秋田木工

秋田県湯沢市

木が持つ美しさを存分に。
曲線美に魅せられる優雅な曲木家具

東北の緑豊かな森に抱かれるような特別な椅子

LOUNGE こもれびや四季島スイートなどに配されているのは、はっとするほどエレガントで美しい弧を描くテーブルや椅子。新緑色の布張りに、流れるようにカーブした曲木。樹木のように広がるラウンジの特別仕様の椅子の背柱は、東北の木々のシルエットを想わせる。
これらは国内唯一の曲木(まげき)加工の家具づくりを手掛ける秋田木工が、車両デザインを担当した奥山清行氏とタッグを組み、何度も試作を重ねて生まれたもの。この特別な列車のためにひとつひとつデザインが考案され、身体にフィットするようにその細部まで丹念に削りや曲げの加工を施した。デザイナーのセンスと熟練の技が見事に調和した家具がくつろぎの空間を彩る。

LOUNGE こもれびの特別仕様の椅子。ゆるやかなカーブの曲木は座る人をやさしく包み込む。
四季島スイートの和室にも秋田木工の座卓と座椅子が設えられている。

100年のときを超える日本で唯一の曲木家具専門ブランド

明治43(1910)年、秋田県湯沢の地に創業した秋田木工。以来、東北地方のブナ材を使った家具づくりの道を歩み続ける。19世紀半ば、ドイツのモダンデザインの巨匠ミヒャエル・トーネットによって考案された曲木家具の技術を日本でいち早く取り入れた。100度近い蒸気で蒸し上げられた1本の木を鉄製の型にはめ込んで大胆に曲げていく。さらに鉋(かんな)で丁寧に削り、磨き上げ、組み立てることで一脚の椅子が完成する。その高い技術に魅了された柳宗理や剣持勇ら、戦後日本を代表するプロダクトデザイナーともコラボレーションを積み重ねてきた。「木が木で立っていたときよりも美しく」との確固たる美意識とともに生み出されてきた家具は時代を超えて愛されている。
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