JR東日本の取組み

特集

特集2019/10/31

日本パラリンピック委員会副委員長 髙橋秀文さんの講演会を開催しました!

2019-10 31

日本パラリンピック委員会副委員長 髙橋秀文さんの講演会を開催しました!

 今回は、日本障がい者スポーツ協会常務理事、日本パラリンピック委員会副委員長を務める髙橋秀文さんに、当社社員に向けて講演を行っていただきました。

 髙橋さんが東京ガス株式会社から日本障がい者スポーツ協会に出向したのは2015年4月のこと。それまで障がい者の方と関わった経験もなく、知識や関心も全くなかったと言います。障がい者スポーツのことも、当時は “かわいそうな人がする特別なスポーツ”だとネガティブに考えていたそうです。「しかし、その認識はたった3~4年で大きく変わりました。」と髙橋さんは語りはじめます。

“障がい者スポーツ”へのイメージ

 髙橋さんの認識が変わったきっかけは、障がい者スポーツに取り組む人々の表情を見たこと。できないことを嘆くのではなく、自分にできることを活かして、スポーツを楽しんでおり、“障がい者スポーツ”という言葉が持つイメージよりもはるかにポジティブな光景だったそうです。実際に、髙橋さんが関わってきたパラスポーツの選手の方々も、明るく前向きな方々ばかり。障がいを乗り越えてきた経験や、さまざまな人に助けられている自覚があるので、精神的にタフで明るく、周囲に対しても常に思いやりを持っているそうです。

 パラスポーツの理念は”失われたものを数えるのではなく、残された機能を最大限に活かす”こと。「これは、日頃の私たちの生活にもいえることで、「これからの未来の時間で何ができるかを考える」と捉えることもできます。皆さんの人生にとっては、今日という日が一番若い。“人間の可能性は常に無限大”です」と、髙橋さん。

パラリンピックの意義

 痩せている人、背の低い人、声の大きい人・・・健常者にもさまざまな人がいるように、障がい者にも全盲の人、腕がない人、耳が聞こえない人など、さまざまな人がいます。髙橋さんが考える「共生社会」とは、「みんなちがって、みんないい社会」。そして、「パラリンピックの意義は、人間の無限の可能性が広がっていることを気づかせてくれる、そしてその先の共生社会について考えさせてくれるというところにある」と続けます。
例えば、両腕のないパラ卓球の選手はどうやって競技を行うかというと、口でラケットをくわえてラリーをします。これだけでもすごいですが、では、サーブはどうするかというと、足の親指と人差し指でボールをあげて、口でくわえたラケットで打つそうです。「これを見て、『あれができない、これができない』とは言えません。改めて人間の可能性に驚かされます。」と髙橋さんは言います。
「パラリンピックは、オリンピックと同じようにメダルの数を競うだけのものではない。社会変革の祭典であるというところに大きな意義があるのです。」と髙橋さんは語ってくださいました。

 そして「エレベーターの設置が進む等、東京2020パラリンピックの開催をきっかけに、バリアフリー化が進むという側面もありますが…」
物理的なバリアが減少しても、日本には依然として心のバリアが残っている、と髙橋さんのお話は続きます。

日本人の“無関心”を
変えていかなければいけない

 「私を含め、数人で移動していたときのことです。中には全盲の方と、車椅子の方がいました。」
髙橋さんたちが電車に乗ろうとすると、車両は少し混雑していたそうです。障がい者優先のスペースにも4人の男性が立っており、詰めてくれる様子がないため、髙橋さんは「障がいのある方が乗るので、少し空けていただけませんか。」と声をかけました。しかし、4人ともただ小さく頷いただけで、動いてくれなかったそうです。
「彼らにも何らかの事情があったかもしれませんが、結局私たちはその車両に乗れませんでした。」
外国人旅行者が、髙橋さんの娘さんを手助けしたエピソードも話してくれました。娘さんは、ベビーカーを使う際には、エレベーターのある駅を乗り継ぐため、髙橋さんの家へ遊びにくるには片道2時間かかるそうです。
「その日は到着が早かった。理由をたずねると、外国人旅行者の男性がベビーカーを階段の上まで運んでくれたそうです。自分のスーツケースを放っておいて。日本人も周りにいたそうですが…」
物理的なバリアフリーも大切ですが、本当に大切なのは、“心のバリアフリー”であり、日本にはその意識が足りていないと高橋さんは訴えます。

 「こういった日常の事例は、障がいのある方や困っている方への“無関心”が原因です。」
これは日本人全体の意識の問題であるとして、さらにロンドン2012大会のときに行なわれた“凱旋パレード”を例に説明してくださいました。ロンドン2012オリンピックで過去最高の38個のメダルを獲得した日本は、その輝かしい成果を祝うため、8月20日にロンドン2012オリンピック日本代表選手団の凱旋パレードを行いました。メディアでも宣伝され、当日は50万人もの観衆が大声援をおくっています。
ところが「これがまずかった。」と髙橋さんは肩を落としました。
「ロンドン2012パラリンピックの開幕は8月29日。ロンドン2012パラリンピックが始まる前に、ロンドン2012オリンピックの選手だけでパレードをしてしまったことになります。」
一方、ロンドン2012オリンピックで史上最高のメダル数を獲得したイギリスは、ロンドン2012パラリンピックの閉幕を待って、合同のパレードを行なったそうです。
「ロンドン2012パラリンピック日本代表選手団も金メダルを獲得したにも関わらず、帰国後のパレードもなかった。」
 この一件は国内のメディアであまり報道されなかったため、日本人の多くが知らないままになっています。しかし、「日本は障がい者に対する関心の薄い国」と世界に対して思われかねない事例になってしまったと髙橋さんは言います。

「見ればわかる」「見れば変わる」
全競技会場を満員に!

 そのような状況の中「世界初の夏のパラリンピック開催2回目の国」として、世界中の注目が集まる今、東京2020パラリンピックを成功させるために、ぜひ実践してほしいことがあると髙橋さんは言います。
「この講演の後、誰でもいいので2人に『パラリンピック、面白そうだよ』と声をかけてください。」

 1人が2人に声をかけ、その2人がさらに2人ずつに声をかけ・・・これを22回繰り返すと、420万人が東京2020パラリンピックを観戦することになると髙橋さんは言います。これは、東京2020パラリンピックの全試合、全会場が満員になる人数だそうです。
「各国で東京2020パラリンピックの試合が放送されたときに、すべての国へ“満員の会場”を届けることが『日本は障がい者に関心の薄い国だ』というイメージをくつがえす最高のアピールになるはずです。」
笑顔でVサインをつくり、“2の22乗”を強調する髙橋さん。引き締まっていた会場の空気がぱっと明るくなり、笑い声もこぼれました。

 障がい者スポーツの普及活動や、これまでのさまざまな事例を髙橋さんからお聞きして、パラスポーツ、そして、共生社会の実現に向けて、多くの気づきをいただく大変貴重な機会となりました。 心のバリアをなくし、物理的なバリアをなくし、みんなが個性を尊重し、可能性を感じられる。そんな共生社会の実現に向けて、私たちは本業である旅客鉄道輸送サービスの更なるレベルアップを図るとともに、皆で、東京2020大会の全会場を満員にしましょう!

  JR東日本は、東京2020オフィシャル旅客鉄道輸送サービスパートナーとして、大会に参加する全ての皆さまを応援しています。
 今後も選手やサポーター、ボランティア、観戦者の皆さまを安全・安心に競技会場までお運びし、スムーズにご利用いただくための情報や、快適にご利用いただくためのサービスを提供することで、東京2020オリンピック・パラリンピックへの運営支援を行なっていきます。

特集

特集2019/1/16

パラ陸上競技の大西瞳選手とフェンシングの江村美咲選手の講演会を開催しました!

2019-1 16

パラ陸上競技の大西瞳選手とフェンシングの江村美咲選手の講演会を開催しました!

 今回は、平昌2018オリンピック・パラリンピック冬季競技大会のタイミングで放映した、当社のテレビCM「『たくさんのRESPECT』篇」に出演してくださったパラ陸上競技の大西瞳選手とフェンシングの江村美咲選手に、当社グループ社員に向けて対談講演会を行なっていただきました。

写真左:大西選手、右:江村選手

 大西瞳選手は、区役所に勤務しながらパラリンピックの陸上競技の練習に打ち込んでおり、リオデジャネイロ2018パラリンピックの女子走り幅跳びで6位に入賞、100mで8位に入賞しました。障害者のための情報バラエティー番組の司会者でもあります。
 江村美咲選手は、中央大学のフェンシング部に所属しており、2018年フェンシング全日本選手権の個人戦で優勝するなど、さまざまな大会で優秀な成績をおさめています。
 東京2020オリンピック・パラリンピックの出場を目指すアスリートのお二人に、司会者を交え、質問形式で対談講演会を行ないました。

競技を始めたきっかけ・楽しさ

――まずはじめに、競技を始めたきっかけと、その楽しさについて教えてください。

大西選手:23歳の頃、病気をきっかけに義足の生活が始まりました。はじめは劣等感を持っていましたが、「義足できれいに歩けるようになりたい」と思っていたところ、義肢装具士の臼井二美男さんから「走れるようになったらきれいに歩けるよ」と言われ、パラ陸上競技を始めました。義足という「モノ」を使っているので、いかに使いこなすかが難しさでもあり、楽しさでもあります。

江村選手:私は父が経営しているフェンシングクラブで8歳から始めました。フェンシングは「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目にわかれていて、私ははじめ「フルーレ」でしたが、「サーブル」に転向しました。「フルーレ」と「エペ」が「突き」だけなのに対し、「サーブル」には「斬り」もあるため、動作が大きくダイナミックでスピード感があり、一瞬で勝負がつくのが魅力です。

壇上で競技用の義足に履き替え、実演する大西選手

当社社員を前に、「斬り」を実演する江村選手

※フルーレ・・・「優先権」があり、先に攻撃をした選手に「優先権」が与えられる。相手選手がその攻撃を防げれば、相手選手に「優先権」が渡る。攻撃は「突き」で、胴体が有効面となる。
エペ・・・「優先権」がないため、先に突いた選手にポイントが入る。攻撃は「突き」で、全身が有効面となる。双方が同時に突いた場合は、双方にポイントが入る。
サーブル・・・フルーレと同様に「優先権」がある。攻撃は「突き」と「斬り」で、上半身が有効面となる。

競技を続けるための
「モチベーション」の保ち方

――JR東日本は2018年7月にグループ経営ビジョン「変革2027」を策定し、新たな成長戦略に挑戦しているのですが、アスリートのお二人にご自身の「変革」についてお伺いしたいと思います。
――競技生活の中で挫折したりプレッシャーを感じるなどつらい時期もたくさんあると思いますが、そのようなときはどのようにモチベーションを保って乗り越えましたか?

大西選手:ロンドン2012パラリンピックで補欠となり、とても悔しい思いをしました。でも、この挫折をしたからこそモチベーションを維持できたと思います。その後、リオデジャネイロ2016パラリンピックには出場できたのですが、思い通りの成績が出せなかったため、東京2020パラリンピックを目指す気持ちがよりいっそう強くなっています。
また、私は心臓にペースメーカーを入れているのですが、「ペースメーカーが外れたら危険だから、試合には出さない」とコーチに言われたことがあり、その時も心が折れそうになりました。でも所属するクラブで仲間たちが頑張って練習している姿を見て「自分がここで負けてはいけない」と思い、医師から診断書をとって、諦めずにコーチを説得しました。所属するクラブは私にとって、とても大切な場所でモチベーションにつながっています。

江村選手:私は父がオリンピックのフルーレ代表や監督、コーチの経験者で、母がフェンシング世界選手権のエペ代表の経験者ということもあって、試合で結果を出したときに「江村さん夫妻の娘だから」という声が聞こえてきたことがありました。もちろん両親にも支えられてきましたが、私は「自分が努力してきた結果だということを証明したい」と思うことがモチベーションになりました。苦しくてフェンシングをやめようと思ったこともありましたが、負けず嫌いなので「将来、ライバルがテレビで活躍している姿を見るのは嫌だ」と思うとやめられませんでした(笑)。

力になっている言葉

――周りの人から言われて嬉しかった言葉や、力になった言葉はありますか?

大西選手:数年前、膝から下を切断した高校生に「若いのに大変だったね」と話したら、「そんなに大変ではなかった。小学生のとき、学校にパラリンピックの選手が来てくれたことがあり、足を切断したくらいで何もできなくなるわけではないと聞いていたから」と言われました。その言葉を聞いて「自分にもできることがある」と思えたことを覚えています。それまでは講演会の依頼がきても断っていたのですが、私が明るく元気に話したり走ったりする姿を見せるだけでいいんだと思い、講演会の依頼を引き受けるようになりました。

江村選手:中学生の頃、いつも一緒に練習をする仲間が2人いたのですが、いつも自分が3番手でした。そんなとき母から「ウサギと亀なら亀がいいんじゃない?」と言われて、「今はだめでも、あとで勝てばいいや」と思えました。自分のことを一番わかっている母から言われた言葉だったからこそ、心に響きました。

大会に向けての「目標設定」

――大西選手は、今までの目標設定から東京2020パラリンピックに向けて、何か変わったことはありますか?

大西選手:私はこれまでに北京2008パラリンピックは観客、ロンドン2012パラリンピックは補欠選手、リオ2016パラリンピックは選手として、3つのパラリンピックを見てきて気づいたことがあります。それは自国開催の選手は強いインパクトがあり、その選手の皆が観客を沸かせるパフォーマンスをしていたということです。今まではメダルをとりたいとばかり考えていましたし、今もそれはありますが、東京2020パラリンピックを目指す自国開催の選手としては、高いパフォーマンスをして観客を盛り上げなければいけないとも思っています。

江村選手:今までは目の前のすべての試合に全力で向かっていましたが、昨年腰を疲労骨折してしまってことをきっかけに、とにかく一番の目標である東京2020オリンピックに出場することに集中するようにしました。今では自分の体とも相談し、大事な試合にピークを持っていくように自分をコントロールするようにしています。

「チームワーク」について

――競技ではチームワークも重要だと思いますが、江村選手はチームワークについてどのようにお考えですか?

江村選手:私は今までは個人で勝利したいという思いが強かったのですが、2017年に参加した大会の団体戦で金メダルを取ってから、チームで勝利する喜びを知り、みんなで勝ちたいと思う気持ちが強くなりました。個人で戦うけれど得点はチームでひとつなので、チームの雰囲気がとても重要です。誰かが崩れたときにどうカバーするかを考えたり、自分がうまくいかなくてもチームの雰囲気を崩さないようにしようと意識をするようになりました。また、今まではコーチがチームをまとめていましたが、自分は後輩だからと遠慮せず、選手同士で話し合いをしてチームをまとめていこうと自分から声をかけています。

大西選手:義足を使っての競技ということもあり、義肢装具士さんとのチームワークがとても大事だと思っています。いつもお世話になっているのは義肢装具サポートセンターの臼井さんという方で、著名なベテランの方ではあるのですが、大きな目標のために、遠慮せずに会話を交わすようにしています。また国内ライバルの選手についても、義足情報や海外選手の事情などについて、よく情報交換をしています。ライバルでありながら、チームJAPANとして情報を共有できる関係にあり、切磋琢磨しています。

おもてなしの際に心がけること

――東京2020オリンピック・パラリンピックで、おもてなしの際に心がけることはありますか?

大西選手:北京でもロンドンでもおもてなしという意味では、ボランティアの方々にお世話になりました。その中で、一番印象に残っているのは、フレンドリーに接してくれたこと。ボランティアに限らず、街で出会った人々からも声をかけてもらい、「この国に来てよかった」と思いました。JR東日本の方々も、大会期間中、大会を盛り上げるという気持ちを持って、フレンドリーにおもてなししてくださったら、選手としてとても嬉しく思います。

江村選手:私も同じ意見です。フレンドリーに、にこにこ話しかけてくれると嬉しいです。日本の選手だけでなく、世界中の選手や観客の方にも同じようにエールや声を送ってくださったらいいなと思います。

JR東日本へのご意見

――最後に、鉄道をご利用になる立場として、JR東日本に「こうなったらいいな」というようなご意見をお教えください。

大西選手:バリアフリーはとても進んでいるので感謝しています。ただ、駅で西口から入ったけれどエレベーターやエスカレーターがあるのは東口、というようなことがあります。今から設備を増設するのは難しいと思うのですが、東京2020オリンピック・パラリンピックのときには車椅子の方が利用することも多くなると思うので、分かりやすい案内をもう少し増やしていただければと思います。

江村選手:私は、大分出身なので、東京の電車は難しく感じます。東京2020オリンピック・パラリンピックでは東京以外の方々がたくさん来て、戸惑ってしまうと思うので、案内が増えてもっとわかりやすくなるといいなと思います。

 お二人の競技や大会に対する考えや想いをお聞きして、その強さとまっすぐな姿勢からパワーをいただきました。また、当社としても、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、旅客鉄道輸送サービスパートナーとしての意識をいっそう高めていく機会になりました。

 JR東日本は、東京2020オフィシャル旅客鉄道輸送サービスパートナーとして、大会への出場を目指すアスリートたちを応援しています。
 今後も選手やサポーター、ボランティア、観戦者の皆さまを安全・安心に競技会場までお運びし、スムーズにご利用いただくための情報や、快適にご利用いただくためのサービスを提供することで、東京2020オリンピック・パラリンピックへの運営支援を行なっていきます。

大西瞳選手
1976年11月14日生まれ。東京都中野区出身。「切断者スポーツクラブ スタートラインTOKYO」に所属。リオデジャネイロ2018パラリンピックの女子走り幅跳びで6位入賞、100mで8位入賞。

[ひとこと]
「義足は走り出しは遅いけれど、スピードにのると速くなります。そこが面白いと思います。また、走り幅跳びは義足で踏み切るので、そのバネの感じにもぜひ注目してみてください。」

江村美咲選手
1998年11月20日生まれ。大分県大分市出身。中央大学に所属。2014年南京ユースオリンピックの個人戦で4位入賞。2018年フェンシング全日本選手権の個人戦で優勝。

[ひとこと]
「フェンシングのダイナミックさやスピードを感じてもらいたいです。選手は点を入れたときに『ヒャー!』っと大きな声を出して自分を盛り上げます。その雄叫びは、実はどの競技よりも激しいのではないかと思います。」

特集

特集2018/12/7

パラカヌー日本代表の瀬立(せりゅう)モニカ選手の講演会を開催しました!

2018-12 7

パラカヌー日本代表の瀬立(せりゅう)モニカ選手の講演会を開催しました!

 瀬立(せりゅう)モニカ選手は、筑波大学の体育専門学群3年生で、大学での勉学に励みながら、東京2020パラリンピックに向けて、日々パラカヌーのトレーニングに取り組まれています。
 今回は、平昌2018オリンピック・パラリンピック冬季のタイミングで放映した、当社のテレビCM「『たくさんのRESPECT』篇」に出演してくださったご縁で、当社グループ社員に向けて講演会を行なっていただきました。

※テレビCM「『たくさんのRESPECT』篇」より

 瀬立選手は東京都江東区出身で、中学生の頃から地元のカヌー協会のカヌー部に所属して、2013年の東京国体への出場を目指していました。
 しかし高校1年生のとき、体育の授業中にバランスを崩して転倒し、ケガを負ってしまいます。そのケガが原因で車椅子生活が始まりました。
 瀬立選手がつらいと感じたのは、入院生活を終えてから。満員電車で嫌な顔をされたり、エレベーターに乗せてもらえなかったり・・・。また「モニカは車椅子だから。」と友達に気をつかわれるのが嫌で自分の意見を言えなくなってしまったそうです。

 そんなとき、地元のカヌー協会からパラカヌーに誘われました。「カヌーなんてできない。」そのことを証明するために、あえてカヌーに乗ってみたところ、転覆しにくいカヌーが用意されていたため、「意外と乗れちゃった。」と笑顔で振り返ります。これをきっかけに、パラカヌーで東京2020パラリンピックを目指すことを決意したそうです。
 瀬立選手は、すぐにパラカヌーの楽しさにも気づきました。「水上では段差がなく、バリアフリー。水面をはっていくアメンボになったような感覚で気持ちのよさも感じます。」と、パラカヌーの魅力を教えてくれました。他人から「車椅子でかわいそう。」と思われるのは嫌だったけれど、「カヌーをしたいから。」と電車に乗り、学校へ通うようになりました。
 パラカヌーは、リオデジャネイロ2016パラリンピックから正式競技となり、瀬立選手は競技を始めてから2年足らずで日本人選手第一号として出場し、8位に入賞しました。しかし世界のレベルの高さを目の当たりにして、むしろ挫折感を味わったそうです。
 それからはトレーニング内容や練習環境などを見直したと言います。大学の授業で習ったことをトレーニングに取り入れたり、大学側に練習環境の整備を交渉したり、自分から動いて声を出すことで、まわりの人々から「手伝おうか?」と声をかけてもらえるようになりました。

 リオデジャネイロ2016パラリンピックでは、世界各国のパラリンピアンたちから刺激を受けて“自分で自分の限界を決めない”ということも心がけるようになりました。また、競技以外の私生活でもハワイでスカイダイビングをしたり、成人式で車椅子用の着物を着たりするなど、さまざまなことにチャレンジしています。「障害があって社会に出られずに困っている方々へ向けてメッセージを発信していくことが、パラリンピアンとしての使命」だと話します。
 また、お母さまからも大切なことを学びました。“笑顔は副作用のないクスリ”。この言葉通り、瀬立選手は常に笑顔で、講演会でも笑いをまじえて、みんなを笑顔にしてくれました。

 最後に、鉄道についての考えもお聞きしました。
 「3年前に免許をとってからは車を運転していますが、社会性を身につけるために、ときどき電車に乗るようにしています。駅員さんが笑顔でサポートしてくれたり、エレベーターで一緒になった方とお話ししたりと出会いがあるのが楽しい。思い切って電車に乗ってよかったと思います。つい吊り革で懸垂したくなってしまいますが(笑)。」
 当社にとっての課題もいただきました。
 「突然1人旅に出たいと思いついてもすぐに行動できないのが残念・・・。とくに都会で車椅子生活を送っている方の中には車を持っていない方も多いので、もっと気軽に電車に乗れるようになったらいいなと思います。」

 瀬立選手が出場予定の「カヌースプリント」については、「レースが200mなので40秒から1分くらいで勝負がつきます。まるで陸上の短距離走や競走馬を見るような感じです。スピード感や迫力、水しぶきに注目してください。」と見どころを語ってくれました。
 瀬立選手が出場するパラカヌーの試合は2020年9月3日~5日に海の森水上競技場で行なわれます。ぜひ皆で一緒に応援しましょう!

 JR東日本は、東京2020オフィシャル旅客鉄道輸送サービスパートナーとして、大会への出場を目指すアスリートたちを応援しています。
 今後も選手やサポーター、ボランティア、観戦者の皆さまを安全・安心に競技会場までお運びし、スムーズにご利用いただくための情報や、快適にご利用いただくためのサービスを提供することで、東京2020大会の運営支援を行なっていきます。

瀬立(せりゅう)モニカ選手
1997年11月17日生まれ。東京都江東区出身。江東区カヌー協会に所属。2016年リオデジャネイロ2016パラリンピックの女子カヤック部門のシングル200mで8位入賞。クラスはL1(障害の程度によって3つのクラスに分かれる)。
(※参考URL:https://monikaseryu.com/

「最近のマイブームは囲碁。大学の授業でプロ棋士に教えてもらってから、アプリを5つダウンロードするくらいハマってます。持ち運べる囲碁盤を用意しているので、試合の合間のリラックスしたいときにやりたいなと思っています。もちろん私が勝つまでやります(笑)。」

取組み

取組み2018/11/21

ボッチャ部(仮称)の活動開始しました!

ボッチャ部(仮称)の活動開始しました!

013_page01.jpg 2018年11月21日より、東京2020パラリンピック競技大会で開催されるボッチャの活動組織、「ボッチャ部(仮称)」がスタートしました!

013_page02.jpg 月2回の活動を目標に、当社のみならず、多くのグループ会社の方々にも参加いただき、活動を行っております。

013_page03.jpg 今後もボッチャをはじめパラリンピックスポーツに対する理解やダイバーシティの促進、東京2020パラリンピック競技大会に向けた気運醸成に取り組んでまいります。

取組み

取組み2018/11/10

「ジャパンウォーク in YOKOHAMA 2018 秋」に参加しました!

「ジャパンウォーク in YOKOHAMA 2018 秋」に参加しました!

012_page01.jpg 2018年11月10日に、象の鼻パーク(横浜市)にて、「ジャパンウォーク in YOKOHAMA 2018 秋」が開催されました。

012_page02.jpg 当社は、実行委員会企業として、ブース出展を含む運営サポートに加え、イベント参加者とボランティアスタッフあわせて約340名が参加し、会場を盛り上げました。

012_page03.jpg 当日は多くのオリンピアン、パラリンピアンと一緒に歩きながら交流を深めました。
また、車いすレーサ―体験や車いすバスケットボールなど、普段経験する機会が少ないパラリンピック競技などを体験することもできました。

012_page04.jpg JR東日本ブースでは、駅長制服を着てペットボトルキャップフォトパネルで記念撮影など、沢山の方にお越しいただきました。
今後も、東京2020大会に向け、このようなイベントを通し、スポーツに触れ合うきっかけをつくり、スポーツ気運醸成に取り組んでいければと思っております。

取組み

取組み2018/10/12

「千葉駅deボッチャ」が行われました!

「千葉駅deボッチャ」が行われました!

011_page01.jpg 2018年10月12日に東京2020パラリンピック競技大会で開催されるボッチャ競技の交流会「千葉駅deボッチャ」が、JR東日本千葉駅 中央改札前スペースにて実施しました。(千葉県から「チーバくん」が、また当社から「駅長犬」も参加しました!)

011_page02.jpg 当日は当社千葉駅ほか、周辺の事業者や学校など、計12チームが参加し、大いに盛り上がりました。

011_page03.jpg 今後もボッチャをはじめパラリンピックスポーツに対する理解やダイバーシティの促進、東京2020パラリンピック競技大会に向けた気運醸成に取り組んでまいります。

取組み

取組み2018/10/3

『TOKYO SPORTS STATION』が2018年度グッドデザイン賞を受賞しました!

『TOKYO SPORTS STATION』が2018年度グッドデザイン賞を受賞しました!

007_page01.jpg 東京2020大会の各競技の見どころ・観戦ポイントを紹介する「TOKYO SPORTS STATION」が2018年度グッドデザイン賞を受賞しました!

007_page02.jpg 「TOKYO SPORTS STATION」は、東京2020大会の1000日前を機にスタートした東京地下鉄(株)との共同アクティベーションです。引き続き、皆さまの移動時間を更に楽しんでいただけるものを目指します。(※参考URL:http://www.jreast.co.jp/tokyo2020/tss.html

取組み

取組み2018/9/27

岩手県・福島県の小学生たちにバスケットボールの体験をしていただきました!

岩手県・福島県の小学生たちにバスケットボールの体験をしていただきました!

009_page01.jpg 2018年9月27日に、岩手県・福島県の小学生計38人を対象にスポル品川大井町にてバスケットボールの体験をしていただきました!

009_page02.jpg 昨年に引き続き開催された経済界協議会主催の『COUNTDOWN SHOWCASE』の視察にあわせて本イベントを開催いたしました。

009_page03.jpg 当日は、 アテネ2004オリンピックにも出場されたトヨタ自動車(株)所属の矢野良子さんに先生としてお越しいただきました。あいにくの雨模様のため、場所をテニスコートに移し、バスケットボールに加えて、サッカーボールも使いながらの体験になりましたが、バスケットボールに触れてもらうことができました。

009_page04.jpg 今後も、東京2020大会に向け、このようなイベントを通し、子供たちがスポーツに触れ合うきっかけをつくり、スポーツ気運醸成に取り組んでいければと思っております。

取組み

取組み2018/9/25

パラテコンドー体験会に講師として参加しました!

パラテコンドー体験会に講師として参加しました!

008_page01.jpg 2018年9月25日に東京都内中学校にて、東京法務局主催の教育カリキュラムの一環として実施された課外授業に参加してまいりました。

008_page02.jpg 当日は、東京2020パラリンピックより正式競技として採用されるパラテコンドーの体験会が実施され、パラテコンドー選手でもある当社社員が、講師役として参加しました。

008_page03.jpg 初めての取り組みでしたが、体験会を通して、障がい者スポーツの楽しさを多くの人々に伝え、障がいがある人もない人も、一緒にスポーツを楽しむことができる取り組みとなりました。今後もパラリンピックスポーツを通したダイバーシティを推進してまいります。

取組み

取組み2018/9/9

藤沢駅自由通路にセーリング体験フォトパネルを設置しました!

藤沢駅自由通路にセーリング体験フォトパネルを設置しました!

006_page01.jpg 2018年9月9日~16日に、藤沢駅自由通路にてセーリング体験フォトパネルを設置しました!

006_page02.jpg 東京1964オリンピックでもセーリングが開催された江の島ヨットハーバー。こちらへの乗り換え主要駅である藤沢駅の自由通路にて、『TOKYO SPORTS STATION 』で過去に取り上げたセーリングのトピックスを活用した顔ハメフォトパネルを設置しました。

006_page03.jpg なんと、この顔ハメフォトパネル!顔を出すには、実際のセーリング競技のように、体を倒さないと顔をハメることができません。これまでの見ていただくことに加え、「体験」の要素を加えることで、より皆様に、セーリングを身近に感じていただけたと思います。

006_page04.jpg あわせて、藤沢駅構内の装飾と、体験いただいた方にはサンプリングのカード配布を行いました。

006_page05.jpg 引き続き、東日本地域を事業エリアとする企業として、円滑な東京2020大会の運営を支え、大会開催に向けた気運を高める様々な取組みを進めて参ります。

取組み

取組み2018/7/24

「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に参加します!

「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」に参加します!

005_page01.jpg 2018年7月24日より、東京2020大会で使用する金・銀・銅あわせて約5,000個のメダルを、使用済み携帯電話等の小型家電から製作する本プロジェクトに参加しています。(参考URL:http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180727.pdf

005_page02.jpg 回収BOXを設置する約100職場を対象に説明会を実施しました。これから当社およびグループ会社の社員の皆さんに呼びかけていきます。

005_page03.jpg 回収BOX設置箇所では、担当者が社員に呼びかけて、小型家電の回収をお願いしています。

取組み

取組み2018/7/24

当社の駅に東京2020マスコットが登場します!

当社の駅に東京2020マスコットが登場します!

004_page01.jpg 2018年7月22日にデビューした東京2020マスコットが、東京2020大会開催の“2”年前を記念して、当社管内の各駅にて、特別制作の「東京2020開催まであと2年!」ポスターで登場し、駅を彩ります。

004_page02.jpg ぜひみんなで、東京2020オリンピック・パラリンピックの気運を高め、一緒に応援しましょう!

取組み

取組み2018/7/23

山手線に乗った東京2020マスコットが、東京の街を走り、東京2020開催“2”年前を盛り上げます!

山手線に乗った東京2020マスコットが、東京の街を走り、
東京2020開催“2”年前を盛り上げます!

003_page01.jpg 2018年7月22日にデビューした東京2020マスコットが、当社の山手線に特別車体ラッピングで登場し、東京を走っていきます!(※参考URL:http://www.jreast.co.jp/press/2018/180720.pdf

003_page02.jpg 東京2020大会開催の“2”年前を記念して、E235系山手線の“2”編成に対して、東京2020オリンピックと東京2020パラリンピックの“2”種類のマスコットが、2018年7月23日から9月6日までの間、特別車体ラッピングにて登場いたします。