放射線科

特色

放射線科では、画像診断と放射線治療を行っています。

画像診断

 単純写真や消化管検査、マンモグラフィ、CT、MRI、核医学検査などの種々の画像検査が可能であり、CT、MRI、核医学検査に関しては画像診断レポート作成も行っております。 また、IVR(インターベンショナルラジオロジー)の専門医も在籍しており、各科の要望に応じて CTガイド 下生検やドレナージ、気管支動脈塞栓や副腎静脈サンプリングなどの各種手技を行っています。
 これらの検査時には、IVナースが在中しており安全な検査に努めています。

放射線治療

  • 当院では様々ながん、ならびに一部の良性疾患に対して、主にリニアック(直線加速器)という装置を用いた放射線治療を実施しています。
  • 根治を目指した放射線治療に加え、がん病変によって生じる疼痛、出血、気道狭窄による呼吸困難等の症状を緩和する目的の放射線治療も実施しています。
  • 詳しくは放射線治療外来ページをご参照ください。

当科で可能な検査

一般撮影(レントゲン)

  • 一般撮影(レントゲン)装置

    島津メディカル社製 RAD Speed Pro 3台
    富士フィルムメディカル社製 CALNEO Smart

    仰臥位撮影台

    仰臥位撮影台

    立位撮影台

    立位撮影台

    下肢全長撮影台

    下肢全長撮影台

マンモグラフィ

マンモグラフィは、圧迫板と呼ばれる板で乳房を挟んで薄くして検査をします。乳房を薄くすることにより小さな石灰化や腫瘤を見つけやすくします。
当院は、安心して精度の高い検査を受けられる施設として、NPO法人 日本乳がん検診精度管理中央機構より施設認定を受けています。また同機構より、専門的な知識と技術を持ち、一定の水準を満たした者に与えられるマンモグラフィ認定を数名の放射線技師が取得しています。
なお、マンモグラフィは女性技師が対応いたします。

当院はJ.M.S(ジャパン・マンモグラフィ・サンデー)に賛同しており、10月の第3日曜日にマンモグラフィを受診できます。(定員制)

骨密度検査

骨密度検査は、骨を構成しているカルシウムなどの量(骨量)を測り、骨の強度を調べる検査です。骨密度が低下すると、骨粗鬆症という骨の中がスカスカな状態になり骨折しやすくなります。当院では、2種類のX線を骨に照射し、骨と他の組織との吸収率の差で骨密度を計算する方法で測定しています。測定する骨は主に、腰椎、大腿骨頚部です。

  • 骨密度装置

    HOLOGIC社製 Discovery A

    HOLOGIC社製 Discovery A
  • パノラマ装置

    モリタ社製 X-550型

  • 透視装置

    キヤノンメディカルシステムズ社製 ZEXIRA
    キヤノンメディカルシステムズ社製 WINSCOPE
    日立メディコ社製 CUREVISTA

血管造影検査

血管造影検査は、カテーテルと呼ばれる細い管を血管に挿入して心臓、腹部、頭部などの血管について診断および治療を行っています。手技は各科医師が行っており、手術と比較して圧倒的に体への負担が少ないことを特徴としています。当院では2020年1月に最新の撮影装置を1台導入し、今まで以上の被ばく低減と高画質な画像の提供を実現しています。

  • 血管造影装置

    SIEMENS社製 Axiom-Artis-dTA
    PHILIPS社製 Azurion

    Axiom-Artis-dTA

    Axiom-Artis-dTA

    Azurion

    Azurion

    腹部血管画像

    腹部血管画像

    下肢血管画像

    下肢血管画像

    心臓血管画像

    心臓血管画像

CT検査

CT検査は、X線を用いて体の断面像を撮影することができます。様々な断面を再構築したり、ワークステーションを用いて、心臓の冠動脈や骨、血管などの3次元画像の描出も可能です。当院では、80列マルチスライスCTと64列マルチスライスCTの2台体制で検査を行っています。

  • X線CT装置

    キヤノンメディカルシステムズ社製 Aquilion PRIME(80列)
    GE社製 Optima CT660 (64列)

    Aquilion PRIME (80列)

    Aquilion PRIME (80列)

    Optima CT660 (64列)

    Optima CT660 (64列)

    胸部CT画像

    胸部CT画像

    腹部3D画像

    腹部3D画像

    手の骨3D画像

    手の骨3D画像

IVR

IVR(インターベンショナル・ラジオロジー:Interventional Radiology)は画像下治療とも呼ばれており、CT室や血管撮影室で画像ガイド下に体内を透見しながらカテーテルや針を使用して行う治療です。
経皮的針生検や胸腔・腹腔内膿瘍に対する経皮的ドレナージ術、出血や動脈瘤・腫瘤などに対する塞栓術や胃静脈瘤に対するバルーンを用いた塞栓術(B-RTO)などが代表的手技です。当院ではIVR学会認定の「IVR専門医」を中心に各診療科と連携して集学的検査・治療を行っています。

IVR① イメージ画像
IVR② イメージ画像

MRI検査

MRI検査は、大きな磁石の筒に入り、磁力と電磁波を利用して体の臓器や血管を撮影する検査です。様々な角度の断面を撮影することができ、多くの疾患の診断に有用です。また、X線を使用していないため被ばくの心配はありません。

  • MRI装置

    SIEMENS社製 MAGNETOM Avanto fit(1.5T)[導入2019.5]

    SIEMENS社製 MAGNETOM Avanto fit(1.5T)[導入2019.5]
    頭部MRI画像

    頭部MRI画像

    頭部MRA(血管)画像

    頭部MRA(血管)画像

    頸椎MRI画像

    頸椎MRI画像

核医学検査

核医学検査は、検査目的に合わせた微量の放射性医薬品を体内に投与し、薬品が集積したところを画像にした検査です。当院では、脳血流シンチ、心筋シンチ、骨シンチなど多くの核医学検査に対応可能です。

  • 核医学装置

    SIEMENS社製 Symbia Evo Excel

    SIEMENS社製 Symbia Evo Excel

当科で可能な放射線治療

放射線治療は、悪性腫瘍の効果的な治療方法の一つで、腫瘍の根治や縮小、痛みなどの症状を緩和します。近年の治療技術の飛躍的進歩も相まってその役割は増加の一歩を辿っています。
当院では、2016年6月に放射線治療装置を更新しました。今回導入した装置は、高精度放射線治療が可能な米国Varian社製「TrueBeam」を導入しました。また、より正確に、患者さまへの負担を最小限にする目的で「ExacTracシステム(BRAINLAB)」を採用し、画像誘導で患者さまの位置合わせを行います。
患者さまが少しでも安心して治療が受けられるように、放射線治療室や待合フロアーの環境整備にもスタッフ一同、配慮しております。

スタッフ紹介

役職・医師名
部長 平岡 祥幸ひらおか さゆき
得意な分野
画像診断一般
認定等
日本医学放射線学会画像診断専門医
検診マンモグラフィ読影認定医 評価A
研修指導医
役職・医師名
医長 立石 秀勝たていし ひでかつ
得意な分野
画像診断
IVR
認定等
日本医学放射線学会 放射線科診断専門医
日本インターベンショナルラジオロジー学会 専門医
役職・医師名
医長 木部 優一きべ ゆういち
得意な分野
放射線治療全般
認定等
日本放射線腫瘍学会・日本医学放射線学会共同認定放射線治療専門医
役職・医師名
特任医師 高橋 正輝たかはし まさき