社長メッセージ:代表取締役社長 喜㔟陽一

PROFILE

1989年 東日本旅客鉄道株式会社入社
2015年 執行役員 人事部長
2017年 執行役員 総合企画本部経営企画部長
2018年 常務取締役 総合企画本部長
2021年 代表取締役副社長
2024年 代表取締役社長

変化する時代の中で、2軸の経営で社会課題に挑戦

変化する時代の中で、
2軸の経営で社会課題に挑戦

 JR東日本グループは、1987年の発足以来約40年にわたり、鉄道インフラを起点としたサービスの提供を通じ、地域社会とともに成長と発展を続けてきました。一方、当社グループを取り巻くビジネス環境は、少子高齢化や技術革新の加速化、コロナ以降のライフスタイル、ビジネスモデルの変化など、日々刻々と激しく変化しています。
 私たちJR東日本グループは、こうした世の中の大変容の時こそ、むしろ成長の絶好のチャンスと受け止め、今後も「究極の安全」を不変のテーマとしながら、交通インフラを支える社会的使命を果たし続けるとともに、未来に向けた大きな変革に挑んでいます。鉄道を中心とした「モビリティ」と「生活ソリューション」という2つの軸で、事業活動を通じて社会的課題の解決に取り組む高い志で、地域社会の持続的な発展に貢献する強い使命感により、お客さまや地域の皆さまに笑顔あふれる心豊かな生活価値をお届しています。

「変革2027」が描く、
未来のデザイン

 私たちはグループ経営ビジョン「変革2027」のもと、「成長・イノベーション戦略の再構築」「経営体質の抜本的強化」「ESG経営の実践」という3つを柱に変革に挑んでいます。
 JR東日本グループが持つ豊富なアセットや高い技術をフルに活用するとともに、鉄道というリアルなネットワークとデジタルを結び付けた数々の取り組みは、社会課題を解決し、日本のみならず世界に向けて新たな活力を生み出す力を持っています。
 新幹線をはじめとした高速ネットワークのさらなる革新、駅の空間価値をリデザインする「Beyond Stations構想」の推進、いよいよ2025年3月に開業する100年先の未来を見据えた実験場「TAKANAWA GATEWAY CITY」のまちづくり、地方が抱える課題を解決し駅を拠点に地域の将来を担う産業や人材の育成を目指した地方創生型ワークプレイス「JRE Local Hub」、脱炭素社会の実現をリードする水素ハイブリッド電車「HYBARI」、最先端技術やビッグデータを活用したスマートメンテナンスによるCBMの実現、Suicaのさらなる進化など、新しい未来をデザインする大きなプロジェクトが社会を変革しています。
 このような、JR東日本グループとしての総合力を最大限に発揮したプロジェクトのさらなる推進に向け、駅や乗務員といったお客さまに近い場所で社員自身の発意やチャレンジによりスピーディーに価値創造・課題解決へ取り組んでいくためのイノベーティブな職場づくりや、社員がJR東日本グループの大きな事業フィールドの中でキャリアデザインを自ら描き、チャレンジできる制度の拡充など、社員一人ひとりの活躍フィールドは未来に向け大きく拡がっています。

「変革2027」が描く、未来のデザイン

変えてゆく、超えてゆく。

 会社の発展は、社員一人ひとりの成長がベースとなるという考えのもと、「人物本位、実力本位の採用を行い、仕事を通じて自らの活躍フィールドを選択し、社員が成長を実感できるようにする」というのが、当社の人材に対する基本姿勢です。
 私はお客さまや地域の皆さまの日々の生活と日本の経済活動を支える企業の社長として、「社会や地域の課題に向き合い、先んじて解決していく」という視点で未来をデザインし、切り拓いていくことがJR東日本グループの使命であると考えています。そのためには、より幅広い価値観を持った多様な人材が、それぞれの持てる力をそれぞれのフィールドで発揮することが重要であり、それによって変化する時代の中においても新しいチャンス、価値を生み出し続け、地域とともに当社グループがサステナブルに成長していけるものと確信しています。そして、一人ひとりが持つ「こうなりたい」「こんな未来を創りたい」という“夢”や“志”こそ、成長のエンジンと捉え、引き出し、育てていきたいと考えています。
 どの企業も、現状に止まることが決して許されない厳しい経営環境の中にあって、私たちとともに、常に現状を革新し、JR東日本グループの新しい時代を共に切り拓いていく、チャレンジスピリットにあふれるたくさんの方に、JR東日本グループの門戸は開かれています。雲の向こうにある太陽輝く未来に向けて現状を変え、超えていきましょう。

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