JR東日本からのプレスリリースを年度別に掲載しています。(JR東日本広報部)
2004年12月7日
 
2005年3月5日(土)「通過する駅から集う駅へ」大宮駅が新しく生まれ変わります。
 
 JR東日本が推進する21世紀の新しい駅づくり「ステーションルネッサンス」の一環として開発を進めてきた大宮駅が、鉄道の結節点としてのターミナル機能を充実させ、エキナカマーケットのニーズに応えることのできる「次世代型快適移動空間」として、政令指定都市さいたま市の玄関口にふさわしい機能とアメニティを備え、2005年3月5日新しく生まれ変わります。

2005年3月16日に開業120周年を迎える大宮駅に、快適性や機能性を大幅に向上させ、新しいステーションライフを提案する商業空間を備えた、「エキナカ」空間が誕生します。
「駅構内開発小売業」という新しいビジネスモデルによる開発第一号となる「ecute(エキュート)大宮」では、個性あふれるバラエティに富んだ68のショップを集積し、お客さまの毎日の生活をサポートします。ルミネ大宮の増床も併せ、通過するだけでなく集い楽しむことができる駅へと、新しいステージへ進化していきます。
「わかりやすく、利用しやすい」駅空間づくりをコンセプトに、乗換コンコースを拡幅し、全てのホームにエスカレーター、エレベーターを設置、駅案内サインと商業施設サインのすみわけを明確にするなど、駅の改良を行い、「心地よい」「魅力的な」駅空間を創出していきます。

1. ecute(エキュート)大宮について
(1) 全体概要
○開発運営会社(株)JR東日本ステーションリテイリング
○所在地埼玉県さいたま市大宮区錦町630番地
○開発面積約5,000m²(既存部改良面積を含む)
○店舗面積約2,300m² (中3階約200m²を含む・店舗間通路は除く)
○店舗数68店舗
○名称「ecute(エキュート)大宮」
○売上想定年間 約55億円
(2) ビジネスモデル
 JR東日本ステーションリテイリングでは、鉄道施設を含めた駅の環境計画から商業施設のMD(マーチャンダイジング)、取引先選定、売場マネジメント、販売促進などを一貫して行います。また、地域催事と連動した展開など、「地域との共生」を目指した取り組みも行っていきます。
  • 駅全体を一つのショップと捉え、営業の主体性を持ち、取引先と共に構築するエキナカMD
  • スピーディーにお買物を楽しんでいただけるSuica電子マネー決済の全店導入と統一システムによる営業データの収集
  • サービスコンセプト「ハートフル ステーション」に基づいた、社員全員のサービス介助士の資格取得と駅構内における従業員後方施設の充実
など、徹底した顧客視点に立った事業展開を進めていきます。
(3) 施設概要
○ストアコンセプト : 毎日使いたいものがそこにある、「マーケットアベニュー」
高品質なスウィーツ、デリ、パン、カフェ、高感度なファッション、雑貨、サービスなど、まるで路面店のようにコンコースに軒を連ね、散策する楽しみを提供します。

ショップ一例
  • 多彩なスウィーツを、「美味しさ」「愉しみ」「驚き」と共に提案するスタイリッシュな新ブランド「BUZZ SEARCH」
  • 江戸独特の歳時記を表現した創作和菓子の新ブランド「日本橋屋長兵衛」
  • 芦屋を基盤に、自社製造工場で作るこだわりのオリジナル商品を展開する高級スーパー「いかりスーパーマーケット」
  • 匠の技を使い、天然素材にこだわった上質なカジュアルブランド「45rpm&」
  • レッグウェアから雑貨まで、毎日の生活に楽しみを提供する「Fukuske transit」
○環境コンセプト : 「パークサイドマーケット」
人、物、情報が集まり交差する駅空間を、人々が憩う賑わいの場としての公園(パーク)と捉え、公園の隣に開かれるマーケットをイメージした施設環境を創出します。
  • 暖かみのある質感の床材をコンコースや店舗の床に使用
  • 駅コンコース部分と店舗の、壁・天井・照明の統一感あるデザインで、空間の一体感を演出
  • 昼と夜で一部照明演出を変化させたり、BGMを時間帯毎に変えたり、心地よい環境を提供
また、3階フロアは「ルミネ大宮」を増床し、お客さまのショッピングシーンをより楽しくするテナント構成で、顧客満足の一層の充実を図ります。
>> 別紙:ecute大宮 ゾーンイメージ [PDF/340KB]
2. 駅改良について
「わかりやすく、利用しやすい」「魅力ある」駅空間づくりをコンセプトに、次の7つのポイントで、駅設備の改良を行っております。
  1. 線路上空に建設した人工地盤上に、乗換コンコースを新設し、ゆとりある快適な移動空間を創出します。
  2. バリアフリー対応として、エレベーター10基(新幹線3基・在来線7基)、エスカレーター(上下)14基を増設し、ターミナル駅としての機能を完備します。
  3. トイレを改装(2箇所)および増設(1箇所)、多機能トイレ・女性用パウダールーム(各3箇所)を新設し、今までの駅のトイレのイメージを一新する、きれいで快適な環境を創ります。
  4. インフォメーションセンターを改札内から改札外へ移設し、列車の案内だけでなく、地域に開かれた駅としての機能充実を図ります。
  5. ホームへの番線表示をゲート化、案内サインの整備、改札口回りのデザインを統一化し、乗降や乗換をより分かりやすくします。
  6. 券売機パネルを傾斜化し、あらゆる人が利用しやすい駅づくりを行います。
  7. 賑わいの創出と地域のお客さまへの情報発信の場として、新たに自由通路上にイベントスペースを設けます。3月5日からの開業イベントに続き、3月16日に120周年を迎える大宮駅の記念事業など、様々な活用を計画しています。
>> 別紙:大宮駅ステーションルネッサンス [PDF/270KB]


(参考)

開発運営会社
商号株式会社JR東日本ステーションリテイリング
本社所在地東京都渋谷区代々木二丁目2番2号
代表取締役社長(非常勤)新井良亮(現 東日本旅客鉄道株式会社 常務取締役)
資本金480百万円(東日本旅客鉄道株式会社 100%出資)
ホームページhttp://www.ecute.co.jp
開発予定2005年秋 品川駅、2006年度 立川駅

大宮駅の概要
所在地埼玉県さいたま市大宮区錦町630番地
一日平均乗車人員227,683人(2003年度)
列車本数(平日)新幹線296本、在来線1,346本(2004.11.1現在)
開業1885年(明治18年)3月16日
現駅施設1982年(昭和57年)東北新幹線大宮駅暫定開業時に橋上駅舎化

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