山形緞通

山形県山辺町

糸作りから、染め、織り、アフターケアまで、
ひとつひとつ、丹念に。
足元をやさしく包み込むおもてなし

クリエーターとの競演から生まれた究極のじゅうたん

「TRAIN SUITE 四季島」では全10両のうち、DINING しきしまを除いた9両すべてに、山形緞通のじゅうたんが敷かれている。客室には奥山清行氏デザインの「UMI」、LOUNGE こもれびには「KOMOREBI」、VIEW TERRACE きざし・いぶきには、建築家・隈研吾氏デザインの「KOKE」が足元を彩ってくれる。
「UMI」は奥山氏が山形緞通独自の「ぼかし」技法で平面のラグで波を躍動的に描き、「KOMOREBI」は木々の枝葉の隙間から差し込む光とやさしい風のゆらめきを表現。そして「KOKE」は、26色もの色糸を使い、特殊な工具で基布の裏側から毛糸を打ち込んでいく手刺しの技法で、苔の表情や質感を再現した。どれも極上の光沢と滑らかな肌触りが心地よい。

VIEW TERRACE きざし・いぶきに敷かれた隈研吾氏デザインの「KOKE」。豊かな苔の色や質感を表現する。
木々の間から差し込む光と柔らかな風のゆらめき。奥山清行氏デザインの「KOMOREBI」。
客室で使用されている「UMI」。7色の毛糸を12種類に組み合わせた独自の技法で波を描く。

繊維の町で生まれ、育まれた手織りの技術

山形県山辺町は古くからの繊維の町。昭和初期、冷害にたびたび襲われたこの地の経済を復興させようと中国から技術者を招き、手織りじゅうたんの手ほどきを受けた。以来、緞通づくりは地元を代表する産業にまで成長を遂げた。
山形緞通を制作しているオリエンタルカーペットの創業は昭和10(1935)年。その品質の高さは皇居新宮殿や吹上御所、迎賓館赤坂離宮、京都迎賓館などにも納められているほどだ。“足もとからのおもてなし”をモットーに、デザインから糸作り、織り、独自の仕上げ方法(マーセライズ加工)に至るまで職人による一貫生産を行なっている。
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