工藤浩平
(ジェフ千葉)
&
浅野晶
(千葉ゼルバ)
京葉チーム6クロストーク第二弾は、ジェフユナイテッド市原・千葉の工藤浩平選手と千葉ゼルバの浅野晶選手の対談です。二人は、千葉県内の出身で、「地元の星」として登場していただきました。
最初は緊張気味だった2人も、“地元トーク”で盛り上がり始めると徐々に意気投合していきました。その様子をご覧ください。
キャプテンやってよかったですか?
工藤:ぼくは、やってよかったと思っています。自分の中で変わったものもあります。
ただ、まず思ったのは、向いてないな、、、ってことです(笑)。
でも、キャプテンをやったことで、チーム全体が見えるようになったので、逆に別の選手がキャプテンでいたときに、キャプテンの後ろから、チームが盛り上がるように、一つになるように、働きかけようって思うようになりました。ぼく自身も年齢的にも上の方になってきていますしね(笑)。
キャプテンは、なにか重圧の中で、自分自身ががんばらなきゃ、って思っちゃっているんだろうな、っていうことがわかるようになったので、それをサポートしようって思ってやっています。そういう意味でもやってよかったなって思います。
浅野:自分は、学生時代も含めてキャプテンをやったことがなかったので、今、初めてのキャプテンなんです。キャプテンとして、試合に出ていると、周りも見えるようになってくるのですが、どう選手たちをまとめたらいいかなとか、どう声掛けをするのがいいかなと考えますね。私も、言葉をかけるっていうことが苦手な方なので、悩みながらやっています(笑)。とても難しいなって感じています。
工藤:ちょうど、それ、一緒でした。
浅野:チームが下がっちゃうと、キャプテンである自分も下がっちゃう。どう盛り上げていくかっていうのは難しいなって感じています。
工藤:大変ですよね。すごくよくわかります。
ぼくも、キャプテンは初めてで、昔からキャプテンをやっていなかったのだけど、そういう時は、めちゃくちゃ明るいやつを捕まえて使いましたね(笑)。その選手に「さぁ~いきましょ~!」とか言わせて盛り上げていました(笑)。だいたいそういうタイプの選手はいるので、食事とかに連れて行って、「盛り上げていきたいから力を貸してほしい、頼むよ。」みたいな話をして、協力してもらっていました。そんな感じで雰囲気を作ることも大切だと思っていました。あまり、重圧につぶされるようなことが無いようにがんばってください!あ、おれもがんばらなきゃだめですよね(笑)。
浅野:自分までつぶれてしまうことがあるんですよね。自分自身があまり試合に乗れず、いいプレーが出来ずにいて、キャプテンとしての言葉がけもできずに、自分もどんどん下がって行っちゃう、気持ちも下がってしまって、結局何も言えずに終わってしまう、みたいなことがあります。
工藤:ちょっと普通に話しちゃっていいですか(笑)。
競技が違うのでなかなかそのままにはいかないかもしれないですけど、ぼくも、勢いでがんばるタイプのプレーヤーじゃなくて、さっきも笑顔って話がありましたけど、笑顔で楽しんでプレーしていた方が、いいプレーできるタイプだったんです。だから、キャプテンとして周りを見すぎて、「あ、やらなきゃ」っていって自分ががんばりすぎちゃっても、状況がうまく回らないと、そういう時ってうまくならないじゃないですか。
浅野:あ!わかります!わかります!
工藤:浅野さんもそういうタイプのような気がするので、そういう時は、楽しんだ方がいいと思います。楽しんでプレーして、いいプレーして、周りの選手が自然と「キャプテン!」って言って寄ってくるようなタイプのキャプテンになればいいんだと思うんです。自分から行くよりも、周りがキャプテンを慕ってくるような。サッカーとは直接関係ないかも知れないんですが、ぼくはそういうタイプでしたから。
浅野:工藤さんのお話を聞いていると、自分も工藤さんも同じタイプだと思いました。あまり、周りに強く言えるタイプではないので、だったら、楽しんでやろうよ!という感じを出せるのがいいのかなって思います。勉強になります(笑)。ありがとうございます!
このような形で異競技間での交流を持つことってどうですか?
工藤:今まであまり経験がなかったです。
浅野:ぼくもあまり経験がなかったですが、違う競技の方のお話も、バレーボールに活かすことが出来ると思うので、とてもいい機会だと思います。
工藤:同じスポーツですからね、割とつながることも多いですし、楽しいですよね。
バレーあるあるとか聞きたいです(笑)。サッカーあるあるもありますよ(笑)。いや、別に面白いこと言えって、言ってるわけじゃないですよ(笑)。知らないことが多いですし、今お話しできたように、プレースタイルや、プレーヤーのタイプみたいなものが一緒なんだなとか、知ることが出来ると親近感もわきますよね。
浅野:バレーボールは授業でやったりしませんでしたか?
工藤:やりました。今やったら、たぶん上から「ぐちゃ!」ってつぶされちゃいそう(笑)。
ぼくは、今でこそ小さい方ですが(笑)、中学校くらいまでは大きい方だったんです。そこからどんどん抜かれていくっていう(笑)。だから、昔はどっちかっていうと、バシバシスパイク決める方でした。
浅野:ぼくは、子供のころから大きくて、今は187㎝です。工藤さんとプレーしてみたいです(笑)。
工藤:競技は違いますが一緒に盛り上がっていけるといいですよね。
京葉チーム6ではこれからも一緒にプロモーションをしていこうと思っています。昨年も京葉線でラッピングトレインを走らせました。浅野さんは(車体に自身の写真が)載りましたよね?
浅野:はい。載りました!私は、本業が教員でして、職場の仲間からも、「見ましたよ!」って結構言われました(笑)。
工藤:え、先生なんですね!すごいですね(笑)。
浅野:小学校なんですけど、子供たちも「先生!京葉線に載ってましたよ!」とか言ってくれたり、保護者の方からも「この間、京葉線に乗ったら浅野先生がいました!」などと言われて、反響は大きかったです(笑)。
工藤:ぼくも載りたいです(笑)。写真だったら背丈も変わらないですもんね(笑)。
でも、地元すぎるから、ちょっと恥ずかしい気もします(笑)。地元の仲間に「お前もういいよ。若い選手出してよ!」とか言われそうです(笑)。
だいぶ盛り上がってきましたが、ここで改めて、お互いの第一印象について聞いてみたいと思います。いかがですか?
浅野:そうですね。やっぱりサッカーやっている人だなって感じました。こう、、、おしゃれで、、、。サッカーやってる人って、髪とか、きれいにされてて(笑)。
工藤:噛み砕いて言うと「ちゃらい」ってこと(笑)?
浅野:いやいやいやいや(笑)。かっこいいなって感じです(笑)。
工藤:サッカーっぽいなってことで(笑)。
浅野さんは、「好青年」ですね。笑顔もそうですし、ちゃんとしてるというか、、、好青年って言葉しか出てきません(笑)。
浅野:そんな風に言っていただくとちょっと照れますね(笑)。
お互いに聞いてみたいことはないですか?
工藤:あります。あります。先ほど小学生までサッカーをやっていたというお話がありましたけど、どうしてサッカーからバレーボールに行ったんですか?お父様もサッカー教えててって言われてたのでちょっと気になりまして(笑)。
浅野:父も教員で中学校のサッカー部を指導していました。自分が中学に上がるとき、ちょっと父の世界に踏み込むことに抵抗があったのかもしれませんが(笑)、父も、自分の好きなスポーツをしたらいいと考えていたようで、何か違うスポーツをしてみたいと思っている頃、中学校のバレーボールの先生に声をかけてもらってことがきっかけでバレー部に入りました。
工藤:じゃあ、もう一つ!
やっぱり、電車とか、バスの中で、優越感みたいなのってあるんですか?
浅野:え。あ、大きいからってことですね(笑)。
それはあります(笑)。満員電車だと空気が違います(笑)。人より少し上に顔があるので、新鮮な空気が吸えます(笑)。
工藤:満員電車、ぼくはきついっすね(笑)。最近乗ってないけど(笑)。
浅野:ぼくの方からもいいですか?
逆に、ずっとサッカーを続けられてきている工藤さんは、学校とかでいろんな競技を体験する中で、別の競技に行きたいと思うことやサッカーを辞めたいって思ったことはないですか?
工藤:あまりなかったですね。やっぱサッカー楽しいです。でも波というか周期はありますよね。
浅野:小学校からずっとやっているから、もういいかなとか、飽きたな、みたいな感覚にはならないんですね。
工藤:そうですね。今、サッカーがすごい楽しいですね。
今というよりも、常に楽しいですよ。特に、今は、いろいろなものが見えてきている感じがあります。身体はまだまだ動きますが(笑)、多少動かなくなってくる分、見え方が違ってきているのを感じます。
ぼくは岡田武史監督の時(2009年)に代表に呼んでもらっていましたが、その当時の映像なんかを今見ても、「ひどい!」って思っちゃうことは多々あります(笑)。ぼくに限らずだと思いますけど、面白いですよね。
浅野さんも、順天堂大学時代、大学チャンピオンを経験していますよね?同じような感じはありますか?
浅野:大学では日本一を取りましたし、Vリーグでもプレーしてきましたが、30歳を目の前にして、身体が動かなくなってきているのを感じています。2~3年前の自分と、ちょっと違うな、っていう違和感です。工藤さんはありませんか?
工藤:なかったですね。そういう感じ、あるんですね。
浅野:ちょっと、ひとつのブランクという感じもしますけど。
工藤:バレーボールは、サッカーより瞬発的な身体の使い方をするから、ごまかしがきかないってところありますよね。
浅野:そういうところあるかもしれません。同じプレーを、今までの感覚でやってしまうと、身体が動かない分、うまくいかないんです。だから、プレーの方向性を迷っている部分がありますね。
工藤:縦のジャンプは身体の勝負ですもんね。
サッカーはごまかせる(笑)。いい意味でですよ(笑)。スプリントが減ってきたとしても、ほかにやれる余地があるというのはありますよね。
浅野:そうですね。でも、まだまだがんばりますよ(笑)。
工藤:趣味ってありますか?
浅野:あります。最近、山登りにはまっています。
工藤:えぇ!登山!?
すごいな。ストイック!なんかやっぱりバレーボール志す人って、Mの人が多くないですか(笑)?
ぼく、持論があるんですけど(笑)。バレーボールって、こう、レシーブ練習とか、結構バンバンやられるじゃないですか。打たれ強いっていうか、ストイックになるんじゃないかと(笑)。オフに山を登るとか苦じゃないですか?
浅野:いや、そんなに苦じゃないです(笑)。そんなにしょっちゅうではないですけど、行こうかなって思った時に行っています。
工藤:どれくらいの山に登るんですか?
浅野:最近やり始めた感じなのですが、1600m位とかですね。例えば、高尾山とかよりもっと高い山な感じです。職場の先輩に誘われたのがきっかけなんですが、最初は、「え、きつそう。」とか思いましたけど、登ってみると、登頂したときの達成感というか、面白さに目覚めてしまいました。
工藤:すごい趣味ですね。尊敬します(笑)!
浅野:工藤さんの趣味は?
工藤:これっていってあるわけじゃないけど。釣りは、今ちょっとはまってます。
浅野:ゼルバにも釣り好きがいますよ。3人くらい(笑)。
工藤:バスフィッシングが好きなんですけど、あらためて千葉は海もできるので楽しそうだなって思ってまいす。ちょっと行ってみたいですね。
以前、ジェフでは、当時の中西永輔選手や坂本將貴選手を中心に釣好きの選手たちの「釣部」が活動していましたよね(笑)。
工藤:坂本さんの釣部には入っていなかったんです(笑)。その当時は、釣りの良さがわかっていませんでした(笑)。
永輔さんとか、ホントに本格的でした(笑)。
話しは尽きませんが、工藤選手のランランフェスティバルの出番(一人3㎞の駅伝形式)が近づいてきました。
浅野選手はもう走り終えましたよね。
浅野:はい。結構きつかったです(笑)。
工藤:ぼくはこれからなのでがんばります!
こういうイベントに一緒に出られるのも楽しいですよね。
浅野:はい。ぼくは、昨年も走らせてもらいました。また来たいです。
この部屋は、フクダ電子アリーナの記者会見室で、実際の記者会見のセットになっています。
時間も迫っていますが、せっかくですから、記者会見風に写真を撮りましょう。
今日はありがとうございました。
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