総合職 「輸送・車両」の仕事

お客さまに鉄道を安心して快適にご利用いただくための輸送計画の策定や運行管理、車両のメンテナンス(車体や機器の検査・修繕など)やリニューアル、または券売機や改札機、エレベーター、ホームドアなどの機械設備の保守・施工監理を行っています。

輸送の仕事

輸送は、鉄道の運行にかかわる仕事です。列車ダイヤの設定や列車の運行管理などを通じて、お客さまに高品質な輸送サービスを提供することをめざしています。

  • 事業ミッション
  • 具体的な取組み
  • これから実現したいこと

事業ミッション

輸送の仕事には、「輸送計画」と「運行管理」の2つの柱があります。
「輸送計画」の主な仕事は、お客さまのニーズに応えた列車ダイヤの策定です。数々のデータからお客さまの動きを分析し、設備などのさまざまな制約条件をクリアしながら、列車ダイヤを計画していきます。また、計画したダイヤに応じて、できるだけ効率のよい、車両の使用計画や乗務員の行路を作成することも重要な仕事です。鉄道は生活に密着しており、社会・経済に与える影響が大きく、たとえ1本の列車であっても人々の流れを変え、地域を発展させる可能性を秘めています。「輸送計画」は「輸送」サービスのベースとなる商品設計部門です。
「運行管理」は、列車の運行状況をつねに把握し、輸送サービスの品質を確保する仕事です。運行管理を担っている指令室では、災害や事故などが発生したときに、状況を把握して瞬時に的確な判断を下し、安全を確保しながらその後の運転計画を策定しています。
お客さまへの影響を最小限に抑えるべく、折返し運転や別線運転を実施し運転可能区間の輸送力を確保し、お客さまに提示したとおりの輸送品質が提供できるよう指揮を執ります。一つひとつの判断が何万人もの人々の行動を左右する重要な仕事です。「運行管理」は日々の輸送サービスの品質保証部門です。

緻密な列車ダイヤ
緻密な列車ダイヤ

具体的な取組み

東京圏ではこれまで「上野東京ライン」開業(2015年3月)や相模鉄道との相互直通運転開始(2019年11月)など、直通ネットワークの拡大を図り、所要時間短縮や混雑緩和を実現してきました。地方都市圏においても新型車両の投入や「のってたのしい列車」の運行を通じて、安全・安定輸送の提供とともに、地域活性化や観光需要の創出を図っています。2017年にはクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」が運行を開始し、首都圏から地方都市圏、JR北海道管内へ運行を行い、地域の新たな魅力発掘に注力しています。一方、新型コロナウィルスの感染拡大による生活様式の変化に伴い、ご利用状況に合わせた輸送体系を構築してきました。2021年には首都圏主要路線の終電時刻を繰り上げ、夜間の保守作業時間を確保することで安全性の向上及び作業者の働き方改革を図っています。
新幹線では5方面に伸びたネットワークを拡充させ、各方面への到達時分を短縮してきました。近年では2015年3月の北陸新幹線長野~金沢間開業、2016年3月の北海道新幹線新青森~新函館北斗間開業により、さらに多くのお客さまにより便利にご利用いただけるようになりました。新型車両の投入により、快適な輸送サービスの提供にも努めています。
また、輸送業務を支援するために最新技術を使ったシステムの導入・改良を進めています。運行管理を担う指令室では、直通ネットワークの拡大に伴い、より高度な運行管理が求められるため、「東京圏輸送管理システム(ATOS)」による管理を行い、システムの支援機能を活用して高密度運転を支えています。そして、さまざまな事象を想定し、シミュレーターを活用した訓練等の実施により、安全・安定輸送の提供に努めています。そのほか、列車ダイヤの作成・伝達・管理を行う「輸送総合システム」や、混雑状況の全体像をリアルタイムに把握することで列車の混雑緩和に活用する「JEMAPS」などの導入により、日々の業務は大幅に省力化・近代化され、より質の高いサービスにつなげています。

列車の運行状況をつねに把握し、瞬時に的確な判断を行う「指令室」の様子
列車の運行状況をつねに把握し、瞬時に的確な判断を行う「指令室」の様子

これから実現したいこと

「輸送計画」において、お客さまのニーズやご利用状況、環境の変化へ柔軟かつ効率的に対応できる体制を構築しつつ、引き続き鉄道ネットワークの充実に取り組んでいきます。中央線グリーン車導入を進めていくほか、羽田空港と東京都心部を直結する「羽田空港アクセス線」についても、西山手ルート・東山手ルートおよび臨海部ルートの三つのルートで検討を進め、多方面からのダイレクトアクセス、リダンダンシーの向上を目指します。さらに「シームレスで安全な移動の実現」「他のネットワークとの連携」といった輸送サービス変革や「広域観光ルートの開発」「インバウンド需要の更なる取組み」といった観光振興などの取組みを進めていきます。新幹線ネットワークではこれまで築いてきた輸送体系をさらに磨き上げ、お客さまのニーズにあわせた輸送商品を創り出していきます。2024年3月には北陸新幹線の敦賀延伸を控えるほか、今後は北海道新幹線の札幌開業が計画されています。JR東日本としても新幹線の商品価値を一層高め、これまで以上に需要の拡大を図っていきます。
「運行管理」では、より安全で快適な輸送サービスをお客さまに提供すべく、次世代運行管理システムの構築に向けた仕様の検討を行うと同時に、各種業務のシステム化に取り組んでいきます。これらの取組みにより今まで以上にお客さまの視点に寄り添ったサービスの実現をめざし、輸送品質の向上を図っていきます。

  • 中央快速線E233系 中央快速線E233系
  • 中央快速線グリーン車イメージ 中央快速線グリーン車イメージ

仕事説明(輸送)

現場第一線の仕事

企画部門の仕事

列車ダイヤ設定や列車の運行状況管理などを通じて、
高品質な輸送サービスを提供する

列車の運行
(車掌・運転士)

乗務員指導・
育成

ダイヤ作成
(輸送計画)

中長期
輸送計画

車両・
乗務員運用計画

運転設備計画

設備投資計画

運行管理(指令)

研究開発
(乗務員支援システム開発・次世代指令業務支援システムの開発等)

国際事業

列車の運行(車掌・運転士)

お客さまを安全・快適に目的地にお運びする使命を担っています。
車掌は、列車のドアの開閉や多言語も含めた車内放送などでのお客さま案内、また巡回によるご案内や車内秩序の維持など、お客さまに安心・快適に列車をご利用いただくためのサービスを提供しています。運転士は信号や標識をしっかりと確認しながら列車の操縦を行い、お客さまに安全で快適な移動サービスを提供しています。

乗務員指導・育成

運転職場における乗務員の日々の指導やシミュレータ等を活用した訓練の実施、また企画部門における安全に列車を運転するためのルール作りや、サービス品質向上施策の企画など、乗務員の技能向上・サービス向上に取り組んでいます。

ダイヤ作成(輸送計画)

数々のデータからお客さまの動きを分析し、設備などのさまざまな制約条件をクリアしながら、お客さまや沿線地域のニーズに沿った列車ダイヤの計画を行っています。

中長期輸送計画

お客さまのニーズを開拓できる中長期的な輸送計画を策定し、それを実現する車両の取替計画や配置・運用、新造・廃車計画を行っています。

車両・乗務員運用計画

・車両運用計画
列車の運行に必要な車両の充当や車両の検査・清掃箇所の調整を行います。
また中長期的な計画として、車両の老朽取替の計画を策定しています。

・乗務員運用計画
列車の運行に携わる乗務員(運転士・車掌)の行路の作成を行います。

運転設備計画

お客さまが安全・快適に列車をご利用頂くために必要な設備の整備や改修の他、会社の施策を実現するために必要な運転設備・乗務員設備の整備や改修を担っています。

設備投資計画

将来の輸送計画を着実に実施していくために、列車の安全にかかわる設備や列車運行にかかわる設備の中長期的な設備投資計画の策定を担っています。

運行管理(指令)

災害や事故などの異常時が発生したときに、状況を把握して瞬時に的確な判断を下し、安全を確保しながらその後の運転計画を策定し、お客さまへの影響を最小限に抑えるべく指示を出すなど、輸送品質を維持するために輸送サービスの司令塔を担っています。

研究開発
(乗務員支援システム開発・次世代指令業務支援システムの開発等)

・乗務員支援システム開発
タブレット端末を活用した乗務員への指示伝達・情報提供システムの開発や列車が遅延した際の乗務員の運用変更のサポートシステムの開発を行っています。
・次世代指令業務支援システムの開発
AIなど新たな技術を活用し、運行管理業務において社員の判断をサポートするシステムの開発に取り組んでいます。

国際事業

輸送分野における海外案件へ取組み、当社グループ外に向けた戦略やビジネスモデルの構築を担っています。

車両の仕事

車両の仕事では、開発から設計、製造、メンテナンス、改造まで、ライフサイクルの各段階における情報を活用・フィードバックした車両を提供することで、お客さまが目的地まで移動するための空間をより魅力的なものにしています。

  • 事業ミッション
  • 具体的な取組み
  • これから実現したいこと

事業ミッション

「車両メンテナンス」は、車両の検査を通じてつねに安全で故障のない車両を提供し、お客さまに安心して鉄道をご利用いただくための重要な仕事です。また、実際の車両メンテナンス作業のみならず、将来に渡って高品質な車両をお客さまに提供していくために、最新技術を取り入れ省コスト・効率的な業務体制を構築していきます。「車両設計」は、新たに投入する新型車両のコンセプトや仕様を考案し、メーカーと連携しながらそれを形にしていく仕事です。鉄道の他の技術分野とともに新たなシステムを創造・構築していきます。「車両改造」は既存の車両を改造する仕事です。古くなった車両のリニューアル工事をはじめ、故障防止やサービス向上のための改良工事も手がけています。「車両製造」においては、グループ会社において、様々な車両を製造しており、グループ全体での相乗効果を最大限に発揮しています。
開発から実際の運用、廃車に至るまでのあらゆるフェーズの幅広い知識と経験を活かし、車両のライフサイクル全般にわたって鉄道事業者ならではの視点で技術力を磨き上げています。

  • (株)総合車両製作所での新幹線製造 (株)総合車両製作所での新幹線製造
  • 運行中の車両データ分析 運行中の車両データ分析

具体的な取組み

「車両メンテナンス」ではJR東日本が所有する約12,000両もの車両に対して、定期的な検査を確実に実施することで車両の安全性を確保し、故障を未然に防止して安定輸送と快適な車内空間の提供に努めています。また、タブレットの導入により定期検査で使用する書類の電子化を進めたり、画像認識技術やビッグデータを活用し、人の手を介さず列車の運行中に部品の劣化を事前に把握するなど、より効率的かつ品質を向上させるためのメンテナンス体制を構築しています。「車両開発」では、サービス向上、競争力強化、鉄道技術全般のレベルアップを目的として、さまざまな車両を開発しています。新幹線車両については運行中のデータを活用した車両メンテナンス体制の構築に取り組んでいます。在来線車両では、これまでの技術開発の成果を取り入れた新型通勤電車(E235系)の量産車を2017年5月に投入しました。この車両では、車内・車外間のネットワークを強化し搭載機器類の状態監視実施による故障の予兆把握を行うことで、輸送の安定性向上を実現しています。加えて、優先席を増設しフリースペースを各車両へ整備することでお客さまへのサービス向上を図っています。一方、地方の非電化区間では、従来の気動車より環境負荷の小さいハイブリッド車両、蓄電池車両等を投入し、地球環境への負荷低減に取り組んでいます。

E235系車両
E235系車両
  • タブレットを活用したメンテナンス タブレットを活用したメンテナンス
  • 画像認識技術を活用したパンタグラフ検査装置 画像認識技術を活用したパンタグラフ検査装置

これから実現したいこと

新幹線における環境性能の向上のほか、これまですすめてきた地震対策を含む安全性向上等の開発の検証を行うため、次世代新幹線の試験プラットフォームとしてE956形式新幹線試験電車(愛称名ALFA-X)を製作し、2019年5月にから仙台~新青森間を中心に走行試験を行っています。最高速度400km/hの走行試験を行うほか、将来の自動運転も見据えた研究開発を行っています。
また、在来線では水素をエネルギー源とする燃料電池車両FV-E991系(愛称名HYBARI)の開発を行っており、2022年3月より実証試験を開始しています。鶴見線及び南武線において実施している実証試験では、エネルギー制御技術の最適化や、水素供給設備に関する技術開発項目の検討など、実用化に向けた研究開発を行っています。車両メンテナンスにおいては、AIを活用したデータ分析、寿命予測を行い、ウェアラブル端末やI o T、自動計測装置、ロボットを活用し、作業の機械化・自動化により次世代の車両メンテナンス体制の構築に取り組んでいきます。
またドライバレス運転の実現を目指したさまざまな技術開発を行っています。その一環として、在来線では山手線E235系を用いた自動運転の試験を行っており、日々の列車の遅れや急遽の徐行に対する運行条件に応じて、最適な運転を行うことのできる高性能な自動運転を目指しています。また、新幹線においても将来のドライバレス運転を目指し、新潟駅~新潟新幹線車両センター間の回送列車にてE7系を用いた自動運転の試験を行っております。今後も最新技術を活用して仕事の機械化・システム化を進めることにより、お客さまにご満足いただける安全・快適な移動空間の提供に向け挑戦し続けていきます。

  • E956形式新幹線試験電車(ALFA-X) E956形式新幹線試験電車(ALFA-X)
  • 自動列車運転の様子 自動列車運転の様子

仕事説明(車両)

現場第一線の仕事

企画部門の仕事

開発・設計、製造、保守、改造に携わり、快適で高品質な移動空間を提供する

車両
メンテナンス

メンテナンス技術管理

次世代
メンテナンス
体系構築

メンテナンス計画管理

車両改造計画

新車新造計画

車両製造・
車両設計

車両設計企画・設計管理

研究開発
(次世代メンテナンス技術開発、次世代車両・システム開発等)

国際事業

車両メンテナンス

お客さまに安全で安定した輸送と快適な車内空間を提供するため、日々の検査を確実に行うことはもちろん、車両の故障を未然に防ぐ取組みなどを行っています。また、もし異常が発生した際には、迅速な対応と安全の確保を行っております。

メンテナンス技術管理

車両メンテナンスに関する規定・ルールの管理や教育・訓練を通じた技術力向上の取組みを行っています。また、お客さまに安全で快適な車両空間の提供に向け、車両状態やメンテナンスのさまざまなデータの分析や検証などにより、品質管理の徹底に取り組んでいます。

メンテナンス計画管理

車両メンテナンスにかかわる人員や修理用の材料、費用などの管理・計画や、車両メンテナンス用設備の整備・改修を行い、効率的な車両メンテナンスを支えています。

次世代メンテナンス体系構築

新たな技術を背景としたCBM(Condition Based Maintenance:状態基準保全)の活用による、次世代の車両メンテナンス体系の実現に向けた取組みを行っています。また、将来より効率的に車両メンテナンスを行うための組織や設備など含めた、全般的な車両メンテナンス体制の構築に取り組んでいます。

車両改造計画

安全性やお客さまサービスの向上、新たな路線での走行、各機器のリニューアルなど、車両の使用後に生じたさまざまな変化に対応させるための車両改造・改良の計画や改造に必要な予算の算定や改造工程の管理などを行っています。

新車新造計画

安全性・快適性の向上や走行する路線に応じたニーズ、また多様化するお客さまのニーズなど、さまざまな要素に応じた車両を新造するために、仕様の取りまとめ、新造に必要な予算の算定や新造工程の管理などを行っています。

車両製造・車両設計
(グループ会社等)

車両のコンセプトや仕様を基に設計(図面作成)を行い、通勤・近郊型車両から新幹線車両・特急車両・気動車など幅広い車種を製造しています。

車両設計企画・設計管理

新型車両のコンセプトメイキングや仕様策定、詳細設計へのユーザー側の意見反映、また法令などへの適合判断・手続きなどを行い、グループ会社やメーカーと連携しながらお客さまにとって、より良い車両の設計・開発を行っています。線路・架線・信号などに関連する課題については、境界領域の解決に他部門と共に検討、解決に取り組んでいます。

研究開発
(次世代メンテナンス技術開発、次世代車両・システム開発等)

・次世代メンテナンス技術開発
より安全で効率的な車両メンテナンスの実現に向け、さまざまな技術革新を活用して新たな車両メンテナンス技術の研究開発や導入に向けた取組みを行っています。
・次世代車両・システム開発
サービス向上、競争力強化、鉄道技術全般のレベルアップを目的として、ALFA-Xに代表されるような次世代新幹線車両や、HYBARI(ハイブリッド車両(燃料電池)試験車両)のような環境負荷を低減する車両の開発に取り組んでいます。
また、ICT技術を活用した新時代の車両システムや無線を利用した新しい列車制御システムや自動運転技術の開発に取り組んでいます。

国際事業

海外への車両譲渡や海外鉄道事業者へのメンテナンス技術支援を行っています。

この仕事の社員紹介

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