KEIYO TEAM6 クロストーク Vol.1(前編)

“日本語堪能”な二人の
外国人選手による、本音トーク

ケビン・ジャクソン
(オービックシーガルズ)

&

ディドゥダ
(バルドラール浦安)

『京葉線プラス』限定のスペシャル企画、「KEIYO TEAM6 クロストーク」。
6チームの注目選手や共通点を持つ選手やスタッフが、競技の枠を越えて様々なテーマでトークします。
記念すべき第一回はケビン・ジャクソン選手(オービックシーガルズ/アメリカンフットボール)とディドゥダ選手(バルドラール浦安/フットサル)の『助っ人対談』。
すでに通訳を必要としない“日本語堪能”な二人による、本音トークを是非ご覧ください。

「ケビン選手の最初の印象はずばり怖い!」(ディドゥダ)

お二人は記念すべき当企画一回目の登場になります。

ディドゥダ:今日はよろしくお願いします!去年の京葉線ラッピングトレインの発車式の時にお会いしたかな。でもあの時はケビン選手が大きくて、怖そうだった(笑)

ケビン:えー!?そんなことないですよ。でもディドゥダ選手も今日は試合の時の印象とだいぶ違いますね(笑)

ディドゥダ:試合の時は怖い顔してるからね(笑)。でもケビン選手も同じですよね?

ケビン:そうかもしれしれないですね。ディドゥダ選手はいわゆる相手のエースを“潰す”ポジションですよね?

ディドゥダ:そうです。ケビン選手もディフェンスの選手と聞きましたが?

ケビン:僕の役割も“潰す”ポジションです。でも僕はディドゥダ選手のように得点を獲ることはほとんどないです。アメリカンフットボールは攻撃と守備の選手の役割がはっきりしていますので。ちなみにディドゥダ選手はいつごろフットサルを始めましたか?

ディドゥダ:子供の頃からサッカーを始めて、10歳の時には当時所属していたチームとプロ契約をしました。意外かも知れませんが最初はGKだったんですよ。その後フットサルに転向して、日本からのオファーを受けて最初はバサジィ大分というチームに所属しました。

ケビン:そうでしたか。私も7歳からアメリカンフットボールを始めています。日本に来て13年になりますが、アメリカンフットボールを始めた頃には、こんなにも長く日本で生活するとは思ってもいませんでした。

ディドゥダ:僕は日本へ来てからは大分で7シーズン過ごしました。その後、浦安へ移籍して2シーズン目になります。ケビン選手は日本語が上手ですね。

ケビン:私はずっとオービックシーガルズに所属していますので、千葉での生活も長いです。日本語もだいぶ覚えましたね。奥さんも日本人ですので、家では英語と日本語が飛び交っています。

ディドゥダ:日本語は難しいです。ケビン選手も苦労しましたか?

ケビン:最初は苦労しました。それまで何度か日本へは旅行や遠征で来たことがあったのですが、とにかく漢字が難しい!最初の頃は電車もよく乗り間違えていました。

ディドゥダ:分かる!漢字は僕は今でも読むことが出来ないものばかり。日本の方はすごく頭が良いですよ(笑)。僕はまずはピッチ内でコミュニケーションを取る言葉から覚えて、それを広げていく感じでした。

ケビン:僕が最初に覚えた日本語はチームメートに教えられた『とりあえず生ビール!』でしたよ(笑)

ディドゥダ:悪いチームメートですね!(笑)

日本での生活面について教えてください。

ケビン:基本的なことは不自由がないです。子供も2人います。私とディドゥダ選手とは家が近いらしいですね

ディドゥダ:そうなんですね!?是非、今度ホームパーティーをしましょう!僕も基本的には困ることはもうないですね。あ!ひとつだけありました…

ケビン:え?何ですか?

ディドゥダ:納豆です。あれは僕は食べられない(笑)。ケビン選手は?

ケビン:僕は全然大丈夫。日本食も平気ですし、苦手なものはないかな。

ディドゥダ:羨ましい。どうしても納豆だけは克服出来ない!僕にとって巨大な敵です…。それ以外は本当に日本の方は皆、優しいですし、治安面も不安がないですよね。

ケビン:アメリカから母が来て驚いていたのですが、『小学生がひとりで道を歩いているなんてアメリカでは考えられない!』と言っていましたよ。

「日本の“サイズ”で辛い思い出があるんだよね」(ケビン)

では日本に来て驚いた習慣などはありますか?

ディドゥダ:まずは座敷スタイルのレストラン。まず、レストランで靴を脱ぐということに驚きました。そして椅子じゃないので足も辛いし食べるのが難しいですね。

ケビン:それはよく分かります。あと、日本人の“あぐら”スタイルには最初は戸惑いましたね。僕は身体が硬いので今でもあぐらをかくことができません(笑)

ディドゥダ:それと習慣ではないですが、地震や台風などの災害はやはり怖いですね。小さな地震でも、僕らはパニックになりますが、日本人は慣れているのか本当に落ち着いています。不思議です。

ケビン:台風と同じようなハリケーンがアメリカにも来ますが、僕も地震は怖いです。

お二人とも身体の大きさが災いしたこともあったそうですね。

ケビン:実は家のキッチンの高さが低すぎて、洗い物をしていたらギックリ腰になったことがあります(笑)。今だから笑って話せるけど、当時は痛かった…

ディドゥダ:僕も洗い物はするけど、ギックリ腰はないなぁ(笑)。ケビン選手は洋服や靴のサイズも大きいから買い物も困りそうですね?

ケビン:靴のサイズは32㎝です。

ディドゥダ:32㎝!!大きすぎるよ!!バルドラール浦安では私は大きい方だけど、今日は自分が小さくなったような気がするものね(笑)

ケビン:でもユニフォームは相手に掴まれないように、ピチピチのSサイズを着ていたりしますよ(笑)

ディドゥダ:ちなみに試合中は日本語しか出て来ませんか?

ケビン:いや興奮すると英語がつい出て来ますよ。レフェリーや相手、味方にもつい英語で話してしまうこともあります。

ディドゥダ:あー良かった!それは僕も一緒(笑)。つい興奮するとポルトガル語で話している。外国人あるあるだね。

KEIYO TEAM6
クロストーク
Vol.1(後編)を見る

プロフィール

ケビン・ジャクソン
(オービックシーガルズ)

アメリカ カリフォルニア州出身
193cm/108kg
1981年11月10日生 37歳
ポジション/DL(ディフェンスライン)
2005年オービックシーガルズ加入。
2005年、2013年:JAPAN X BOWL MVP受賞。
2005~2014年、10年連続でオールXリーグに選出。

ディドゥダ
(バルドラール浦安)

ブラジル サンパウロ州出身
170cm/76kg
1985年1月17日生 33歳
ポジション/FP(フィクソ)
ブラジル、スペインのクラブを経て2010年バサジィ大分へ加入。その後、2017年バルドラール浦安へ移籍。
2018年12月8日に行われた名古屋戦で、チームリーグ戦通算1000点目となるメモリアルゴールを決めた。