土木構造物の防災強度を高めることで
列車の安全・安定輸送を支える。

神 隆幸Takayuki Jin

盛岡支社 盛岡土木技術センター 検査第一科(2006年入社)

志望動機

高専を卒業後、ゼロからのモノづくりに憧れて建設コンサルタントに就職しました。担当した下水処理場などの計画・設計業務は、まさに希望通りでやりがいもありましたが、培った経験とスキルをさらに活かせることはないかと考えていたとき、JR東日本の中途採用を知りました。当時は、鉄道との接点はたまに乗る新幹線くらいで、鉄道に関する仕事の経験もなければ、鉄道土木の仕事もイメージできませんでした。しかし、前職で培った自治体などとの協議経験は活かせると考え、応募しました。

私の仕事

盛土、土留壁、ホームといった土木構造物を対象に、健全度を定期検査で判定し、土木構造管理システムにより状態をつねに管理・把握し、維持管理基準を満たしていない構造物は早期に修繕計画を立て、予算を確保します。たとえば、落石斜面検査では傾斜50度を超える斜面を登り、落石災害から線路を守るため、落石の危険性や柵などの防護設備の状況を判定しています。また、気象データも駆使し、自然災害で発生する輸送障害リスクの低減策などを検討しています。盛岡支社は、自然災害の影響を受けやすい線区を多く抱えていることもあり、より一層列車の安全・安定輸送が求められます。表に出にくい仕事ですが、防災強度を高めていくことに、やりがいを感じています。

一番印象に残っている仕事

まずは、3年間の本社での業務経験です。会社の将来を見据えて長期的な視点で考えるという、現場とは異なる視点が身につきました。今、業務指示や業務連絡を行うときにこの視点も活かし、若手社員の理解度を深めるとともに一人ひとりの成長を促しています。そしてもうひとつは、東日本大震災の最大余震が発生した2011年4月7日のことです。この日、東北新幹線が運転再開を果たしたのもつかのま、再び新幹線高架橋に被害が発生し運転見合わせになりました。誰もがショックを受けたものの、気を取り直し、運転再開に向けて注力しました。このとき、安全・安定輸送を支えている自覚と責任感が、いっそう強くなったと感じました。

今後の目標

鉄道に関する経験がまだまだ足りないことから、さまざまな業務、現場を経験し、知識・技術を習得したいと思います。そして、身につけた知識・技術を後輩たちに伝えていくことはもちろん、支社や本社を経験して構築した、人とのつながりを活かし、知識・技術を継承する仕組みをつくりたいと考えています。また、本社勤務時に技術士(建設部門)の資格を取得したことから、いずれはこの資格を活かし、設計管理や設計確認にかかわる業務も担当したいと思っています。

前の勤務先での仕事内容
建設コンサルタントに12年間勤務しました。主に担当したのは、下水処理場や廃棄物処分場の計画・設計です。市町村の人口から処理量を算出して施設の規模や構造、処理方式を決定する業務に携わっていました。
これまでのキャリア

職場名は当時のものを記載しています

  • 2006年4月

    盛岡支社
    盛岡土木技術センター 工事第一科

    土木構造物の修繕工事の発注業務・監督業務を経験したのち、新たな土木構造物・停車場施設を造る建設工事の発注業務も担当。

  • 2010年7月

    盛岡支社
    盛岡土木技術センター 一ノ関派出

    盛土や橋梁、トンネルなどの土木構造物が、安全性を確保しているかという健全度判定を行う検査・調査を担当。

  • 2012年5月

    盛岡支社
    設備部 企画課

    鉄道と道路の立体交差化、線路近接工事の安全対策など、国交省や自治体などから寄せられる部外関連工事の協議窓口として、協議・協定・清算業務を担当。

  • 2013年4月

    盛岡支社
    設備部 工事課

    協定を結んだ部外関連工事を受託工事として実施するための協議と予算管理を担当。

  • 2014年3月

    本社
    設備部 環境保全PT

    鉄道沿線の環境保全、主に新幹線の高速走行によって発生する騒音や振動などを抑える環境対策の計画立案、実施方法の検討、予算管理や高速化施策などを担当。

  • 2017年4月

    盛岡支社
    盛岡土木技術センター 検査第一科

    盛土、土留壁、ホームなどの土木構造物を対象に検査を行い、健全度を判定。修繕計画を立案し予算要求をするといった維持管理業務を総括。

応募者へのメッセージ
鉄道の業務を知らなくても心配はいりません。当社は今、イノベーションに取り組んでいるので、むしろ新しい視点や発想に期待しています。また、自ら考えて行動できる環境なので、いくらでも楽しい仕事、やりがいのある仕事にチャレンジすることができます。そして、働きやすい環境も整っています。これまでの知識や経験を応用したスキルアップを、ぜひ当社で実現しましょう。
仕事紹介

土木構造物のメンテナンスサイクル

検査 検査周期を遵守し、土木構造物の検査を実施。
判定 土木構造物の健全度を判定。修繕が必要な場合は、列車の安全・安定輸送への影響を判断して優先度を決める。
措置計画 適切、効率的な措置、修繕計画を作成して予算を要求。
措置 計画にもとづいて修繕工事を実施し、適切な施工管理を行って品質を管理。このサイクルを回すことで、土木構造物の適切な維持管理を実現し、安全・安定輸送を支えている。

(掲載内容は取材当時のものです。)

PAGETOP