列車制御システム・エネルギー・情報通信
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▲新幹線:老朽化した列車無線設備の確実な更新▲光心線貸出の推進▲5Gインフラシェアの推進 JR-IPNetは、当社自営の社内通信ネットワークで、Joi-Net(社内OA)などの社内業務システムや、えきねっとやモバイルSuicaなどのお客さまサービスシステム等のデータ通信を担う基幹IPネットワークです。あらゆるシステムのデータが混在で流れる「共用ネットワーク」で約400システムが利用中です(2023年10月現在)。導入から10年以上が経過するため、2020年度から5か年計画で更新工事を実施しています。 これにより実現するネットワークは 100Gbps化による高速大容量通信、仮想化によるセキュリティ強化はもとよりAIの利活用、ARや8K高精細映像伝送などの新しいデジタル技術を駆使したDX推進が可能となります。 当社は鉄道線路沿いに光ファイバ心線を敷設しており、その距離は約7,200kmです。(営業キロの約97%) 今後の情報通信技術の進展に伴うデータ通信料の増大などを踏まえ、光ファイバ心線を多くの法人のお客様にご利用いただいております。 駅構内や沿線の電波が届きにくいエリアに当社が5G環境基盤を整備し、携帯電話事業者の共同使用を可能にすることで、利用料による増収を実現します。■JR-IPNet利用イメージ■JR-IPNet更新工事イメージ 新幹線列車無線は、300km/h以上で高速走行する列車の乗務員と指令員との連絡を行う無線システムで、音声通信に加えて、運転制御情報やお客様への案内情報などのデータを伝送しています。 現在、設備の更新時期を迎えていることから、更新に合わせてLCX-MIMO(両側のLCXから別の情報を送信し伝送速度の向上を行う)などの新しい技術を導入して取替工事を行っています。工事完了後は、信頼性も向上することから列車制御や画像配信などへの利用も検討しています。■JR-IPNet更新工事数量イメージ8Information and CommunicationJR-IPNet 更新無線を用いた列車制御システム通信インフラを活用したビジネスの推進情報通信部門の取組み

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