Environment 環境

エコステ

エコステとは

「エコステ」とは、省エネルギー、再生可能エネルギーなど、さまざまな環境保全技術を駅に導入する取り組みのことです。「省エネ」・「創エネ」・「エコ実感」・「環境調和」を4つの柱として掲げ、それぞれのエコメニューが駅に導入されています。(2022年4月現在14駅)

2018年12月には、「エコステ」モデル駅整備を通じ、環境保全に積極的に取り組んだ点が評価され、国土交通省大臣から「平成30年交通関係環境保全優良事業者等大臣表彰」を受賞しました。

全国のエコステーション(男鹿駅、平泉駅、福島駅、新津駅、湯本駅、浦和駅、海浜幕張駅、四ツ谷駅、武蔵溝ノ口駅、小淵沢駅)

中央線四ツ谷駅

「エコステ」モデル駅第1弾である中央線四ツ谷駅では、LED照明や、屋上緑化など計17ものエコメニューが導入されています。四ツ谷駅では、全体のCO2排出量(2008年度比)40%削減を目標として掲げており、目標基準年度の2008年度と比較して2014年度CO2排出量については、41%削減を達成しました。(2012年3月使用開始)

  • 中央線四ツ谷駅
    上家緑化
  • 中央線四ツ谷駅 改札
    LED照明

東北本線平泉駅

平泉駅では、太陽光発電と蓄電池を組み合わせることにより、晴天日においては、駅電力使用量をすべて賄いCO2排出量をゼロにする「ゼロエミッションステーション」に取り組んでいます。使用開始後、1年間で201日間ものゼロエミッションを達成し、目標(1年間で170日間のゼロエミッション)を大きく上回る結果となりました。(2012年6月使用開始)

  • 東北本線平泉駅の太陽光発電
    太陽光パネル
  • 太陽光発電システムモニタ
    エコ情報表示盤

京葉線海浜幕張駅

海浜幕張駅では、「創エネ」メニューとして、太陽光パネルや小型風力発電機を設置しています。また、「エコ実感」のメニューとしては、太陽光採光システム、光ダクトなどで太陽光を高架下に伝送したり、地中熱を利用した換気システムを導入しています。(2013年9月使用開始)

  • 京葉線海浜幕張駅
    小型風力発電機
  • 太陽光採光システム
    太陽光採光システム

常磐線湯本駅

湯本駅では、太陽光・福島県産木材・温泉熱等の地域資源を積極的に活用しています。待合スペースに温泉熱を利用した床暖房設備を設置し、暖房で利用した温泉は足湯として再利用しています。(2015年3月使用開始)

  • 福島県産木材を使用したベンチ
    福島県産木材を使用したベンチ
  • 温泉熱を使用した足湯
    温泉熱を使用した足湯

東北本線福島駅

福島駅では、東日本大震災からの復興に取り組む福島県内において、再生可能エネルギー設備を導入することにより、福島県が策定した「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」※を地域と連携して推進しています。「創エネ」メニューとして、軽量型太陽光パネルを設置したり、有機薄膜太陽電池を活用しています。(2015年4月使用開始)

※「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」
福島県内の1次エネルギー需要量を2020年に40%、2040年に100%再生可能エネルギーで賄うことを掲げている。
  • 軽量型太陽光パネル
    軽量型太陽光パネル
  • 有機薄膜太陽電池
    有機薄膜太陽電池

東北本線浦和駅

浦和駅では、「駅の営業時間」・「列車ダイヤ」・「天候等」に合わせて、自動かつ最適に制御する「エネルギーマネジメントシステム」を、鉄道の駅として初めて導入しました。そのほか、LED照明や太陽光発電パネルを導入し、駅の快適性確保とCO2削減を両立しています。(2017年3月使用開始)

  • エネルギーマネジメントシステムによる照明制御
    エネルギーマネジメントシステムによる照明制御
  • 駅舎
    駅舎

信越本線新津駅

新津駅では、電車のブレーキ時に発生する回生電力を駅施設等に供給できる「蓄電池付駅舎補助電源装置」をJR東日本として初めて導入しました。本装置の導入により、近くに電車がいない場合など活用しきれない回生電力を駅の電力として有効活用し、駅の使用エネルギーを抑制します。

またエコステのエコメニューを学べるタッチパネル式の「エコ情報表示モニター」は、お子さまたちに楽しく環境について学んでいただける点が評価されキッズデザイン賞を受賞しました。(2017年4月使用開始)

  • 蓄電池付駅舎補助電源装置
    蓄電池付駅舎補助電源装置
  • エコ情報表示モニター
    エコ情報表示モニター

南武線武蔵溝ノ口駅

武蔵溝ノ口駅では、川崎市と締結した包括連携協定に基づき、CO2フリー水素エネルギーを活用しています。
自立型水素エネルギー供給システムを導入したことで、平常時はホーム上の照明に電力を供給し、災害時には改札外コンコースの照明や、トイレ、ポンプに最大2日間電力を供給できます。(2017年4月使用開始)

  • 自立型水素エネルギー供給システム
    自立型水素エネルギー供給システム
  • 壁面緑化
    壁面緑化

中央本線小淵沢駅

小淵沢駅では、国内有数の日照時間を誇る山梨県北杜市に位置していることから、駅舎に太陽光発電設備や太陽熱利用設備を導入しました。これにより、晴天日の日照時間帯における駅消費エネルギーを100%太陽エネルギーでまかなうことができます。(2017年7月使用開始)

  • 中央本線小淵沢駅外観
    駅外観
  • 太陽光の利用
    太陽光の利用

男鹿線男鹿駅

男鹿駅では、男鹿の豊富な風力を利用した小型風力発電により駅設備等へのエネルギー供給を実施し、特に冬季には駅舎の電力量を全て賄う「ネットゼロエネルギー」を目指し、CO2 排出量削減を行っています。(2018年7月使用開始)

  • 小型風力発電設備
    小型風力発電設備
  • 男鹿線男鹿駅外観
    駅外観

中央本線千駄ヶ谷駅

千駄ヶ谷駅では、エコステモデル駅整備の知見を活かして、効率の良い設備を整備しています。創エネでは太陽光・省エネはLED照明・エコ実感としてはエコ情報表示モニター・環境調和としては木質ルーバー及びCLT建材を活用したエコステ設備を整備しました。(2019年10月使用開始)

  • 小型風力発電設備
    駅外観
  • 男鹿線男鹿駅外観
    CLT建材

山手線高輪ゲートウェイ駅

高輪ゲートウェイ駅では、膜屋根の採用により照明電力は1割程度の削減を目指しています。この膜屋根は透過率が高く(透過率13%)明るく快適な室内を構成でき、光触媒コーティングを施し、太陽と雨によるセルフクリーニング効果があります。その他海風を利用した風力発電機や太陽光などを設置したエコステとなっています。(2020年3月使用開始)

  • 小型風力発電設備
    膜屋根
  • 男鹿線男鹿駅外観
    風力発電機