栃木県 奥鬼怒温泉郷加仁湯温泉
奥 鬼 怒 温泉 ホテル加 仁 湯 (本館・あすなろ館)
鬼怒川の源流で出合う、
秘境のにごり湯の心地よさ
写真の第一露天風呂(女性用)のほか、第二露天(混浴)、第三露天(混浴)、貸切露天など湯船は豊富
開湯の時期は定かではなく、江戸時代とも明治時代ともいわれる加仁湯温泉。宿の創業は昭和9年のこと。道路も電気も通っていない奥鬼怒の山深く、温泉付きの山小屋のような形でスタートした。利用していたのはもっぱら山の愛好家たちだ。
「今も、路線バスの終点から当館まで一般車両は通れません。山奥なので気の利いたもてなしはできませんが、奥鬼怒の自然と5本の自家源泉がうちの自慢です」と湯守の小松輝久さん。その両方を楽しめるのが、鬼怒川の渓流沿いに点在する加仁湯名物の露天風呂だ。
広い湯船にたっぷりと注がれたにごり湯は、日差しを受けてきらきらと輝くように美しい。この日はほんのり青みがかっていたが、乳白色や灰白色など、色の変化は珍しいことではないとか。ゆっくり肩まで浸かると、伝わってくる湯のやわらかさ。硫黄泉はピリピリする酸性の湯が多い中、加仁湯は中性のため肌ざわりがマイルド。鮮度のよいかけ流しの湯で、体のすみずみまで温もりが広がっていく。
宿を囲むのは日光国立公園の手付かずの自然。紅葉を楽しみにくる常連客も多いが、最近では雪見風呂もかなりの人気だとか。真綿のように降り積もった雪の中、幻想的な青白いにごり湯に身も心も溶けてゆく。
大きな湯船の第三露天は混浴
加仁湯は奥鬼怒の自然にぐるりと囲まれて立つ
【湯守】小松輝久さん
自然のままの源泉をかけ流していますので、にごり具合も日々変わります。湯花が多い日や、まれに黒っぽい湯花が混じることもあります。天然温泉の不思議ですね。
宿の目の前の“屏風岩”の紅葉。見頃は例年10月中旬頃
※紅葉の見頃は年により異なります。
■風呂:第一露天風呂(女湯)・第二露天風呂(混浴)・第三露天風呂(混浴)・利き湯 ロマンの湯(混浴)・貸切露天風呂・内湯(男湯、女湯)
- ※露天に真水・湯(沸かし湯)・上がり湯の設備(シャワー・カラン)はありません。
- 加水なし
- 加温なし
- 掛流し
ホテル加仁湯
女夫渕行き路線バスで約95分、
女夫渕(終点)下車後、
送迎バスで約25分。
- ※送迎バス(迎え12時、15時、17時25分、送り9時、11時20分、2日前までに要予約[TEL])
- ※一般車は女夫渕までしか行けません(駐車場あり)。
送迎バスは天候等により時刻が変更になる場合があります。
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奥鬼怒温泉郷加仁湯温泉
奥鬼怒温泉ホテル加仁湯
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