2021/5/31
Vol.8
コロナ禍でも安心していただける旅を ~「赤べこ」に安全運行への想いをのせて~
「赤べこ」は、木型に何枚もの紙を貼り重ねて乾燥させ、型を抜いて作られる張り人形で、「べこ」とは会津地方の方言で「牛」を意味し、その名の通り真っ赤な牛の形をしています。数百年前に会津地方で疫病が流行した際、この人形を持っていた子供は病気にかからなかったという言い伝えがあり、現在も厄除けのお守りや縁起物として地元の人々に愛されています。車両で揺れ動く「赤べこ」の顔はとても愛らしく、お客さまやクルーから自然と笑顔がこぼれます。
昨今、世界中で蔓延している新型コロナウィルスの影響で、「TRAIN SUITE 四季島」も一時の運休を強いられ、運行再開には多くの対応を求められました。トレインクルーとしても、旅にご参加くださる皆さまに、どのように安心して旅をご満喫いただくか、話し合いを重ねました。そこで基本的な感染防止対策のほか、「赤べこにも四季島を見守ってもらおう」という話になり、守り神として旅に同行させることが決まったのです。“安全運行ができますように!”という私たちの想いを込めた「赤べこ」は、「TRAIN SUITE 四季島」にとってなくてはならない存在です。
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お客さまの旅のご準備をお手伝いしている「TRAIN SUITE 四季島」ツアーデスクの事務所内にも、お申し込みの段階からお客さまに旅を楽しんでいただけるよう、想いを込めて赤べこを飾っています。「TRAIN SUITE 四季島」スタッフ一同、皆さまを同じ想いでお待ちしています。 -
私自身プライベートで会津若松を訪れ、今回「赤べこ」を送ってくださった「会津塗伝承館 鈴善」での蒔絵体験や、赤べこへの絵付け体験など、その土地の文化や地域の方々の温かさに触れました。春~秋の1泊2日コースでは、そのような体験談も交えながら、皆さまに会津の魅力をご紹介して参ります。
「TRAIN SUITE 四季島」を支える想い Vol.12 「鈴善」蒔絵師 中村 光彩の想い