
「往来が育んだ青函文化圏へ」

義経(ぎけい)寺
創建は江戸時代中期。津軽海峡を見下ろす高台にあり、義経伝説が残る寺院。松前への渡海や海上安全の祈願寺として信仰され、円空作の仏像や、蝦夷地交易で栄えた商人から寄進された蝦夷錦などが伝わる。県内では珍しい神仏混交の寺院。
- 住所/青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩家ノ上76
- 交通/JR「三厩駅」より車で約5分
- 電話/0174-37-2045
円覚寺
807年(大同2年)の観音堂建立が始まりといわれる古刹。深浦は風待ち港として栄え、北前船交易を物語る。国指定重要有形民俗文化財の船絵馬や、交易で運ばれた笏谷石の石造物、蝦夷錦やアイヌ衣服のアットゥシなどが寄進されている。
- 住所/青森県西津軽郡深浦町大字深浦字浜町275
- 交通/JR「深浦駅」より徒歩約20分
- 電話/0173-74-2029
- ホームページ/円覚寺別ウィンドウで開きます
北前船の船員から篤く信仰されていたお寺です。海難から無事生還した船員が感謝の証として髷(まげ)を切って奉納した「髷額」は、航海がいかに命がけであったか、海運の歴史を物語る上で貴重な文化財です。

あおもり北のまほろば歴史館
青森の郷土史を伝える施設で、国指定重要有形民俗文化財のムダマハギ型漁船や北前船の模型を展示。中でも衣服資料が充実しており、刺しこ着や、県内で収集された貴重なアットゥシなどを展示。海とともに歩んできた地域の暮らしが垣間見える。
- 住所/青森県青森市沖館2-2-1
- 交通/JR「青森駅」より徒歩約20分
- 電話/017-763-5519
- ホームページ/あおもり北のまほろば歴史館別ウィンドウで開きます
刺しこ着もアットゥシも共に労働着。北奥の人々の衣類を学ぶ事は、アイヌ衣服の受容を考える中でも大切な視点です。展望台からは下北半島や青函の玄関口を一望できるのでぜひ上ってみてください。

市立函館博物館
函館公園内にあり、先史時代から近代までの道南の歩みを紹介する博物館。「北海道志海苔中世遺構出土銭」を含む考古資料をはじめ、蝦夷錦やアイヌ資料も展示しており、開港や箱館戦争など、津軽海峡を越えた人や物の活発な交流と歴史を伝える。
- 住所/北海道函館市青柳町17-1
- 交通/JR「函館駅」より市電に乗り換え「青柳町」電停下車、徒歩約7分
- 電話/0138-23-5480
- ホームページ/市立函館博物館別ウィンドウで開きます
青森県内では確認できない見事な官服や蝦夷錦が収蔵されており、アイヌ衣服も数多く見られます。同館所蔵のアイヌ民族資料は函館市北方民族資料館(末広町)にも豊富に展示されていますので、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

法幢(ほうどう)寺
松前家の菩提寺として城下町の奥に位置する曹洞宗の寺院で、創建は室町時代。家紋を配した珍しい蝦夷錦などの北方交易品を所蔵し、松前家による蝦夷地支配の正統性と権威を象徴する。境内には北前船で運ばれた笏谷石や花崗岩を用いた歴代藩主の墓所(国指定史跡)がある。
- 住所/北海道松前町松城307
- 交通/JR「木古内駅」より車で約60分
- 電話/0139-42-2209
御霊屋の内陣天井の鮮やかな花鳥画は、蠣崎波響(かきざきはきょう)が描いたものです。波響は藩主家の血筋を引く松前藩家老で、アイヌ12人の長らを描いた「夷酋列像」(いしゅうれつぞう)の作者として有名です。



義経寺の登り口付近が松前街道終点にあたります。蝦夷錦を寄進した松前藩の場所請負人で財を成した伊達林右衛門は、三厩に上陸した際、ここにお参りしてから江戸へ向かっていたそうです。