイメージ

現場で作成されたアプリの一例