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本州最北端の県である青森の冬。津軽地方では、辺り一面が雪に覆われる時期にイルミネーションやライトアップなどのイベントが開催されます。澄み切った寒空の下に灯る明かりが、雪景色の中によく映えるのです。
POINT1
1977年に始まった『弘前城雪燈籠まつり』。弘前公園で行われるこのまつりは、「長い北国の冬を楽しく演出しよう」という市民の思いから続いてきました。会場内に大きさや形の異なる雪燈籠を約150基配置し、メイン会場・四の丸では歴史的建造物などを模った大雪像が眺められます。本丸から岩木山に向かって望む蓮池の周りには、小さなかまくらが約300基。夜になるとその一つひとつに灯りをともし、辺り一帯は温かなムードに包まれます。ひと際存在感を放つのが、ライトに照らされた弘前城天守。冬の夜空の下、堂々と佇む姿は存在に溢れています。大きな雪の滑り台や雪を楽しむ催しもお楽しみに。
POINT2
2017年に市民有志が企画して以来、SNSを中心に評判を呼び、毎年改良を重ねて継続。弘前市役所本庁舎周辺の約500mに及ぶ弘前公園外濠をライトアップし、イベント名のとおり『冬に咲くさくら』を演出しています。雪が積もった桜の枝は、ピンク色の光で照らされると満開の桜が咲き誇っているかのよう。思い思いのベストショットを収めようと、夢中になってカメラやスマートフォンを構える観光客の姿が多く見られます。雪の積もり方によって見られる景色は異なり、雪が舞っている時は桜吹雪のような光景が楽しめます。耐候性を高めた金魚ねぷたを会場の一部に設置しているので、ぜひ探してみてください。
POINT3
趣向を凝らした田んぼアートで知られる田舎館村。観光の通年化を図ろうと「冬を楽しむ、雪と遊ぶ」をテーマに、雪景色を生かした『冬の田んぼアート』を開催しています。イベントのメインは、スノーシューで雪を踏み固めることで凹凸を作って生み出すスノーアート。美しい光と影のコントラストは、雪でしか生み出せないものです。ライトアップやキャンドルナイトのほか、展望所内を稲穂の形をしたイルミネーションとミニ燈籠で彩り、弥生時代と雪のコラボレーションを演出。スノーラフトやスノードーム作りなどの体験プログラムや冷えた身体を温めるグルメの出店もあり、昼夜を通して楽しめます。
POINT4
2015年に始まり、2018年から青森県平川市と友好都市関係にある台湾・台中市との交流の一環として、台湾提灯が装飾に加わりました。地域のにぎわい創出や魅力向上につながる冬の風物詩として、今やすっかり定着しています。期間中は、弘南鉄道・平賀駅前や市役所本庁舎がLEDライトやイルミネーションで装飾され、色とりどりの華やかな台湾提灯を眺めていると、まるで台湾へショートトリップしたかのよう。また、平川市役所に隣接する「ふらっと広場」では、友好親善交流盟約を結んでいる鹿児島県南九州市産の竹を使ったキャンドルを設置予定です。異国情緒漂う光の世界を体験してみませんか。
POINT5
夏に「金魚ねぷた列車」、秋は「りんごねぷた列車」など、乗客を楽しませる装飾列車を企画してきた弘南鉄道・大鰐線。冬に運行する「津軽七雪こぎん灯篭列車」は、星野リゾートの温泉旅館『界 津軽』とのコラボレーション企画として誕生しました。リンゴの木を加工して作った、約200個もの木枠のミニチュア灯篭を車内に設置。津軽地方の伝統的な刺し子技法「こぎん刺し」の雪模様が浮かび上がり、車内をやさしく照らします。期間中の土曜・日曜・祝日は、夜間特別ライトアップ運行を実施。隔週の土曜・日曜は、弘南鉄道・中央弘前駅に電車が停車する際に撮影会を行う予定です。
使用している写真の一部は、取材先からの提供協力。
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